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感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第7週:1948-1951*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第7週:1948-1951
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以下の記述にはネタバレを含みます。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ Part1 NHKドラマ・ガイド

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/10/25
  • メディア: Kindle版

以前の感想記事はこちら。
【第1週:1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第2週:1939-1941】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-12
【第3週:1942-1943】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-20
【第4週:1943-1945】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
【第5週:1946-1948】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-03
【第6週:1948】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-10



第7週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/
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先週ほどではないにしろ、
今週も回想がやたらあったように感じました。
勿論、現実でも、
日々の生活の中でふと昔を思い出すのは
よくあることですが、
毎日たった十五分しかない放送時間で
こう頻繁に回想が入ると、さすがに飽きます。
以前は、回想シーンで稔さんが登場すると、
私も嬉しくなったり泣きたくなったりしましたが、
今はもう何の感情も湧かないです。

ただ、例外はあります。
金曜日の放送で、
英会話の教材作りに協力中の安子ちゃんが、
餡子を美味しく炊くためのおまじないを口にした時に、
お祖父ちゃんたちの映像も流れたシーンでは、
心が温かくなるような懐かしさや、
彼らがもうこの世にいないという淋しさの他に、
和菓子屋「たちばな」の歴史を改めて実感できたので
とても良かったです。
このように、意味をちゃんと感じられる回想は、
私も歓迎できるのですが、
登場人物がちょっと稔さんのことを思った時に
いちいち回想シーンが挿まれるのでは
しつこいと感じてしまいますし、
それだけ役者さんの演技や視聴者の理解力が
制作スタッフさんに信用されていないのだなと
悪い方に受け止める時もあります。
(とはいえ、朝ドラが放送される時間帯を思うと、
視聴者に流し見される前提で作る必要があるはずなので、
「今、この人物は、このことを思い出しています」と
分かりやすく提示する必要はあるのでしょうが)



今週は、まず月曜日の放送で泣かされてしまい、
頭をガツンと殴られたような衝撃がありました。
先週の放送にも感動要素はあったももの、
それ以前と比べるとやや弱かったので、
今週は月曜日の放送中に大泣きしながら
「また朝から泣かされるカムカムが帰ってきた」と
思いました。

算太さんの無事の帰還は喜ばしかったものの、
チャップリンとの謎の邂逅シーンにより
彼は良くも悪くも変わっていないと感じた後に、
彼が安子ちゃんに恥をかかせたシーンにおいて
捻くれ具合が更に増しているようなのを見て、
「あぁ、これはしんどいな」と思ったのですが……
その後にやって来た美都里さんの深い慈愛に
全て持っていかれました。
てっきり、美都里さんが算太さんに向かって
「あんたはこの家から出ていけ」と言って
強い不快感を露わにするのではないかと、
一瞬、想像したので、
彼が彼女に慰められる展開が意外だったのもあり、
心がより強く揺さぶられました。
荒んで捻じれた算太さんの心が、
美都里さんによって徐々に解れていく様子は、
屈指の名シーンだったと思います。

算太さんが母親の小しずさんと会えたシーンも
大変良かったのですが、
初見時は背景の合成感を意識してしまったせいで
急に興ざめし、涙が引っ込みました。
(合成が悪いとか嫌だとか言っているわけではないです)
とはいえ、
たとえ幻でも母親に算太さんが救われたのは、
彼が日本に生還したらその母親はもういなかったという
これ以上ない残酷さも含めて、
大変良いエピソードでした。



今週の見どころは、
主人公の安子ちゃんの視点で言えば、
彼女がロバートさんと親交を深めた点でしょう。
しかしながら、物語の全体を見ることが可能な
神の視点を持つ視聴者からすると、
やはり木曜日の放送が飛びぬけて凄かったと思います。
雪衣さんを気にしているらしい算太さんが、
彼女にちょっかいをかけてからのシーンは、
私も無意識に息を詰めるほど集中して視聴しました。
負の感情を剥き出しにした雪衣さんの迫力に
圧倒されただけでなく、
彼女の台詞により視聴者に齎された情報量も多く、
視聴後に色々と思わされました。
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まずは雪衣さんについて。
かねてから勇くんに秘めた思いを寄せていた彼女。
好きな人の世話なら喜んで……ということで、
やたら甲斐甲斐しいところを彼に見せていました。
でも雉真家の人間でない算太さんの服の繕いは、
勇くんがいないところで頼まれたせいもあってか、
本来は自分の仕事ではなく、
安子ちゃんがすべきことだと思っていたようで。
雪衣さんの中で、「この人は雉真家の人」
「この人は雉真家でない人」との線引きが
ちゃんとなされているようなのが
強く伝わってきました。

