感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第15週:1976-1983*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]
NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第15週:1976-1983
以下の記述にはネタバレを含みます。
連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2021/10/25
- メディア: Kindle版
初週と先週の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第14週:1965-1976】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-02-05
第15週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
これを書いている今は、
次の第16週の放送を見終えた後です。
以前の記事にも書きましたとおり、
今はこの作品を全く楽しめなくなっているので、
感想記事の投稿を終えようかと思っていたのですが、
第16週について少し書きたいことが出てきたので、
この第15週についても触れておきます。
ひなたが成長したことで、
二代目主人公のるい編がようやく終わりました。
オーディションでの選出ではなく
唯一のオファーによる主役ということで、
深津絵里さんの登場は作品の目玉だったはずですが、
私には「なんだこれ」という内容に思えました。
まず、安子編の終盤でのるいちゃんは
聡明そうな子供でしたが、
深津さんのぽややんとした喋り方が
どうにも頭が悪そうに感じられてしまい、
終始、見ていて不快でした。
当初は、るいの幼さを出すための演技かと思いきや、
彼女が大人になってもそれが変わらなかったので、
私の知っているるいちゃんはもういないんだと
割り切る必要がありました。
また、今週の放送で
作品の主題だったはずのラジオの英語会話が
ようやく再登場したものの、
飽きっぽいひなたが聞かなくなってすぐに終わり、
るいが一人で聞き続けるシーンが僅かにあっただけという
残念な内容だったのには、
とても呆れました。
今では、ナレーションの城田優さんだけが
おまけのように英語を喋っているけれど、
もうこれも無くしていいんじゃないかと思います。
安子ちゃんの味を引き継いだ餡子の件も、
るいは幼少時に隣で眺めていただけなのに
たった一度の挑戦で見事に作れたのは、
やはり朝ドラ主人公パワーだったのでしょうが、
その後も常に自宅で小豆を炊いているはずなのに、
その甘い匂いが家の中に漂っている描写が無く、
ひなたが全く興味を示さないのは残念でした。
朝、なかなか起きられないひなたが、
るいが作る餡子の匂いで目を覚まし、
その匂いが好きか嫌いかといった気持ちを明かすシーンを
少しは入れてくれたら、
るいだけでなく安子ちゃんとの繋がりも感じられたと
思います。
そして、最大の問題であるジョー。
ひなたが成長しても働いていないとは……。
ジョーが自分自身を全く恥じていない上に、
るいがそんな彼を一度も責めず、認めているからか、
ひなたも「うちのお父さんはそういう人」として
自然に受け入れているようです。
仮に、この話が今の時代(2022年)を舞台とするなら、
家族の多様性を描きたいのであれば、
「全く働かないけど父親」という彼の設定は
普通にありだと思えますが、
四十年前に生きる人としては悪い意味で特例すぎるので、
やはりドラマでは見たくなかったです。
この週だったか、次週(第16週)だったかで、
ジョーとひなたがテレビでおしんを見ている時に、
桃太郎を奉公に出す云々で騒いでいましたが、
「あんたが働けば解決する問題でしょう」と、
ジョーにツッコミを入れずにはいられなかったです。
るいが一個百円の大判焼きを売ることで、
どれだけの儲けが出ているのかは分かりませんが、
大判焼きを作れない、客に売ることもできない、
かといって家事もしない、
子供にはひたすら甘く、躾もしない……だなんて、
何のためにいる人なんだろうと首を傾げてしまいます。
結局、誰かに捨てられるのはもう嫌だと思うるいが、
るいがいないと生きていけないジョーを養うことで、
自覚していない欲を満たしているようにも思えます。
るいが文句を言ったり責めたりすれば、
ジョーは逃げるけれど、
ひなたは逃げないと分かっているからか、
るいはひなたには強い態度で出ていますよね。
さて、晴れて高校生になったひなた。
頭が悪くて飽きっぽいのは相変わらずで、
見ていて苛々する部分もありましたが、
るいよりはましなので、少し気分が楽になりました。
やはり、外見がちゃんと高校生に見えるのは大きいです。
でも、その年になっても家事やお店の手伝いを全くせず、
将来のこともまともに考えてこなかったのは
どうかなと思います。
興味があることしかやれないという
ひなた自身の性格が問題であるのは勿論ですが、
結局、手伝いをさせなかった
(ひなたが進んでやるように躾けられなかった)
親の問題ではないでしょうか。
役者さんについては、
川栄李奈さんのことは
AKB48時代の彼女を劇場公演で何度も見ているので、
この作品に限らず、
テレビで活躍しているのを見かけると
「頑張れ」と応援しています。
本郷奏多さんのことも舞台で観たことがあり、
注目している役者さんなので、
毎朝見られるようになったのは嬉しいです。
とはいえ、大好きだった深津絵里さんが、
るい編で本当に見るのも苦痛になっていたので、
期待はしていないです。
あと、どうしても書いておきたいのが、
回想シーンの多用についてです。
この「カムカム」に限らず、
すぐに過去の出来事を回想として挿入するのは
他のドラマでもよくあることですが、
同じ日の放送で数分前にあった出来事を
回想として再び放送するのは、ちょっとやり過ぎです。
急にテンポが悪くなるだけでなく、
単純にしつこいです。
また、作品の時代が現代に近くなってきたことで、
視聴者の世代に合うようになったからか、
当時の懐メロをやたら多用して
ネットのSNSでバズらせようという狙いが見えました。
あまりにも安易だと思います。
続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第16週:1983*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-02-19
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2022-02-19 12:19