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感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」第4~5週*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]

NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」の感想です。
今回は、以下の週の放送について記します。
第4週:みーちゃんとカキ
第5週:勉強はじめました

連続テレビ小説 おかえりモネ なないろ

連続テレビ小説 おかえりモネ なないろ

  • 作者: 藤原 基央
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/05/25
  • メディア: ペーパーバック

前回・前々回の感想記事はこちら。
【感想「おかえりモネ」第1週:天気予報って未来がわかる?】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-05-22
【感想「おかえりモネ」第2~3週】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-06-21



第4週:みーちゃんとカキ
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 お盆に帰省した百音(清原果耶)は、妹・未知(蒔田彩珠)が、カキの研究に没頭する姿を見て圧倒される。そして、妹と比べて自分はどうかと自問自答する。
 一方、父の耕治(内野聖陽)は、元同級生で亮(永瀬 廉)の父・新次(浅野忠信)に久しぶりに町で出会う。新次は酒に酔っていて、すさんだ様子をしていた。
 その夜、雨が降り出した中、未知が研究をしているカキ棚に船を出した祖父・龍己(藤 竜也)に、トラブルが起きる…。

居酒屋で折り畳み傘の話題が出た時に、
銀行の融資についてよく言われる
「晴れの日に傘を貸して、雨の日にその傘を取り上げる」
という言葉を思い出しました。
亮ちんのお父さんである新次さんと言えば、
初回の冒頭で荒れる海に船を出したシーンが印象的ですが、
彼も震災(津波)で人生が一転した一人だったようです。
漁師の才能に恵まれているに船の所持を諦めざるを得ず、
そもそも他人の船に乗る気は無いので、
今は酒に溺れる日々を送っている……だなんて、
当人もですが息子の亮ちんが辛すぎます。
新次さんが耕治さんとの会話の最後で、
彼にちくりと嫌味を言わずにはいられなかった心境は
私にもよく分かりました。

さてこの第3週は、
私が初めて「おかえりモネ」に見入った週でした。
その理由は水曜日の放送です。
自分の研究を大事にしたいみーちゃんが、
お祖父ちゃんの忠告を聞かずに強行したところ、
結果的に彼に怪我を負わせてしまったシーンです。
私はこの放送を見るまで、
みーちゃんがカキの養殖の一部を借りて研究をしているのだと
思っていました。
なので、みーちゃんの生真面目さや必死さについては
私にもちゃんと伝わっていたものの、
家の生活がかかっているのに
自分の意見を曲げない彼女の気の強さには呆れ、
まだ高校生という幼さを強く感じました。
みーちゃんの強い動機や目的、
研究に対する真摯さは理解できるものでしたが、
経験豊富なお祖父ちゃんの意見を聞かないのは駄目ですし、
何より、実際に労働を行なうのがお祖父ちゃんというのが
一番の問題だと思えました。
ただ、ここで私が上手い描き方だなと思ったのが、
責められて当然のみーちゃんだけでなく、
敢えて彼女を落とすような台詞をお祖父ちゃんに言わせて、
(所詮、高校生の自由研究 云々)
彼にも非を作った点です。
それまでしゅんと落ち込んでいたみーちゃんが
一転して強い言葉で反論する様は、
彼女の真面目さをさらに強調していましたし、
同時に幼さも改めて出していました。

モネちゃんの介入の仕方は見事でした。
あの会話の最中、
誰もあの場で「もういい!」と飛び出さなかったのも、
「みーちゃんも手伝って」と請われた彼女が
素直にそれに従ったのも、大変良かったです
普通なら、みーちゃんかお祖父ちゃんが
感情に任せてあの場から去ってもおかしくないです。
永浦家は良い家族だなと、しみじみと思いました。



第5週:勉強はじめました
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 お盆休みを終え、気仙沼から登米へ戻った百音(清原果耶)は、サヤカ(夏木マリ)から、広葉樹の木材を使った新商品の開発を命じられる。
 そしてある日、百音は森林組合の課長・翔洋(浜野謙太)とともに、小学生に林業のことを教えに出かけた時に、新商品のアイデアを思いつく。喜んで商品開発を始める百音。ベテランの森林組合の作業員たちと山に出かけ、山の天気の変化を聞くうちに、天気についてもっと知りたいと勉強を始める…。

さて、登米に戻ってきたモネちゃんが
本格的に天気の勉強を開始しつつ、
それを通して菅波先生との心の距離を縮めていく内容でした。

菅波先生の登米での診療業務について、
ちゃんとやっているものの
積極性をあまり感じられないなと思っていましたが、
大学の指導医の先生の頼みを引き受けざるを得なかった
という事情があったというのが分かり、
私も納得しました。
でも良い先生ですよね、菅波先生。
教え方は丁寧ですし、
理解が遅く、あっちこっちに脱線しやすいモネちゃんに
戸惑ったり少し呆れたりもしましたが、
彼女を決して見放さずに丁寧に教えているのは、
誇れる才能で、彼の長所だと思います。

その勉強の最中に、
事ある毎に「なんで?」と口にするモネちゃん。
私も、こういう子をたまに見かけます。
物事を順序立ててでないと理解できないタイプは、
対象に強い興味を持つと理解が一気に進むので、
勉強の序盤というか、
地ならしをしている今が一番重要なんだろうなと
微笑ましく思いながら、私も見守っています。
それにしても、モネちゃんがこういうタイプだとすると、
学校での勉強はさぞ大変だったでしょう。
この先の展開を想像すると、
モネちゃんが菅波先生と恋愛をするかどうかは別にして、
彼に天気の勉強の入り口を教われたことは
彼女にとって物凄く幸運になるんだろうと思いました。



続きはこちら。
【感想@NHK朝ドラ「おかえりモネ」第6~7週*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07-1



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2021-06-21 12:18 
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