さくらもちモチ

感想@劇場版 呪術廻戦0*ネタバレあり　[映画・舞台] [編集]

「劇場版 呪術廻戦0」の感想です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の漫画は未読です。

関連記事
【感想@テレビアニメ「呪術廻戦」】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-23



原作の漫画は読んでいないのですが、
上記のリンク先の記事のとおり
テレビアニメを一通り履修しましたので、
昨年末にこの劇場版も観てみました。





まだ意図的に伏せられていることが多かったのか、
テレビ版の最終話まで見ても不明なことがあり、
物語についていけるかどうかがやや不安でしたが、
今回は虎杖くんが入学する前の出来事だったので、
戸惑うこともなくスムーズに鑑賞できました。
虎杖くんもそうだったように、
主人公の乙骨くんが何も分からない状態で
呪術高専に入学するところから始まり、
彼への説明が観客へのそれにもなっていたのが、
有難かったですし、良い点だったと思います。

また、乙骨くんが物語の中心である以上、
彼のクラスメイトとなる現二年生
（旧一年生？　元一年生？）の三人に
改めて焦点が当てられたのも、良かったです。
出番は少なかったものの、
京都校の生徒にもちゃんと見せ場があったのも、
嬉しかったです。



そして、アニメでは出番が多かった割に
何者なのかが分かりづらかった五条先生と、
敵であることしか明らかでなかった夏油さんの描写が
しっかりとあったお陰で、
彼らのことが少しずつ分かってきて、
物語の全体を
より楽しめるようになった気がしています。
アニメでの五条先生は、他の追随を許さないほど
圧倒的に強い存在だと思えましたが
（実際そうなんでしょうけれど）、
百鬼夜行で彼がそれなりに敵と戦っているのを見て、
「五条先生が登場するだけで解決するわけじゃないんだな」と
今さら実感できたのが、
私にとっては大きな収穫でした。
また、アニメでは五条先生以上に掴みどころが無く、
分からないことが多すぎるせいで、
彼を好きとか嫌いとかまでいかなかった
（語れなかった）夏油さんについては、
元学友で親友だったらしい五条先生との関係が
部分的にとはいえ明らかにされたことにより、
私の中でも急に彼への興味が強まりました！
二人は、かつてとても仲が良かったにもかかわらず、
語る理想の違いにより袂を分けたようであるのに、
今でも「あいつならきっとこうする」と言って
敵なのに信頼を寄せる部分が見えたのが、
凄く凄く魅力的です。

ところで、この二人の対決は、
五条先生が夏油さんを倒して終わったようですが、
後日譚であるテレビアニメでも
後者がのほほんと登場していたあたり、
実はよく模して作られた偽者だったという
オチでしょうか。
そもそも、テレビアニメ版の彼も偽者で、
まだ本物は姿を見せていないのかもしれないと思うと、
また時間があったらアニメを見返したくなりました。



そしてそして乙骨くん！
里香ちゃんとの純愛、堪能させてもらいました！
普段は「里香ちゃん」呼びなのに、
終盤での夏油さんとの激闘では
彼女を「里香！」と呼び捨てにするのが
たまらなく好きです。
呪力を込めた刀を振るう戦闘スタイルが
とても格好良くて、
私は好きだったので、
里香ちゃんを解放した後の乙骨くんが
どんなふうに戦っているのかが気になります。

ただ、乙骨くんの声が緒方恵美さんということで、
物語が始まってから暫くの間は、
乙骨くんが何かを喋る度に
エヴァの碇シンジくんが頭に浮かびました。
そのせいで話に集中できなかったのが、
ちょっと残念です。



あと、これは不可抗力なのですが、
私が見に行った時が学生さんの冬休み中で、
就学前と思しき幼児も少なくなく、
五条先生が夏油さんをいよいよ……という
クライマックスの静寂で
「お母さん、お腹減ったー」という
男児の声が聞こえてきたのは、
不幸な出来事でした。
その直前まで戦闘シーンだったのを思えば、
大きな音がしている時に隣の母親に空腹を訴えても
きっとまともに聞いてもらえないのは明白で、
男児も場内が静かになるまで
言うのを我慢していたんだろうなとは推測できますが、
いかんせんタイミングが悪かった……。
私も、こういう事故を本気で回避したいなら、
日にちや時間を考慮する必要が出てくるので、
大事な作品の時はそうしようと思いました。



入場者特典の小冊子
「呪術廻戦0.5 東京都立呪術高等専門学校」も
貰えました。

嬉しい。



とりあえず続きが気になるのですが、
アニメ続編まで待てそうにないので、
いよいよ原作の漫画に手を出そうかどうか検討中です。
楽しみ！