さくらもちモチ

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第4話：心の声*ネタバレあり　[アニナナ感想] [編集]

アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」
第4話「心の声」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。

関連記事
【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
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初回と前回の感想記事はこちら。
【アニナナ3期感想 第1話：星を覆う雲】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07
【アニナナ3期感想 第3話：亀裂】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-21



確か前回までは先行上映会にて披露済みでしたので、
今回からいよいよ初めて公開される内容となります。
テレビの最速放送直後に、ツイッターのトレンドに
「二階堂大和」や「アイドルアニメ」といった
アニナナに関連しそうな単語が挙げられていたので、
私もどういう内容なのかの予測はついていましたが……。

第4話のあらすじはこちら。
https://idolish7.com/aninana/

　言い争いがきっかけとなり、三月と大和、一織が寮から出ていった。一織と三月は百の家、大和は千の家にしばらく泊めてもらうことになるが、寮に残された陸たちは、仲間がバラバラになっていく寂しさを募らせていた。

「本当にアイドルアニメ？」と口にしたくなるような、
ちょっとショッキングなシーンで終わりました。
以前、アプリゲーでの感想記事でも触れたとおり、
このストーリーが解放された当時は
ネットでファンの一部が荒れていた記憶があります。

冒頭で大神万理さんが危惧していたとおり、
今回はいつもの調子で煽った千さんにも非があるので、
ああなったのは自業自得だとも言えますが、
とにかくあの時は二階堂大和くんの精神状態が悪すぎました。
とはいえ、大和くんが最後には手の力を弛めて
千さんに許しを請いていたあたり、
彼の本音を引き出すことには成功したと思います。
IDOLiSH7のために自分が手柄を立てておきたいというのも、
決して嘘ではなく、大和くんが本当に思っていたことでしょう。
でもその奥には、大和くんがひた隠しにしていた
「本当の自分を皆に知られることで、嫌われたくない」という
最も強い望みがあったわけで。
大和くんがいつになく感情的になったせいで、
一つ間違えば大変なことになったかもしれないと思うと、
これで良かったとは言いたくないのですが、
千さんもあわや窒息という痛い目を見たことで、
心が弱っている他人を遠慮のない言葉で追い詰めるのは
止めた方がいいことなんだと
学んでくれたらなと思います。

そうそう、四年前の描写が出てきたことで、
髪の毛が短い千さんが初登場でした。
嬉しかったです……！



感情的になったが故に悪い結果になってしまったのは、
七瀬陸くんと和泉一織くんの電話での会話もでした。
今回は、一織くんも心の余裕をなくしているのか、
普段なら軽くいなせる陸くんの言葉に突っかかっていて、
陸くんもいつもの調子で疑問を不満としてぶつけた結果、
相手の様子を伺うはずが言い合いになってしまいました。

お互い、通話中は興奮しているせいで気付けませんでしたが、
電話を切った（切られた）瞬間にハッとなり、
後味の悪い思いをする羽目になっていました……。
とはいえ、双方でこういう感情を持てているということは、
まだやり直しが可能な状態ですし、
実際にこれがきっかけで仲が悪くなることもないので、
ここは微笑ましく思いながら視聴しました。
特に、一織くんが年相応の幼さを見せているのが可愛いです。
常に頑張っていますし、元々の能力が高い人だけれど、
やっぱりまだ高校生だなぁとしみじみと思いました。



さて、今回からようやくOP映像が付きました！
私にとって一番大事なのはストーリーで、
OPやEDはそれを彩るおまけのようなものなので、
別に無くても不満を感じることはないのですが、
やはりあった方が締まる感じがします。
今回は、OP映像もTROYCAさん作なんですね。
個人的には神風動画さんの絵の方が好きなのですが、
1期と2期では、本編映像との差で違和感を覚えていたので、
やはり統一されている方が良いのかもしれません。
また、今は本編の内容がしんどいので、
OPで楽しそうにしている七人の姿が救いでした。
尤も、彼らにまたOPのような明るさが戻っても、
次はTRIGGERが辛い思いをする番なので、
私は辛いままなのですが。



大和くんと和泉兄弟が寮を出た結果、
残ったIDOLiSH7のメンバーには
料理の問題が早々に浮上しました。
皆、自分なりに何とかしようと懸命なのは素晴らしいですが、
実力が伴っていないのが残念すぎて、可笑しかったです。
そして「赤い欠片」のくだり！！
まさかここを丁寧に見られるとは思っていませんでした。

辛味を容赦なく足す逢坂壮五くんに悪気が無い分、
恐怖を味わわされる三人の様子が大変面白かったです。
おまけに、四葉環くんや陸くんの歌まで聞けて最高でした！
また、三人がわちゃわちゃと騒いでいる途中で、
陸くんがきっといつもそうしているように
「ねぇ、三月たちも止めて」と言ってしまってから
彼らが不在である現状を改めて認識させられるシーンは、
途端にしんと静かになったのも含めて、
大変良かったです。
「あぁ、三月くんも一織くんも大和くんもいないんだ」と、
私も再度、痛感させられました。

その和泉兄弟は、
たまたま通りかかったらしい百さんの機転により、
彼の部屋に身を寄せることになりました。
さすがIDOLiSH7の中でも家事力が高い二人だけあって、
積極的な行動が素晴らしかったです。
逆に、彼らがいなくなったせいで生じた穴は大きく、
寮に残されたIDOLiSH7のメンバーは
本当に苦労させられているんだろうなとも思いました。
特に壮五くんは、元からちゃんと家事ができる人なので
こういう時はどうしてもしわ寄せがいきがちで、
必要以上に皆の心配をしたり変に悩んだりもするせいで
他の三人よりも苦労をたくさん背負いこみそうでした。
なので、そんな壮五くんを普段から見かねている環くんが
「そーちゃんはあんまり悩まない方がいい」と
さらりと言ってくれたことが、私も嬉しかったです。

話が逸れましたが、
和泉兄弟を迎えた百さんもグッジョブでした。
勢いあまって外に飛び出した二人が
もしどこかのビジネスホテルにとりあえず泊まったとしても、
きっと気持ちは晴れなかったと思うので、
百さんの明るさと優しさがガス抜きとなっていたと思います。
勿論、怪獣パジャマも良かった！

絵付き、「ガオー」の音声付きだなんて……
本当にありがとうございます！

百さんに見つけてもらう直前の二人の会話も、
凄く凄く良かったです。
ずっと一緒に暮らしてきた兄弟なら、
お礼も詫びも言わなくて済む部分が他人より多いはずで、
今回の件についても、
特に気にせずに終わらせてもおかしくないことでした。
一織くんが「もういいんです」と言っていたように
彼はその件で兄を責めることはしなかったと思うのですが、
それでも三月くんがちゃんと言葉で彼に詫びていることに
私は感動しました。
ご存知のとおり、アイナナには多くの名場面、名台詞があり、
それらに触れる度に私は人として学べていて、
ここもその一つでした。
過ぎたことなのにちゃんと謝れる三月くんも、
それを受け止めた上で兄を優しく気遣う一織くんも、
長所全開で、実に素晴らしかったです。
大好きです。



続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン Third BEAT!」感想 第5話：居場所*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-08-08