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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第14週:1965-1976*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第14週:1965-1976
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

初週と先週の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第13週:1964-1965】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-01-29



第14週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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今週は、視聴していて本当に辛かったです。
普段は朝7時半からの放送をリアタイ視聴しているのですが、
それができなかった時に後で録画を見ようとして
「もう見なくてもいいんじゃないかな」と思った時も
ありました。

るいがようやくラジオを入手したことで
安子・るい・ひなたの三世代を繋ぐラジオの英語会話が
再登場しそうです。
でも、ジャズや餡子ネタをやった後なので
今さらという感じは強いですし、
大月家にラジオが来るくだりも
何だかなぁとビミョーな気持ちになりました。
既にテレビが一般家庭に普及していて、
決して裕福ではないらしい大月家にも
ちゃんとそれがある現状で、
今さらラジオを聞かせるのは少し難しいという他、
作品の主題としてラジオが鍵となることもあって、
わざわざ福引(しかもるいが当てる)にしたのでしょうが、
そのエピソードは無くても良くない?と思えたからです。
たとえば回転焼き屋さんの店先でラジオを流す
(るいがそれを聞きながら仕事をする)のは、
現在でもよくあることなので、
特に不自然ではないと思います。
安子編を見ていた時は、
成人したるいの生活においても
ラジオががっつり関わってくると思っていたので、
そういう状況を普通に作れたにもかかわらず
そうでなかったのが物足りないのも含めて、
作品への不満に繋がりました。
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今週の放送で、見ていて最もしんどかったのが
ジョーの描写です。
以前の放送で、
注意されても食べこぼしを直せないジョーに対して
「ん?」と引っかかり、
そう難しくない仕事でさえ全くできない彼に苛立った結果、
彼のことがすっかり苦手になりましたが、
今週はもう、ただただ不快でした。
メモ程度の楽譜を書くシーンが僅かにあったとはいえ、
この十年間ずっと、るいのヒモだったとは……。
ひなたを躾けようとしたるいが感情的になった際に、
ジョーがあれこれ言って窘めていましたが、
それについても
「おまえが言うな」と怒りが湧きました。
家事はできない、回転焼きの店番もできない、
かといって他の仕事に就くわけでもない、
日中はぷらぷらと遊んでいて、
娘にはひたすら甘い……という状態を
平然と十年も続けていたのなら、
ジョーには父親を自称する資格は無いと思います。
「僕は学校の勉強もろくにできなかったけれど、
るいがお嫁さんになってくれたから何も困っていない」
だなんて、
よく言えますよね。
るいの不在時に店番をしていたジョーが、
後で平然と「客を十人帰した」と報告した時も、
耳を疑いました。
勿論、私も、
そういう人がいる(いてもいい)ということを
否定するつもりはないですし、
実際いるのでしょうが、
それを朝からドラマで見たいとは思わないので、
本当に辛かったです。
できないならできないなりに努力するとか、
少しはできるようになるといった救いが
欲しかったです。
ジョーが多人数の客を同時に捌くのが無理なら、
客に頭を下げて、
「一人ずつで」とお願いすればいいじゃないですか。
回転焼きの個数を覚えていられなかったり、
お会計の暗算がパッとできなかったりするなら、
メモや計算用の紙と鉛筆を傍においておくといった
改善策を見せてほしかったです。
そもそもジョーが算数を不得意としていて、
釣銭の計算にすら苦労するなら、
ひなたと一緒に算数を勉強するシーンを入れれば
親子の絆も描けて一石二鳥ですよね。
ひなたの夏休みの宿題の手伝いで、
ジョーが見栄を切ったくせにできない……で終わらせたのは、
非常に残念でした。



そして、るい。
ジョーがひなたにやたら甘く、
教育も躾もできないので、
るいだけが頑張らなければならない羽目になり、
悪者になる時が多いというのは分かります。
でも!
十年たっても何もしない、何もできないジョーには
苦言を一切呈さず、
ひなたに「もっとしっかりして」と怒るのは、
間違っていると思います。
本来、それを先に言うべき相手はジョーですよね。

また、るいがひなたに向かって
十歳になっても家の手伝いをしない、
勉強もしないと言って注意しましたが、
口で咎めるだけで終わらせず、
るいの目が届く店先の空いているところで
ひなたに宿題をやらせるとか、
家事や店番を手伝わせるシーンを入れれば良いのにと
思いました。
ひなたの空き瓶拾いでのお金稼ぎについても、
当時はそういうことがよくあったらしいのと、
自分の力だけで何とかしようとした
ひなたの健気さや意思の強さを表すためでしょうが、
回転焼き屋さんの手伝い報酬で良かった気がします。

るいは、母 安子への恨みや反抗心から、
慎ましい生活を送ることこそが幸せだと
変に思い込んでいるそうですが、
売り上げが落ちている回転焼きだけで
この先どうやって暮らしていくつもりなんですかね。
おそらく、ジョーがこのままでは終わらない
(音楽と再び関われるようになって復活する)
はずなので、
安易にどうにかなってしまうのでしょうが、
無計画に二人目の子供を妊娠したのも含めて、
行き当たりばったりが過ぎるなと思いました。



さて、今週から本格的に登場した
三人目の主人公のひなたについて。
私は、彼女を演じる新津ちせさんが苦手なので、
これまた見ていてしんどかったです。
新津さんが頑張って演技をしているのは
よく伝わってきます……が、
その頑張っている演技が常に過剰過ぎるので、
見ていて疲れます。
以前の朝ドラ「エール」の時は、
まだ彼女の出番が少なかったのが救いでしたが、
今作のようにこうがっつり出られると、
るいを見てもジョーを見ても苛立つという逃げ場の無さも
相まって、
「見るのを止めようかな」と思ってしまいます。
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次週からはいよいよ川栄李奈さんが登場するので、
また積極的に見たいと思えるようになれるといいなと
期待しています。
安子編の中盤までは、
このドラマがまさかこんなにつまらなくなるとは
思ってもみませんでした……。
本当にがっかりです。
あと、以前の感想でも書きましたが、
ひなたの成長に合わせてるいが年を重ねるのなら、
映像を白く飛ばすのをいい加減に止めてほしいです。
回転焼きまで不自然に白くなっていたのには、
笑うだけに留まらず呆れざるを得ないです。

また、日常の他愛のない出来事を
いちいち安子編の過去とかぶせてくるのがくどいです。
特に今週はそれが目立ったので、
そういうシーンの度に「またか」と思いました。
それらは、
滅多に無いからこそ視聴者が感動できるのであって、
連発されればされるほど珍しさが薄れてしまい、
その価値が失われるものだと思います。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第15週:1976-1983*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2022-02-18



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2022-02-05 12:45 
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