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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第8週:1951-1962*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第8週:1951-1962
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

以前の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第2週:1939-1941】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-12
【第3週:1942-1943】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-20
【第4週:1943-1945】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
【第5週:1946-1948】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-03
【第6週:1948】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-10
【第7週:1948-1951】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-17



第8週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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年内最後の週とあって、
安子編の最後そしてるい編の最初となりました。
(12/25追記)
と書きましたが、
年内は28日まで放送があるようです。
失礼しました。


安子ちゃんがるいちゃんを置いて渡米する点については、
カムカムの放送が開始された直後に
ネットで見て知っていました。
安子ちゃんが岡山に戻ってきてからは、
雉真家に居づらくなる状況や
るいちゃんが抱える淋しさなど、
不穏な描写もありましたので、
こうなることは予想がついており、
さほど驚くことも無かったのですが、
それでも水曜日の放送で
るいちゃんが「I hate You」と言ったシーンでは、
呆然とする安子ちゃんの絶望が半端なかったこともあり、
私まで胸が潰れそうな気持ちになりました。

とはいえ、岡山編に戻ってから、
安子ちゃんの我の強さが気になっていたこともあり、
彼女に対してはそれなりに心を寄せたものの、
まぁ仕方ないよねと、
冷たく突き放すような感想が浮かんだのも事実でした。
というのも、安子ちゃんが千吉さんに
「この家を出ようと思う」と告げた際に、
るいちゃんは雉真家に置いていけと言われ、
慌ててそれは嫌だと拒否したシーンでは、
「え? 千吉さんにこう言われるまで、
るいちゃんを連れていけると思ってたの?」と、
安子ちゃんの自己中心的な発言に対して、
呆れましたし、苛立ちもしたからです。
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尤も、勇ちゃんからのプロポーズで、
安子ちゃんは精神的に不安定になっていたでしょうし、
少し焦っていたせいで、
周りが見えていなかったのかもしれませんが。

また、失踪した算太さんを
安子ちゃんが大阪まで行って探すシーンでは、
いくら大事な兄とはいえ、
少し前まで行方知らずだった彼を
(しかも彼には出奔した過去があるのに)
家を長く空けてまで懸命に探すシーンでは、
強い違和感がありました。
それと、勇くんがあまりに良い人だったので、
今でも稔さんを思う安子ちゃんの気持ちは分かるものの、
彼のプロポーズを素直に受けて、
そのまま雉真家にいることにしたなら、
全てが丸く収まるじゃないか……と思ったのも、
安子ちゃんへの苛立ちの原因の一つでした。
勿論、もしそうなったなら、
母親との確執を解消できないまま育ったという
るいちゃんの基本設定が潰れますので、
絶対に安子ちゃんはアメリカに旅立たねばならず、
るいちゃんは実母を嫌って育つ必要がある以上、
安子ちゃんは勇くんと結ばれるわけにはいかなかったのでしょうが、
やはり無理を感じないわけではなかったというか、
以前のように安子ちゃんを全て支持するとは
ならなかったです。

尤も、今週からるい編が始まる以上、
母親を嫌ったるいちゃんの気持ちを
視聴者に理解させ、納得させる方が大事なので、
自然に安子ちゃんを全肯定させていた以前とは違い、
敢えて彼女にも問題があったという作りにしたのかな?とも
思っています。
(なので、脚本や演出が悪いとは微塵も思っていません)



勇くんについては……
感情に任せて雪衣さんに手を付けたシーンでは、
先週までで彼女の恋心が見えていましたので、
「酷い」と責めることまではしませんでしたが、
「そういう人だったんだ……」と落胆しました。
雪衣さんがつわりによる吐き気に襲われていたのが
割とすぐだったので、
以前から二人はそういう関係だったのか、
それとも、二人が交わったのはやはりあの時が初めてで、
描写は無かったけれど相応の月日が経過していたのかは
不明ですが
(個人的には後者だと思っています)、
なんだかなぁと複雑な心境になりました。
一度は諦めた恋が実った雪衣さんは大勝利で、
勉強好きな男の子を孫として得られた千吉さんは大満足で、
長年の片思いを終えざるを得なかった勇くんは、
先に子宝に恵まれたことで、
器量良しで世話好きな伴侶を迎えられただけでなく、
仕事も順調……と、
安子ちゃんがいなくても皆が幸せを掴めていたのが
皮肉な話でした。
言葉は悪いですが、寧ろ結果的に、
安子ちゃんが雉真家を引っ掻き回してしまった
(安子ちゃんが振り回した)感すらあったと思います。

そんな中、自ら望んでとはいえ、
雉真家に残されたるいちゃん。
安子ちゃんを観てきた視聴者は分かっているとはいえ、
世間からは、
「家のこともせずによく出歩いていた母親が、
可愛い一人娘を置いて、
進駐軍の将校さんと一緒に蒸発した」と
受け取られているでしょうし、
るいちゃん自身がそんな噂を直にぶつけられた時も
あったかと思います。
相応の理由があって仕方が無かったとはいえ、
るいちゃんが味わわされた辛さを思うと、
しのびないです……。
雉真家でよくしてもらっていても、
やはりあの家には居づらいですよね。



さて、そのるいちゃんが成長して登場しました!
私は深津絵里さんがテレビドラマに出ていたのを
よく見ていた世代なので、
久し振りに画面越しに彼女を見た時は、
「ふかっちゃんだー!!」と嬉しくなりました。
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が!
やはり、18歳というのは無理があったと思います。
勿論、深津さんの実年齢(48歳)を考えれば、
見た目は相当若いと思えるので、
十分凄いのですが、
どんなに若く見ても30歳前後の顔だと感じました。

しかし、年齢設定と見た目の差が気になったのは
最初だけで、
るいちゃんがクリーニング店の男性と出会う頃にはもう、
何とも思わなくなりました。
もしも、誰かがるいちゃんの年齢を
具体的に言うシーンがあったなら、
また違和感が生じるのかもしれませんが、
今はそれが無いこともあり、
素直に「成長して大きくなったるいちゃん」として
深津さんを見ることができています。

安子編の終盤が
るいちゃんにとって辛いものだったこともあり、
クリーニング屋さんの夫婦の優しさや人懐こさが、
とても心地よかったです。
特に濱田マリさんについては、
再放送中の「カーネーション」での玉枝さんの印象が強く、
つい先日、主人公の糸子に向かって
「あんたの図太さは毒や!」と怒鳴ったのを
見たばかりだったので、
優しい彼女を再び見ることができてホッとしました。



幸いにも人の縁に恵まれて、
新しい世界での人生を本格的に始めたるいちゃん。
「宇宙人」との今後の関わりも楽しみです!
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続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第9週:1962*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-28



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2021-12-24 10:51 
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