さくらもちモチ

感想：NHK朝ドラ「ちむどんどん」第20週：青いパパイアを探しに*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの連続テレビ小説（朝ドラ）「ちむどんどん」の感想です。
今回は以下の放送について記します。
第20週：青いパパイアを探しに

初週と前週の感想記事はこちら。
【感想：NHK朝ドラ「ちむどんどん」第1週・第2週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-05-10
【感想：NHK朝ドラ「ちむどんどん」第19週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-08-19



第20週のあらすじです。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

　暢子(黒島結菜)の開店準備が進む中、和彦(宮沢氷魚)が東洋新聞を退職することに。そしてその直後、暢子の妊娠が判明。不安もあるが、二人は大きな喜びの中にいた。だが事態を知った房子(原田美枝子)が暢子に告げたことは…。一方、沖縄では、良子(川口春奈)が学校給食を改革しようと奮闘していた。だがこれまでのやり方を変えるのは、相当難しいようで…

暢子の妊娠が発覚しました！
和彦との結婚が決まった時と同様に
素直に「おめでとう、良かったね」と思えなかったのは、
暢子への苦手感の強さが原因でしょうが、
これから飲食店を開こうという人間にしては
無計画だったからでもあります。
重子さんや房子オーナーの言うことは正論で、
和彦は今すぐに青柳家のコネを利用して
ちゃんとしたお勤め先に就職するべきですし、
暢子は出店計画を延期するべきだったと
今でも思っています。
でも結局、暢子は今回も「諦めたくない」と言い、
周囲が折れる形で物語が進みました。



房子オーナーの忠告を受けた暢子は、
行方不明だった矢作さんを雇うことになりました。
何故か彼が都合よく鶴見に現れたのは
本当に不思議でした。
もし私が矢作さんだったなら、
落ちぶれた姿を暢子にだけは絶対に見られたくないので、
鶴見には絶対に行かないです。
暢子が矢作さんを迎え入れるまでの話は
ありきたりな展開で、
つまらないほど予想通りでしたが、
彼が再び包丁を握ったシーンでは、
この「ちむどんどん」で初めて感動しました。
さすが井之脇海さんだなと思いました。

複雑な気持ちを抱えつつ、
それでもやはり料理人として再起できて嬉しい、
料理をすることが好きだ、楽しいという心境が
とてもよく伝わってきました。



良子も、相変わらずの猪突猛進ぶりで、
視聴するのがちょっとしんどかったです。
実現させるのはとても無理なことを、
その場の勢いと勝気な性格が災いして
「できます！　私がやります！」と言い切るのは
教師としてどうなのかと思います。
とはいえ、良子が懸命に頑張った結果、
安室のおばぁに認められるという展開は、
まるで朝ドラヒロインのようで、
暢子が主人公として負けている感じもしました。

不思議に思ったのは、
良子が給食で地元の野菜を使うことに
やたら固執した点です。
店に卸すほどは作れなくなっていても、
家で食べたり近所にお裾分けをしたりする分だけ
野菜を作っている家は、
まだまだ多いはずなので、
子供たちも普段から
家でやんばるの野菜を食べているのでは？
あと、優子が晴海に畑の野菜を食べさせていたので、
てっきり良子が学校で小さな菜園を作り、
子供たちに種まきから収穫まで体験させた後、
みんなで美味しく食べる流れになると思っていたので、
「え？　やんばるの野菜を出すだけ？」と
呆気に取られました。



そして歌子。
暢子の結婚披露宴での歌の披露で、
過度の人前恐怖症・あがり症が治ったのかと思いきや、
また都合よくびくびくおどおどしていて、
失笑しました。
嘘をついてまで自分を助けようとした智に対して
「なんで騙したの？　うちに同情したから？」と
詰め寄っていましたが、
これこそ「おまえが言うな」ですよね……。

かつて自分が相手に何をしたのかは置いておきながら、
その相手に不愉快なことをされると
早口で相手を責めたてて一方的に怒るところは、
さすが暢子の妹だと、
悪い意味で感心しました。



そうそう、ちゃんと確かめてはいないので、
私の記憶違いかもしれませんが、
房子オーナーの亡くなった妹さんって
戦争の空襲が原因じゃなかったでしたっけ。
いかにも後付け設定です！という感じで
急に妹さんの回想シーンが出てきたので、
ちょっと笑ってしまいました。



続きはこちら。
【感想：NHK朝ドラ「ちむどんどん」第21週：君と僕のイナムドゥチ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-09-02