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感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」第16週:若き者たち*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」の感想です。
今回は、以下の週の放送について記します。
第16週:若き者たち
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連続テレビ小説 おかえりモネ なないろ

連続テレビ小説 おかえりモネ なないろ

  • 作者: 藤原 基央
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/05/25
  • メディア: ペーパーバック

初回と前回の感想記事はこちら。
【感想「おかえりモネ」第1週:天気予報って未来がわかる?】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-05-22
【感想「おかえりモネ」第15週:百音と未知】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-08-28



第16週:若き者たち
 東京に突然現れた亮(永瀬 廉)は、新次(浅野忠信)のことを、百音(清原果耶)に相談しようとしていた。未知(蒔田彩珠)は亮がいざというとき、頼るのが百音であることにいらだち、百音に強くあたる。百音は長距離バスで気仙沼に帰ろうとする亮を引き留め、汐見湯へ連れ戻す。そこへ、明日美(恒松祐里)から連絡を受けた三生(前田航基)や悠人(髙田彪我)も仙台からかけつけて、久しぶりに幼なじみ6人が集結する。

思っていたより主人公の恋愛パートが長くて
(しかも次週に持ち越しとあって)
見る気を削がれています。
朝ドラは主人公の人生を描くのが常なので、
どの作品でも主人公の恋愛・結婚・出産は、
主題であり転機です。
特にこの「おかえりモネ」は、
主人公の年代を若い頃に絞っているせいもあって、
恋愛要素が強めになるのは自然なのかもしれませんが、
主人公もその相手もとっとと告白すれば成就するのに、
だらだらと匂わせ描写を繰り返しているのが、
私には楽しくないです。
このビミョーな進展具合がたまらないという人もいるのでしょうが、
私はもっと気象予報士の仕事に重きを置いてほしかったので、
自分の思っていることを全然口にしない
(話す時があってもやたら遠回しに言う)主人公には
共感できませんし、
早く恋愛パートが一段落しないかなと願うばかりです。



今週の放送で特に嫌だなと思ったのは、
登米の人々と同じように、モネちゃんの職場の人が、
彼女ら二人に対してニヤニヤしたり冷やかしたりした点です。
それに対してモネちゃんが「ん?」とほよ顔をして、
特に肯定も否定もせずに流すだけだった反応なのも同じで、
私は思わず「またかよ」と言わずにはいられなかったです。
これまでこの手の描写が何度もあったのを思えば、
きっとプロデューサーか監督か脚本家の好みなのでしょうが、
面白いとは思えないどころか不快に感じた時もあったので、
登米だけに留めてほしかったです。
尤も、今週の最後でようやく二人が抱き合ったので、
周りの皆がそうする必要もなくなるのでしょうが。



そもそも、モネちゃんがいつから菅波先生を好きなのかが
未だに分からないのが、
私が面白くないと思っている理由の一つです。
おそらく路線バスで隣に座った時か、
サヤカさんに促されてくっついて座らされた時にでも
ちょっと意識し始めたのでしょうが、
先週の放送でいきなり「告白する」云々の話になったのは、
あまりにも視聴者に不親切というか、
視聴者に「察して」と強要する部分が強すぎて、
作りが雑だなと思います。
勿論、「好きです」という言葉は強いので、
敢えてそういう具体的な単語を使わず、
それに繋がるようなふんわりとした描写で
登場人物の感情を表現するという手法は、珍しくないです。
直接的な単語を使わない分、視聴者の想像は広がりますし、
成功すれば大事なシーンに余韻と深みも出ますが、
この作品の場合、
モネちゃんがずっと自分の思いを口にしない
(大事なことになればなるほど言わない / 言えない)ので、
放送を観ていると、
「あなたがそれを言えば済む話だよねww」と呆れてしまいます。
今週は、モネちゃんのみーちゃんに対する態度がそうでした。
モネちゃんがみーちゃんに痛烈な嫌味を言われ、
服を勢いよく顔に投げつけられても、
口をぽかんと開けて呆然としただけというのは、
「妹の感情を静かに受け止める」という点では
モネちゃんの長所なのかもしれませんが、
こうなっても反論しない(自分の思いを伝えない)のは
やっぱり短所だなぁと思いました。
寧ろあそこは、
モネちゃんが反射的に「何するの!」と怒鳴り、
珍しく感情を剥き出しにする方が、
みーちゃんは嬉しいと思います……。
自分が何をしてもぼんやりとした反応しか返さず
「私は傷付いています」という表情で
じとーっと無言で見つめてくるだけなんて、
みーちゃんでなくても辛いです。