そして、以前から溜まっていたらしい
安子ちゃんに対する強い不満を、
当人や千吉さん、勇くんには言わず、
算太さんにぶちまけて、
安子ちゃんもろとも雉真家から追い出そうとした点。
しかも、その不満は、
女中が口出しをしていいものではない内容でした。
安子ちゃんがおはぎを売り歩いている件については、
雉真の家長である千吉さんが許している以上、
使用人が不満を抱くのは筋が違います。
そもそも、他人が口を挿むことではないです。
雪衣さんは、安子ちゃんが戻ってくる前から
雉真家で働いているという自覚(主張)が強いのか、
まるで彼女も雉真家の人間であるかのように話しているのが
印象的でした。
また、安子ちゃんが普段から家にいないことには
彼女なりの理由があってのことでしたが、
事情を知らない世間の人の一部は、
きっと雪衣さんのように
「雉真の嫁はふらふらと出歩いてばかりで、
家のことをちっともやろうとしない」との噂話で
陰で盛り上がっているのではないかと思いました。
(ただ、雉真家はお金持ちだと知られていそうなので、
安子ちゃんがそれを許される立場であるとの認識も、
周囲の人々は持っているとは思います)

あの時の雪衣さんは、
感情が高ぶったせいでつい酷いことを口走りましたが、
やはり根は良い人のようです。
その後に勇くんからの謝罪を受けた際に、
雪衣さん自身がわざと誘導したとはいえ、
彼の中にある安子ちゃんへの恋心をはっきりと口に出させた後、
一人になってからそれを噛み締めていたくだりは、
もう辛い事実に対して変に抗わず、
全てをただ受け止めようという、
彼女なりの反省と諦めと覚悟を強く感じました。
その後、算太さんから渡された黄色い花に、
顔をちょっとほころばせていたのも良かったです。

そんな雪衣さんを演じた岡田結実さん。
私は、バラエティ番組での彼女しか知らず、
女優さんとしての演技はこのカムカムが初見でしたが、
美人さんで、かっぽう着姿も似合っていて、
正統派ヒロインも癖のある脇役もこなせそうなので、
これからが楽しみな方だなと思いました。
上白石萌音さんと同様に、
今後の出演作品にも注目したいです。


次は、算太さんについてです。
雪衣さんにしつこく付きまとっていたのは
算太さんの悪いところが出ていましたが、
彼女の秘めた恋に気付いていたにもかかわらず、
敢えてそうしていたというのも、
実に彼らしいと感じました。
算太さんが物の弾みで、
ついそれを勇くんに言いそうになった時も、
もし本当に彼がそうしたなら
雪衣さんに絶望的に嫌われたであろうことを踏まえると、
賢いのにどこか抜けたところがあるという彼の評を
裏付けるものでした。
ダンスと花で雪衣さんをちょっと喜ばせた点も良くて、
算太さんの描写はぶれないのが素晴らしいです。


そして、勇くんについて。
雪衣さんのことは好ましく思っているけれど、
あくまで女中さんとしてであって、
恋愛対象としては全く眼中に無さそうでした。
これは千吉さんにも言えることですが、
普段から無意識に「雪衣さんは女中」と線引きし、
自分たちとは分けて考えているので、
彼女がどんなに素晴らしい女性だと認識していても、
勇くんの結婚相手として考えたことは一度も無いというのが
はっきりと示されていました。
この辺の考え方が算太さんとは違うのが、
見ていて面白かったです。

尤も、次週の放送で勇くんは振られるでしょうから、
安子ちゃんが雉真家を去ったのを機に
残された人々の感情や関係性が少しずつ変わっていき、
勇くんと雪衣さんが結婚する可能性も出てくるのかなと
思っています。



さて、遅くなりましたが安子ちゃんについてです。
再会後のロバートさんとの関係は、
恋愛フラグが立ちまくっていましたが、
彼との再婚となるとどうかな?と思ってしまいます。
また、和菓子作りへの意欲の高まりと
るいちゃんの傷の治療費を稼ぐために
安子ちゃんが普段から家を空けている点については、
上記のとおり、理解することはできるものの、
そんなに好き勝手にしていて大丈夫?と
危うさを感じずにはいられなかったです。
また、そんな安子ちゃんに対して
強い不満を抱いた雪衣さんの気持ちもよく分かるので、
安子ちゃんたちが大阪に逃げていた時のように
彼女を全面的に支持する気持ちにはなりませんでした。
ロバートさんとの親交や、
英会話教室のテキスト作りの協力について、
安子ちゃんが勇くんに報告したり、
千吉さんに許可を取ったりするシーンが全く無かったのも、
少し引っかかりました。
尤も、これについては映像の尺が足りず、
敢えて省かれているだけなのかもしれません。
(もしそうだったとしたら、
過剰な回想を少し削ったらいいのにとも思いますが)



安子ちゃんとるいちゃん、そしてロバートさんが
楽しそうに談笑するシーンは、
まるで疑似家族のように微笑ましかったからこそ、
今後に待つ破綻と別れが辛いものになりそうです。

いよいよ来週で、楽しかった安子編が最後……!
大好きな彼女の決意と未来をちゃんと見届けるつもりで、
しっかりと視聴したいと思います。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第8週:1951-1962*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-24



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2021-12-18 10:22 
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