さくらもちモチ

感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」第23週：大人たちの決着*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHKの連続テレビ小説（朝ドラ）「おかえりモネ」の感想です。
今回は、以下の週の放送について記します。
第23週：大人たちの決着

初回と前回の感想記事はこちら。
【感想「おかえりモネ」第1週：天気予報って未来がわかる？】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-05-22
【感想「おかえりモネ」第22週：嵐の気仙沼】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-10-15-1



第23週：大人たちの決着

　亮(永瀬 廉)は嵐の海から無事に戻った。百音(清原果耶)の後押しもあり、新次(浅野忠信)は、船を買おうとしている亮のことで、耕治(内野聖陽)に相談するため永浦家を訪れる。新次は震災で行方不明になった妻の美波(坂井真紀)のことに、区切りをつけようとしていたのだ。新次の話を聞いた耕治は、自身も永浦水産の将来について考えていたことを、龍己(藤 竜也)に打ち明ける。
　そんなある日、百音の前にあの人物が現れて…。

新次さんが美波さんの死亡届を出すと決めた心の流れは、
とても良かったと思います。
個人的には、新次さんが、
美波さんによって息子があの世に呼ばれる不安に駆られるより、
彼女に息子を守ってほしいと願う方が好みでしたが。

でも、その前後はやはり「おかえりモネ」だったというか、
不必要にモネちゃんがしゃしゃり出ているのが
気になりました。
モネちゃんの言動により
他の登場人物の道が新たに開けるようにしたいらしいのは
今に始まったことではないですが、
モネちゃんと話すことで
新次さんが彼女の家に行く気になった
（耕治さんとお金の話をする気になった）経緯や、
その後、永浦家の女性三人が
彼らの話を隣の台所で聞いているのは不要だと思いました。
新次さんとりょーちんの会話は……
後者が望んでいたので、
モネちゃんたちも聞く理由は一応ありましたけれど、
別にいなくても良かったのではないでしょうか。
むしろ、彼女らが全く遠慮しない点が変だと感じました。

あと、人が縁側から家の中に出入りするのは
田舎の一戸建てあるあるだと思うのですが、
毎回毎回ここまで縁側から出入りするシーンがあるなら、
玄関のセットぐらい作ってほしかったです。
どんな時でも縁側が玄関替わりなのは、
不自然が過ぎます。



今週はタイトルのとおり、
耕治さんの大きな決断も描かれました。
誰がどのような人生を歩もうと、
所詮は創作の世界なので、別に構わないですし、
年を取ってから以前とやりたいことが変わるのは
現実世界でも同じですが、
さすがに耕治さんが今から牡蠣養殖に生きるというのは
無理があると思いました。
せめて、銀行が休みである週末だけでも
牡蠣の養殖を手伝うようになっていた、とか、
牡蠣養殖の基本的な知識についての質問を、
彼がみーちゃんにこっそり聞いていた……とか、
お祖父ちゃんに希望を伝える前に
ある程度の段階を経てほしかったです。

それと、耕治さんの命名については、
なんだか良い話風にまとめられていましたが、
私には全然ぴんときませんでした。



そして、モネちゃんが遂に
みーちゃんの牡蠣小屋も乗っ取ろうとしていたのには、
失笑しました。
パソコンを見てぶつぶつ呟くだけなら、自分の部屋でも、
既に乗っ取りが完了している例の公共施設でも可能なのでは？と
思いました。

あと、タッパーww

このドラマでは家族での食事のシーンが少な目ですが、
その代わりなのか、
何かあると女性陣が台所に立って
食材や料理を別の皿に移したり、
タッパーに詰めていたりするのが気になります。
今週は、回想でのお祖母ちゃんまでそうしていたので、
ちょっとびっくりしました。
料理のシーンもほぼほぼ無く、
亜哉子さんがおにぎりを作っていたのは記憶にありますが、
モネちゃんはひたすら菜箸を持つばかりでしたよね。
今では、どんなにシリアスなシーンでも
彼女らが菜箸で料理を移しているのを見るだけで
笑ってしまっています。



今週の放送の最後では、
菅波先生が久しぶりに登場しました。
以前のデート（未遂）の時もそうだったように、
彼はモネちゃんのことが大好きすぎるあまり、
つい気持ちが急いてしまうという心の表れなのでしょうが、
東京でのすれ違い時にはとんでもなく忙しかった彼が、
コインランドリーでの逢瀬時よろしく
再び「そんなに暇なの？」と思える行動を取っているのには、
苦笑を堪えられませんでした。
しかも「19対5」って……。
これ、りょーちんと菅波先生それぞれが
モネちゃんと共に過ごした年数ですよね。
今さらそれを気にしてどうするの？と思いました。
また、菅波先生を迎えたモネちゃんも、
暫くぶりに恋人と会えたにしては
表情が全く嬉しそうでなかったのも合わせて、
このカップルは何なんだろうと思ってしまいます。



このドラマの終わりまであと一週間となりましたが、
きっと最後までこの調子でぐだぐだやるんだろうなと
思っています。
今日（金曜日）の放送の最後のコーナーでは、
宣伝を兼ねてか、
次の朝ドラの主人公の一人を務める上白石萌音さんが登場しました。
たった一枚の写真なのに、
彼女のきらきらとした笑顔を見たら、
私も気持ちが晴れたような気分になれたので、
次のドラマではそういう明るさを楽しみたいです。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」最終週：あなたが思う未来へ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-10-30