また、みーちゃんが菅波先生に
「二人は昔から通じ合っている」と告げ口をしましたが、
これまでの放送では
それを示す具体的な描写が無かったので、
私は「え? そうだったの?」と少し驚きました。
りょーちんを演じているのが有名な若手アイドルとあって、
主人公と恋愛関係で絡むのかなと予想してしまうことから、
りょーちんはきっとモネちゃんのことが好きなんだろうなとは
何となく思っていましたが、
二人が通じ合っているなんて描写は無かったはずです。
無理に挙げるとすれば、
学生時代のモネちゃんが吹奏楽部を作ろうとした際に
りょーちんが協力したところでしょうか。
また、りょーちんを引き留めるために新宿に行こうとした際、
自分は行かないと言ったみーちゃんの
「りょーちんが来て欲しいのはお姉ちゃんだけ」発言に続けて、
すーちゃんも自嘲しながら
「そんなの分かってる、私もそう思ってた」と同意したシーン。
かつてのすーちゃんが、皆の前でわざとらしいほどしつこく
りょーちんへの好き好きアピールをしていたのは、
実はモネちゃんへの牽制だったのかもしれないと思えてならず、
それを彼女が全く気付いてないらしい点も含めて、
彼女の嫌なところを再確認させられた気分になりました。
モネちゃんが、皆の前ではっきりと
「私が好きなのは菅波先生です」と告げるだけで
皆が抱えているもやもやな感情の一部は
あっさり解消されるのではないかと思いました。



りょーちんとモネちゃんの会話も、
二人のそれぞれの気持ちがはっきりと描かれていないので
(恋愛という意味で相手を好きなのかどうかが不明)
「分かってんでしょ」
→「それは違う」
→「それでもいい」という会話も曖昧だと思いました。
憐れみで優しくしても……と言うモネちゃんに対して、
今は憐れみでもいいから優しくしてほしい
(恋愛的な要素も含む?)というのは分かりますが、
あまりにもぼんやりとした台詞ばかりで、
視聴者にゆだねられる部分が多いので、
もっと具体的に、直接的に話してほしいです。
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「察して」部分が多いと、
視聴者はぼーっと見ることができず、
「これってどういう意味?」と考えることを
強いられてしまいます。
それがたまにある程度ならまだしも、
台詞ではやたら遠回しの言い方を多用しているので、
ちゃんと聞いていてもよく分からない部分が多く、
見ていると頭が疲れます。
(しかも大したことを言っていないというオチ付き)



感情が分かりづらいモネちゃんの一方、
挙動不審な描写ばかりとなった菅波先生は、
大変分かりやすかったですが、
私には好意的に思えなかったのが残念でした。
先週の「くそ度胸」発言のように急に強気になったり、
何度も約束の時間よりかなり早く現れたりした点も含めて、
気持ち悪いとまでは言いませんが、
恋愛に不慣れで奥手らしい三十歳前後の男性を
こういう表現で描写するのが
私には良いとは思えませんでした。



辛そうなモネちゃんを菅波先生が思わず抱きしめ、
告白に近い言葉を伝える……というシーンも、
本来は感動的なのでしょうが、
私の琴線には全く触れませんでした。
「この期に及んでもまだ『好き』って言わないんだ」と
苦笑が漏れました。
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また、ハグに繋がるモネちゃんの台詞も
私には良いとは思えませんでした。
「先生がどこに行っても応援する」との建前の反面、
「先生が目の前からいなくなるのが嫌だ」との本音が
モネちゃんの中であるというのは、
とても自然なことですし、私も共感できます。
モネちゃんがそうなった理由は
「淋しいから」とか「先生が好きだから」といった
単純な恋の気持ちによるもので良かったのに、
そこに敢えて彼女の罪悪感を絡ませていたのには、
首を傾げました。
妹からの「正しいけど冷たい」との指摘を伝えたり、
感情的にすがってきたりょーちんを拒否した一方で、
菅波先生を感情的に引き留めたいのを自嘲したりしたのを、
モネちゃんの優しいところ(長所)として
彼女自身に言わせて説明したのでしょうが、
台詞がだらだらと長いだけでなく、
言い回しも悪いせいで意味が分かりづらいので、
「この子はいきなり何を言い出しているんだろう」感が
ありました。
直接的な表現をわざとしないことで
良作っぽい雰囲気を出そうとしている狙いは分かりますが、
それが成功しているとはとても思えないです。



話は大きく飛びますが、地元組が帰る時に、
銭湯の建物を背にしたロケができなかったのか、
はたまた出入口のセットを作れなかったのか、
室内で「じゃ、ここで」とお別れしていたのが
違和感ありまくりで、つい笑ってしまいました。
普通はあそこでお別れしないでしょう……。
「じゃあ、俺たち、もう出るわ」と言って
帰り支度を始める描写で良かったのにと思いました。
本来なら、ちょっとおかしなシーンがあっても
あまり気にせずに流せるのに、
今はもう粗探しに近い状態で見てしまっているので、
本来は小さな違和感でも多大に気になっています。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」第17週:わたしたちに出来ること*ネタバレあり】 https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-09-10-1



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2021-09-04 09:50