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感想「アイドリッシュセブン」第3部 第6章:あの日の幕開け*ネタバレあり [アイナナ第3部 感想]

ゲーム「アイドリッシュセブン」第3部の感想です。
https://idolish7.com/campaign/third_chapter/
i7_3rd.jpg
今回は第6章「あの日の幕開け」について記します。
・殺伐とした部屋
・礼節
・異端のクラスメイト
・出逢い
・過去の幕開け

私の推しはTRIGGERの八乙女楽さんです。
現在、次の第4部まで読了していますので、
以下の記述には先の展開を含むネタバレがあります。
「ズール」の名前については、環境依存文字が使用されているため、
アルファベットを代用して「ZOOL」と表記します。

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関連記事
【アイドリッシュセブン 感想記事一覧】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/i7

初回と前回の記事
【感想「アイドリッシュセブン」第3部 第1章:雨天】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-02-04-2
【感想「アイドリッシュセブン」第3部 第5章:居場所】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-04-05-1



二階堂大和くんを主としたIDOLiSH7の問題が片付いたことで、
この章からRe:valeに焦点が当てられます。
勿論、他のアイドルたちの話も少しずつ進んでいき、
この先の大きな展開に繋がっていきます。


【第1話:殺伐とした部屋】
Re:valeの言い合いは……
どちらの言うことも正しいと思えるので、
テキストを読むのが辛かったです。
お互いに相手のことが本当に心配だから、
問題が大きくなる前に手を打っておきたいというのも、
敢えて距離を取らせたい(関わらせたくない)というのも、
優しさから生じる手段だというのがたまらないです。
しかも、こうして二人が言い合っている時点で
既に了さんに振りまわされている状態であるのが、悔しいです。



【第2話:礼節】
収録中に、Re:valeの中で好きな曲として
つい反射的に「未完成な僕ら」を挙げてしまった百さん。
これはもう仕方がないです。
だって彼は、昔のRe:valeの大ファンだったんですから。

一方、ここでは御堂虎於くんが長く登場しました。
現場の廊下で出会うなり紡ちゃんをナンパした虎於くんは、
さすがだと褒めたくなります。
息を吸うようにナンパしているというか、
好みの女の子を見たら本能で口説かずにはいられないようなのは、
TRIGGERの十龍之介くんが作らされている
「エロエロビースト」な印象とかぶるので、
龍之介くんもこう見られているのかなとも想像しました。
(とはいえ、TRIGGERファンは
メンバー三人の素の性格もちゃんと見抜いているようですが)

その虎於くんと逢坂壮五くんの対峙がありました。
御曹司対決!の前に、
四葉環くんの壁再びとなっていたのがおかしかったです。
これまでのテキストにあった以外にも
壮五くんからこうして「壁になって!」と頼まれることは
きっと何度もあったんでしょうね。
もう躊躇わずに壁をやれてしまう環くんがとても頼もしく、
可笑しくもありました。

そしてそして、父親のことには反応しなかったのに、
相棒の環くんをけなされたら本気で怒った壮五くんが、
大変良かったです。
虎於くんと別れ際の慇懃無礼な挨拶の仕方も、
壮五くんの怒り具合がよく出ていて、面白かったです。



【第3話:異端のクラスメイト】
和泉一織くんと環くんがいる学校に、
ZOOLの亥清悠くんが転校してきました。
これまでの悠くんは、
九条天くんへの敵意を剥き出しにするばかりでしたが、
ここでの電話で理ちゃんを「あっちゃん」呼びしていたり、
大人げない返事の仕方をしていたりと
可愛いところもちゃんとあるんだなと伺えました。

一織くんがさらりと
「分からないことがあったら四葉さんに聞いて」と言い、
即座に環くんが
「分からないことが多いからいおりんに聞く」と続けるという、
わけが分かるようで分からない事態になっていましたが、
他愛のない会話が微笑ましく、
テキストを読んでいて楽しかったです。
性格も環境もバラバラな高校生組の三人ですが、
環くんが潤滑油のような存在だからか、
なんだかんだで仲良くなっていくのが好きです。

それにしても、格好良いアイドルが三人も同じ教室にいるなんて
豪華すぎますね!
もし私がこの学校の女子生徒だったなら、
始終、彼らを気にしてそわそわしてしまい、
気持ちが全く落ち着かないと思います。
まず間違いなく、勉強どころじゃないです。

その一織くんは、
七瀬陸くんの人気の理由について再び考えていました。
自分の理解を超えているから心が落ち着かないというのは、
頭が良くて常に考えている人の特徴のような気がします。

そしてこの話では、
この章の後半の鍵となるMEZZO"のラジオ番組の件が出ました。
壮五くんのマニアックな音楽の趣味を生かせそうということで、
IDOLiSH7としても新たな扉が開きました。
今まで全く出てこなかった、
随分先の未来(具体的に10年後)の話が出てきたのも
新鮮でした。
IDOLiSH7もMEZZO"もこのラジオ番組も、
笑って10周年を迎えられると良いですね。



【第4話:出逢い】
話は再びRe:valeに戻りました。
百さんの「千さん」呼びが辛い……辛すぎる。
でもその後の、
なりふり構わずに百さんを止めようとする千さんが
半端なく痛々しいと同時におかしくてたまらず、
ここはシリアスとギャグの両立が素晴らしかったです。
千さんが大和くんに打った「眼鏡で何とか……」の文章は、
彼も返したように雑でしたが、
笑いとしては最高でした。

その熱意は届かず、
百さんは了さんのところに行ってしまいました。
了さんはとうとうツクモの社長に就任したようで、
アイドルたちの状況(未来)に再び暗雲が広がってしまったと
分かります。
社内は勿論、ツクモの息がかかるところでなら
好き勝手に何でもできるようになってしまった了さん。
頭が痛いです。
百さんがあの手この手で了さんの考えを改めさせようとしても、
的確な言葉でさらりと躱してしまうあたり、
了さんは頭が良いですし、回転も早いですよね。
それを良い方向に生かせないのが、本当に残念で勿体ないです。
同時に、了さん自身の人生をぶち壊している
執着心の強さと常識はずれな言動は、
並外れて凄いのだと改めて実感しました。

さて、大神万理さんがIDOLiSH7に
名曲「未完成な僕ら」を披露したのを機に、
過去編に突入します。



【第5話:過去の幕開け】
万理さんが語る形で、千さんとの過去が披露されました。
音楽に対して理想が異常に高い千さんは、
結果として人間関係でトラブルを多く抱えてしまうようで、
冷めた口調の彼の発言には
私も毎回呆気に取られてしまいます。
こんな千さんに付き合えた万理さんは凄い!

でも、音楽にだけは真摯な姿勢で向き合う千さんの熱量は、
彼が作曲時に味わうらしい苦痛も含めて、
常識の範疇を大きく逸脱していて、
この辺はただただ圧巻でした。

そして、千さんのためにRe:valeの形体を変えて、
二人がボーカルのみに専念しようと提案した万理さんの機転が
素晴らしかったです。
この過去編を初めて読んだ当初は、
Re:valeは二人で歌唱との印象が強すぎて、
実はバンドで始めたというのが意外でしたので、
逆にこう思えるようになったのが驚きでした。



この章から始まったRe:valeの過去編は、次章に続きます。
ご存知のように、初代Re:valeは辛い終わり方をしますが、
既にもう過去であることと、
今、万理さんと現Re:valeの再会が叶っていたからか、
初見時も割と淡々と受け止められていた覚えがあります。



続きはこちら。
【感想「アイドリッシュセブン」第3部 第7章:Re:vale*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-04-07-1



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2021-04-06 14:13 
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