さくらもちモチ

感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_13（シェリプラス2021年11月号掲載）*ネタバレあり　[ギヴン] [編集]

雑誌「シェリプラス」2021年11月号に掲載されている
キヅナツキ先生の作品「ギヴン」の感想です。
（柊mix_13）
以下の記述にはネタバレを含みます。

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やっと！　やっと！！
立夏くんと真冬くんのお話に戻ってきました。
柊くんも玄純くんも好きなので、
彼らのお話を読めるのは良いのですが、
それはあくまで主人公たちのお話があってのことなので、
とってもとっても嬉しかったです。

とはいえ、前回の不穏な終わり方の続きでしたので、
内容はちょっとしんどいものでした。
真冬くんは、音楽が聞こえてこないことに気付き、
戸惑いながら軽いショックも受けているようです。
原因はメンタルに因るもののはずなので、
些細な心境の変化や新たな気付きで回復も見込めそうですが、
当の真冬くんが真面目で繊細な人である分、
簡単にドツボにハマることもありそうで心配です。



終電の時間が迫っているせいで、
このまま切り上げては駄目だと分かっている立夏くんが、
やむを得ずその場を離れたシーンも、
読んでいてはらはらしました。
もし時間に余裕があって、
ここで二人で会話をしっかりできたのなら、
真冬くんの問題はあっさり解決したかもしれませんし、
立夏くんも変に悩まずに済んだはずです。
ここはもう、読んでいてリアルに
「あー、あー……あー……」と声が漏れそうになりました。
立夏くんが、音楽のことなら能動的になれるのを思えば
（行動力が高い）
翌日すぐにでも真冬くんに「話そう」と言って動きそうですが、
肝心の真冬くんがそれに応じないかもしれず、
こじれる予感しかしません。
でも、真冬くんがライブに行って、
立夏くんが完成させた例の曲を聴いて感動し、
また歌えるようになる
→バンド「given」も前に進む
という王道の流れになるのかなとも予想しています。

玄純くんの音楽の取り組み方は……
確かに理想かもしれないけれど、
個人的にはあまりそうだとは思わないので、
（両思いになれたことで玄純くんはちゃん幸せになれましたし、
二人はこのまま音楽と恋愛を順調に育んでいくのでしょうが、
普通はそれらを切り離した方が圧倒的に楽ですし、
健全な気持ちで長く続けられると思っています）
立夏くんには自分の道を頑張って進んでいってもらいたいです。



それにしても、普通、恋人にLINEで
「さみしい」「会いたい」と書かれたら、
ちょっとうざったいかもしれないのに
（恋人の気を引くための打算的な行動と思える）、
普段の真冬くんはそういうことをする性格ではなく、
実際、こんなふうに弱音を吐いたのも初めてかもしれなくて、
全力で駆けつけた立夏くんの焦りっぷりが、
もうもうもうもう最高でした。
慌てる彼には、真冬くんへの愛しか感じなかったです……！
「真冬くんは愛されているなぁ」としみじみと思いながら
顔がにやけてしまいました。



続きはこちら。
【感想@キヅナツキ「ギヴン」 柊mix_14（シェリプラス2022年1月号掲載）*ネタバレあり】
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