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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」最終週(第23週):2003-2025*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
最終週(第23週):2003-2025
以下の記述にはネタバレを含みます。
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連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

初週と先週の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第22週:2001-2003】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-04-05



最終週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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この半年で描かれた百年の物語が、
今日の放送でもって終わりました。
頑なだったるいの気持ちが解けて
安子ちゃんとの感動の対面を果たした後、
親・子・孫の三代が揃って餡子のおまじないを唱え、
ラジオ番組を聞きながら英語を学ぶ最終回は
まさに大団円なのでしょうが、
個人的には、最後の最後まで、
細かいところにツッコミを入れてばかりいました。
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最終回の一つ前(木曜日)の放送において、
るいと安子ちゃんの抱擁で締められたのが、
物語を通しての最大の山場であり、
実質的な最後だったからか、
金曜日に放送された最終回では
登場人物のその後を
ちょっとした映像とナレーションで説明するばかりで、
盛り上がりに欠ける内容だったと思います。
おはぎの少年が「たちばな」の名を密かに継いで
今もおはぎを作っていたり、
ひなたが初恋の少年と再会したり……と、
過去の登場人物を
誰も彼も現代に無理に繋げてきた点も、
私にはしつこく思えました。



その前の回では、
アニー・ヒラカワの正体が判明しました。
一度「シアトル生まれ」だと明かして
視聴者を驚かせた後に、
その経歴は詐称であり、
実は安子ちゃんだったと分かったのですが……
このような流れになったのは、
やはり視聴者を惑わせるためでしょうが、
ここまでが長くてだらだらしていたせいか、
事実が判明した瞬間は特に感動せず、
驚きも無かったです。
それよりも、ラジオの生放送の番組中に
感極まったアニーが自分語りを勝手に始めるという
放送事故の衝撃が凄すぎて、
見ていて唖然としました。
当事者のるいは、
当然「お母さん……!」となったので、
彼女の感情を突き動かすための要因としては
これで良かったのかもしれませんが、
こういう迷惑ネタを感動エピソードとして受け止めることは、
私にはできませんでした。

その後のアニーの暴走も凄かったです。
私も岡山には何回か行っているので、
あのアーケード街も歩いたことがあるのですが、
孫のひなたが全く追い付けない速度で
老女が長い距離を全力疾走をするという展開は、
あまりにシュールすぎて苦笑が漏れました。
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また、大阪のラジオ局を後にしたアニーが
関空の中を移動していたのに、
いつの間にか岡山に着いていたので驚きましたが、
ひなたも岡山と関空を往復しただけでなく、
その間ずっとジャズフェスティバルが開かれていた点にも
驚きしかなかったです。
ここは、関空の描写を入れずに、
アニーをラジオ局からまっすぐ岡山に向かわせて、
たまたま会場の外に出たひなたと鉢合わせする……で
良かったと思います。
関空でのすれ違いをわざわざ入れたのは、
もしやひなたがアニーを捕まえられないのではないかという
ハラハラドキドキ感を出すためだったのでしょうが、
さすがに地理的に無理があると思います。

結局、アニーの経歴詐称についても、
関空と岡山間の無駄な移動についても、
制作側が視聴者をやきもきさせようとしたせいで
話がより不自然になった気がします。
視聴者を振り回すのは
制作側のサービスでもあるのでしょうが、
そのせいでおかしなエピソードが積み上がるのは
本末転倒です。



更に言うと、
るいとジョーが未来で喫茶店を引き継いだのも、
まるで乗っ取ったようで、
好意的には見られなかったです。
というか、本当にジョーは、
謎の病気以外は苦労知らずで生きてしまっていて、
るい様様だと思いました。



私がこの物語に夢中になれていたのは
安子ちゃん編の途中までで、
最初の三分の一にも満たないのを思うと、
その続きに対して期待を過剰に持ちすぎたせいで、
安子ちゃん編の終盤から先は
失望するばかりになってしまいました。
アニーとして再登場した安子ちゃんは、
私が好きだったあの安子ちゃんではなかったですし、
自己肯定感が低くて逃げ癖のあるるいは、
見た目の違和感や性格の欠点が目立ち、
見ていて不快なことが多かったです。
アニーは、例のラジオの生放送番組にて、
当時は自分のことばかりだったと悔いていましたが、
あの独白自体が、
彼女が今も自分のことしか考えられていない証だと
思えてなりませんでした。
また、アニーが姿を消すかもしれない点について、
るいが「お母さんはそういう人」と言って諦めたのも、
同じ逃げ癖を持つるいが言えることではないと
思いました。

この二人と比べると、
ひなたについてはまだ良かった気もします。
とはいえ、幼少期のひなたは見ていて不快だったので、
評価できるのは
「川栄さんになってからのひなた」限定です。

るいも……
若い頃の彼女を年相応の若い女優さんが演じたり、
ジョーにだけいつまでも甘い顔をし続けたりしなければ、
(そしてジョーに少しでも働く気が出ていれば)
ここまで嫌な気持ちにはならなかったと思います。
深津絵里さんについては、
るいが年を取ってからは普通に見られていたので、
るい編での過度な若作りと変な喋り方が本当に残念でした。
あと、最終回までジョーの食べこぼしネタがあったのも
嫌でした……。
「駄目なジョーさんの面倒を甲斐甲斐しくみる、るい」の図は、
きっと微笑ましいエピソードの一つなのでしょうが、
私は駄目でした。



振り返ると、やはり不満ばかりが出ますが、
最終回の終盤に流れたオープニングで、
これまでの映像が過去から順に流れたのを見た時は、
さすがにぐっとくるものがありました。
こうしてたくさん「嫌だ」「不快だ」と言いつつも、
好きなところもそれなりにあったのだと思います。
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次の月曜日からは、次の朝ドラが始まります。
気持ちを切り替えて見ていきたいです。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



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2022-04-08 16:35 
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