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感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第22週:豚とニガナは海を越えて*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第22週:豚とニガナは海を越えて
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NHK連続テレビ小説 ちむどんどんレシピブック

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  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/05/27
  • メディア: Kindle版

初週と前週の感想記事はこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第1週・第2週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第21週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-02



第22週のあらすじです。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/
 暢子(黒島結菜)の沖縄料理店「ちむどんどん」がオープンして3か月。大盛況だったのは最初だけで、その後は客が減る一方。なんとか客を呼び込もうと、暢子はチラシを配ったり、二ツ橋(髙嶋政伸)に相談したりするのだが…。一方、賢秀(竜星 涼)と寛大(中原丈雄)は、言い争いの末家を飛び出した清恵(佐津川愛美)を探しに、東京へ出てきて…。

以前と比べると、この週の暢子の態度は
少しだけましになっていたように感じました。
かつて優子によって唐突に挙げられた
暢子の「ありがとうとごめんなさいが言える子」設定が
いきなり復活していましたし、
矢作さんの泥棒疑惑の解消からの
二人でお店の料理の味を見直す流れは
とても良かったと思います。



それでも、見ていて不快になるシーンを
必ずちょいちょい入れてくるのが「ちむどんどん」。
今週の放送で私が特に引っかかったのは
こちらです。

・矢作さんの正論にキレた暢子による
「うちは矢作さんとは違います!」という暴言

・自分は呼吸をするようにすぐ嘘をつくくせに、
恋人として付き合ってもいない清恵さんに
離婚歴があると知った賢秀が
彼女に「俺に嘘をついた」とキレた点

・清恵さんがわざわざ葉書を送ってくれたのに、
大事な豚の世話を放っておいて、
賢秀が寛大さんと一緒に上京して
清恵さんを探した点

・清恵さんがいなくなった後、
フォンターナを訪れた賢秀が、
この期に及んで自分たちが投資家だと偽った点

・かつて智に嘘をついて散々振り回したにもかかわらず
暢子が彼の目の前で
「うちは嘘が嫌い。嘘をつきたくない」と言った点

・フォンターナの料理人たちによる矢作への嫌がらせ

・その嫌がらせに気付きながら
部下の料理人たちに注意をしない二ツ橋さん

・その嫌がらせに気付かなかった?
(それとも二ツ橋さんと同様に無視した?)房子オーナー

・暢子が歌子に賃金を払っていないと判明した点

・お店を休業して収入が無い状態なのに
安易に暢子が銀行への追加融資を頼んだ点

・お店の資金繰りに困っている設定なのに
矢作さんに窃盗の疑いをかける必要があったからか、
暢子が大金をうっかりお店に忘れた点

・暢子が電話をかけた時の歌子との会話の不自然さ
(矢作さんに疑いをかけるための誘導がみえみえで酷い)



細かいものも挙げるなら、もっともっとあるのですが、
とりあえず上記については
「なんだこれ」と怒ったり呆れたりしながら見ました。

特に、フォンターナでの矢作さんに対する嫌がらせは、
あまりに子供じみていたと思います。
かつて矢作さんに酷いことをされたのを思えば、
料理人たちが彼につい意地悪をしたくなる気持ちは、
私にも理解できます。
でもそこは、銀座で一流とされるお店なんですから、
辞めたのを矢作さんに深く後悔させるほどの
美味しくて見た目が良い料理を出してほしかったです。
また、房子オーナーが普段から
「お客様が第一」と言っているのだから、
すぐに矢作さんの皿の異変に気付いて
「お皿が間違っているわよ。
まかないをお客様に出しては駄目」とでも言って
代わりのちゃんとした料理を持ってこさせるような
機転をきかせるべきだったと思います。
二ツ橋さんも、その場では見て見ぬふりをして、
後になって「よく耐えましたね」と優しく言って
矢作さんを労わるなんて、
全然フォローになっていないです。
彼もイジメに加担しているとも思えて、
不快極まりなかったです。
作品の主題の一つが料理なのに、
料理での嫌がらせをこうして普通に描くあたり、
またしても料理への敬意を全く感じられなかったのも
嫌でした。

ちゃんとした料理の方も、
相変わらず全然美味しそうでなかったです。
フォンターナの豚肉は、
パッと見、車麩かと思いました。
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ちゃんと見ても、
単なるチャーシューとしか思えなかったです。

重子さんの差し入れのお重も、
良子と優子が持ってきたうまんちゅ給食も、
暢子たちが作った沖縄そばの試作品も、
食欲が少しもそそられない見た目で、
説得力に欠けていました。
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矢作さんの窃盗疑惑については、
暢子が彼の無実を信じぬいたことで
(それを矢作さんにも聞かせたことで)
良い話っぽい雰囲気を出していましたが、
そもそも暢子がお金をちゃんとしまわなかったせいで
こんなことになったのを思うと、
全く感動しませんでした。
大金入りの封筒という罠を矢作さんに仕掛けるために
わざわざ暢子と和彦を鶴見のあまゆに行かせた脚本も
不自然すぎます。
本来なら、いつものとおり、
信金の担当さんに杉並のお店に来てもらえば
済む話ですよね??

それと、これまで何度も借金が出てきたのに、
今週も暢子が後先考えずに「追加融資」を連呼していたのが
怖かったです。
幼い頃から常に借金を抱える環境に身を置いていて、
毎回毎回その問題がいつの間にか消滅しているからか、
ここでも暢子が気軽に借金を増やそうとしていたのが
信じられません。
もしそれが叶ったとしても、
今の返済分ですら滞りそうなのに、
更に額を増やして借金で借金を返す状況を自ら作るなんて、
愚かとしか言いようがないです。



ちむどんどんの制服のバンダナの巻き方は、
沖縄独自の風俗(エイサー?)が元のようですが、
見た目が変で、
ギャグにしか見えなかったです。
宇宙人?
ピクミン?
テレタビーズ?
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とはいえ、ぼさぼさの髪の毛を縛らなかった
フォンターナ時代の暢子よりは、
はるかに良いです。
(どうしても笑っちゃいますけれども)
極端すぎますよね……。
もっと普通で良いのに。



続きはこちら。
【感想:NHK朝ドラ「ちむどんどん」第23週:にんじんしりしりーは突然に *ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-18



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2022-09-09 23:46 
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