さくらもちモチ

感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第6週：1948*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の感想です。
今回は、こちらの週について記します。
第6週：1948

以下の記述にはネタバレを含みます。

以前の感想記事はこちら。
【第1週：1925-1939】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-05
【第2週：1939-1941】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-12
【第3週：1942-1943】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-20
【第4週：1943-1945】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
【第5週：1946-1948】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-03



第6週のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/comecome/


安子ちゃんがるいちゃんを連れて
岡山の雉真家に戻ってきました。
喫茶店のマスターとの再会や
アメリカ軍の将校さんとの新たな出会いなど、
安子ちゃんの過去を振り返りつつも
アメリカ行きという彼女の未来に向けて
今の心境をじっくり描く必要があったからか、
今週は物語の進行が以前と比べて遅く、
稔さんとの回想シーンがやたら多いのが特徴でした。

稔さんとの過去が何度も流れた点については、
正直に言えば、私はしつこいと思いました。
当初は「わぁ、稔さんだ。懐かしい」と喜べましたが、
安子ちゃんがちょっと思いにふける度に過去のシーンが流れ、
それが何日も続くうちに、
「また回想？」と思うようになりましたし、
そうなると話がろくに進まないので、
「これ、いつまでやるの」とも思いました。
アメリカの将校さんとの会話で
安子ちゃんが辛い胸の内を明かすくだりは、
上白石さんの熱演もあって
とても良かったので、
そこで稔さんとの回想シーンを効果的に使うためにも、
それ以前では回想を使うのを控えるべきだったと思います。




雉真家に嫁として帰ってきた以上、
世間体を気にしなければいけなくなり、
安子ちゃんは家にるいちゃんを置いておくようになりました。

るいちゃんの戸惑いや僅かな変化については、
もう仕方が無いですよね。
いろんなことを吸収しやすい時期の子供が
長く接している人の考えの影響を多大に受けてしまうのは、
当然と言えると思います。
美都里さんや雪衣さんが、
るいちゃんに安子ちゃんの悪口を聞かせないだけ
マシな気がします。

その雪衣さん。
稔くんへの恋心がだだ漏れでした。
安子ちゃんには悪意が全く無いとはいえ、
勇くんと彼女が仲良くしている様子を、
日々、一方的に見せつけられているかと思うと、
雪衣さんがちょっと可哀相になってきます。
勇くんも、本当にまだ結婚していないあたり、
きっとまだ安子ちゃんのことが好きでしょうしね……。
稔さん一筋らしい安子ちゃんにしてみれば、
とんだとばっちりを食い、
余計な苦労を背負う羽目になっているのが
大変そうです。



見ていて嬉しいシーンもありました！
安子ちゃんがおはぎを売り歩いている時に、
通りすがりの人に「あの『たちばな』の？」と言われ、
おはぎを喜ばれたシーンです。

先代のたちばながどれだけ慕われていたかが、
よく伝わってきました。
勿論、安子ちゃんの頑張りについても、
ちゃんと評価したいです。



回想シーンの多用のせいもあって
ここに来て急に停滞し、
盛り上がりに欠けたように感じられましたが、
また次週からテンポのよい展開になるのを望みます。
でもきっと、安子ちゃんの苦労は続きますよね……。
少しでいいので、
安子ちゃんの心からの笑顔をまた見られますように。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」第7週：1948-1951*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-12-17