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感想@テレビドラマ「透明なゆりかご」第4~5回*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHKのテレビドラマ「透明なゆりかご」の感想です。
この記事ではこちらの放送回について触れます。
第4回:産科危機
第5回:14歳の妊娠
以下の記述にはネタバレを含みます。

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以前の感想はこちら。
【感想@テレビドラマ「透明なゆりかご」第1~3回*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-05-04-1



第1~3回の内容が、見ていてとても辛かったのですが、
夜中なのに泣きながら真剣に見入ってしまったことから、
この第4~5回の再放送も楽しみでした。
でも、やっぱりしんどかったです……。



【第4回:産科危機】
以前の放送で、町田さんの旦那さんの方が
まだ子供が生まれる前なのにお礼として病院の外壁を塗ると
言い出した時は
「これ、フラグだよね」と思わずにはいられなかったです。
なので、第3回の放送後に見た第4回の予告映像には
驚くことこそありませんでしたが、ショックでした。

本来、お産は命がけのものなんですよね……。
新生児には危うい印象が強くあるので、
生まれた直後に亡くなるということがあっても
まだ理解しやすいですが、
作中でも言われていたとおり、
この時代、母体の方がというのは頭に無く、
それだけ衝撃が大きかったです。
待望の赤ちゃんと対面できた旦那さんの浮かれっぷりと、
分娩室での緊張感あふれる慌ただしさの対比が
凄かったです。
頼りない旦那さんが、僅かな間に
天国から地獄に叩き落されていたのには、
私も胸が潰れそうになりました。

その後の旦那さんの怒りは、私にもよく分かりました。
先生の説明は聞いた……でも納得できないですし、
そもそも理解できないですよね。
妊娠発覚から今日までこまめに通院して、
血液、尿、内視鏡などの検査もたくさん受けたのに、
何故、血管が脆いことが分からなかったのかと怒鳴ったのには
共感できました。
医者たちの台詞で
「どこの病院でも対応できない事例」とあったことからして、
本当にそれは事前に分かりづらく、
実際に起こってもそれからでは対応が難しいことのようで、
敢えて言葉で表現するなら
町田さんの奥さんは「運が悪かった」のかもしれませんが、
当事者としては、死のショックもあり、
とても受け入れられるものではありません。

また、産科医の方も、
どんなに手を尽くしても駄目なことは普通にあり、
患者側からの強い恨みを買いやすいという仕事の性質上、
裁判で訴えられるのが珍しくなくなった今では
成り手がすっかり少なくなったという事実を、
改めて実感しました。
大分昔に見た「ドキュメント72時間」の
大学病院のコンビニにカメラが密着した回で、
当直明けだという女医さんが
「おめでとうと言えるのは産科しかない」と言っていたのが
非常に印象に残っていますが、
おめでたいことばかりではないですよね。本当に。
【NHK ドキュメント72時間 大病院の小さなコンビニ 第一位!】
https://ameblo.jp/emmskk/entry-11971151520.html


それでも、生まれた赤ちゃんは生きていて、
父親として一人で育てていかなければならない現実。
裁判で訴えてもまず勝てないと言われたらしいことと、
育児に忙殺される日々のせいか、
旦那さんが由比先生に向けていた剥き出しの怒りは
とりあえず鎮まっているようですが、
楽しく明るく暮らすとはさすがにいかないようです。
赤ちゃんの誕生前は馬鹿っぽい感じだった旦那さんの様子が
アオイとの再会後は全く違っていたあたり、
彼が送る日々の生活は本当に苦労ばかりなのでしょうが、
それでも頑張って生きていってほしいです。

ところで、終盤のアオイの想像で、
旦那さんが目を遣る先々で亡き奥さんのメモがあったのには
ちょっとしたホラーだなと思えてならず、
つい笑ってしまいました。
もし夫婦仲が悪い設定だったなら、完全に恐怖要素です。



【第5回:14歳の妊娠】
この作品は、主演の清原果耶さんを始め、
演技力に優れた俳優陣が脇を固めているのが素晴らしいです。
そして、その回限りのゲスト俳優の熱演も凄いのですが……
この回の14歳の少女・真理ちゃんが特に素晴らしくて、
引き込まれました。

中学生の妊娠という題材は、たまに見かけることがあります。
数十年前の当初は非常に衝撃的だったであろうこれは、
今ではあまり珍しくないですが、
普通でないことに変わりはありません。
ただ、他のドラマであれば、
まだ子供と呼べるその少女が妊娠する背景に対して
主に焦点が当てられるのでしょうが、
このドラマではそこはあっさりと流され、
その後に重きを置かれているのが特徴でした。

自称大学教授予定だという恋人の印象があまりにも強く、
診察室で真理ちゃんを初めて見た時は
私も呆れてしまいました。
また、これまでの育児に問題があったと自覚しながらも
未だに言動に危うさを持つ彼女の母親には不安しかなく、
私も「大丈夫なの、この親子……」と眉を寄せましたが、
先生の発言を機に母親の中で心境の変化が生じ、
一転して放任し始めた時は、
その極端さに笑いながらもホッとしました。
実質的な子離れだったようなそれには清々しさもあり、
「パートを始めたの」と言う彼女が実に楽しそうでしたので、
その後も過干渉は止めて、
娘と孫を遠くから見守っていくのかなと思っていましたが……
そうはいきませんでした。
真理ちゃんの急な環境の変化には私もついていけず、
呆然としながら視聴しました。

それでも真理ちゃんは強く生きたんですね。
途中まで、私は幼い彼女の描写が昔のものだと分からず、
貧血で倒れた若い女性こそが
成長した真理ちゃんなのだと繋がらなかったので、
途中の先生の描写も含めて少し混乱しましたが、
それらが繋がった時は全て納得できました。

由比先生は、大学時代の経験もあって、
「患者さんを丁寧に診る」という意志を貫くために
今の病院を開業したんですね。
理想と現実の差を埋めるのはなかなか大変で、
そのせいで辛い思いをすることも多いでしょうが、
由比先生には諦めないでほしいです。

さて、放送の最後では、
先輩ナースの望月さんの気になる描写がありました。
次の放送も、怖いですが楽しみです。



続きはこちら。
【感想@テレビドラマ「透明なゆりかご」第6~7回*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-05-06



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2021-05-05 09:36 
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