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感想「シン・エヴァンゲリオン劇場版」*ネタバレあり [映画・舞台]

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観てきました!
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 画コンテ集

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 画コンテ集

  • 出版社/メーカー: グラウンドワークス:
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本


テレビシリーズは勿論、貞本義行さんのコミカライズ、
旧劇場版二作、そして新劇場版の序破Qと全て観てきたエヴァ。
ただ前作の「Q」があまりにも理解不能で、
円盤を繰り返し視聴しても未だに分からない点だらけなことから、
今回の「シンエヴァ」を映画館で観ることについては
少し抵抗がありました。
ただ、公開後のネットでの評判が思いのほか良かったことから、
ネタバレを踏む前に行ってきました。

確かに、「Q」で思いきり突き放されたのが嘘のようでした。
面白かったです!
ただ、分からないことだらけなのは相変わらずでしたが……。
知らない単語がここまで羅列されると、
まるで難しい参考書に目を通した時のように、
脳が理解しようとする気を失くしているのがよく実感できて
面白かったです。
次々に飛び込んでくる情報への理解を放棄しているというか、
その単語が何であるかを考えることはせず、
ただただ受け止めている状態でした。



まず書きたいのが、最後のエンドロールにて、
東宝と東映の名前が配給会社として揃って出ていた点です。
これ、普通じゃないですよね。
少なくとも私は今まで見たことがないです。
さすがエヴァだなぁと、最後の最後に思わされました。
そして、旧劇と同じく「終劇」の文字で終わったことに、
しみじみとしました。



内容については、分からないことばかりだった点も含めて
最初から最後までエヴァらしさ満載で、面白かったです。
分からないのに面白いなんて不思議ですが、
この映画に好意的な感想を持っている観客なら、
おそらく皆がこの状態だと思います。
入場時に貰えたアスカのリーフレットに「ネタバレ注意」とあり、
鑑賞後に期待しながら開きましたが、
そこにはわけの分からない単語が載っているだけで、
鑑賞前に見たところでネタバレにはなりそうにないのには、
思わず苦笑が漏れました。
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正直なところ、
まだ何を書いていいかがよく分からず、
書きたいことも全くまとまっていない状態です。
以下では、キャラ別に思ったことを記していきます。


まずはアスカについて。
旧劇場版までの「惣流・アスカ・ラングレー」から、
どうして新劇場版では「式波~」に変わったのか、
今まで謎で、不満でもありましたが、
今作でその理由が明かされたことで、私もすっきりしました。
惣流だった以前のアスカは、唯一無二の完全な個でしたが
式波のアスカは、レイと同じで
オリジナルがいる量産型の一つだったんですね。

最後、アスカがいなくて淋しいなと思っていたら、
実は彼女もホームにいたとネットで見て、驚いています。
私自身は、レイとカヲルくんに気を取られていたせいか、
彼女の姿を全く認識していなかったです。
そして、マリシンジで終わったことが衝撃的でした……。
シンジくんは子供っぽさが大分抜けていましたし、
髪を下ろしたマリは私の好みで、
どちらの変化もとても嬉しかったのですが、
「え? そっち??」と激しく戸惑いました。
まぁ、マリはシンジよりかなり年上で、
ユイたちとも知り合いであったのを踏まえると、
シンジを導く役割としては合っていて、
だからこそのシーン(マリがシンジに行こうと促す)
だったのかもしれませんが、
私は「それはレイかアスカの役目だ」と思っていたので、
驚きが強かったです。
この辺は、
エヴァのヒロインとして長年頑張ってきた二人への思い入れが
強かったせいなのかもしれません。



第3村での綾波レイ(仮称)の心の成長には、
和みましたし、大変楽しめました。
いちいち「~って何?」と聞くレイ(仮称)は
本当に小さな子供のようで、
その理解を広げていくにつれて感情が出てくるのも
良かったです。
それだけに、自分の終わりを実感したレイ(仮称)が、
教えてもらった魔法の言葉四つをヒカリに置いていったのが、
辛かったです。
あれは、あの生活で彼女がいかに幸せを感じていて、
ヒカリたちを好きだったかの表れだったと思います。



そして、ミサトさん!!
Qの時は、非情になりきれなかったとはいえ、
シンジくんへの冷たい言動に対して
「どうしちゃったの」と思わざるを得ませんでしたが、
今回はいつものミサトさんが戻ってきたというか、
格好良くて素敵な彼女がちゃんといて、ホッとしました。
シンジくんとの別れの直前、
息子のことを聞いたミサトさんからは、
本当に彼女が母親なんだという感じが強く出ていて、
嬉しいと思うと同時に感動し、泣いてしまいました。
旧劇場版に続いて新劇場版でも、
ミサトさんはシンジくんを補佐して亡くなりましたが、
どちらの彼女にも悔いは感じられず、
特に今回はやり切った感が凄かったので、
私もめそめそすることなく観ることができました。
最後、彼女がまとめていた長い髪を下ろしたシーンは
むちゃくちゃ興奮しました。



そしてそして、カヲルくんについて。
テレビ版でカヲルくんと出会って以降、彼は私の推しキャラです。
私が声優・石田彰さんを認識した役であり、
彼にハマるきっかけでもありました。
(私が好きになるキャラは大体彼が声を当てているという時期が、
これ以降、長くありました)
Qの最後でカヲルくんはああなってしまったので、
今回は出番があっても少しだけかなと思っていたところ、
予想以上に多く、がっつりと登場していたのが、
まず嬉しかったです。
カヲルくんは相変わらず優しくて、素敵でした……。
最後、レイと一緒にいたのには安堵もしました。
でも一番萌えたのは、加地さんからの「渚指令」呼びです。
すっごく良かった!!!!!
あと、観ていて特に嬉しかったのが、
カヲルくんがシンジの幸せを願っていたのが、
彼を好きだからというだけでなく、
自分が幸せになるためだった云々と言っていた点です。
普通、自己愛が強いのは悪く描かれがちですが、
カヲルくんはそもそも人間でないからか、
人間臭さが出ると嬉しいという逆のパターンが新鮮でした。



最後に、主人公のシンジについて。
実を言いますと、シンジについては特に書きたいことがありません。
それを今、この記事を書いていて気付いてしまい、
ちょっとびっくりしています。
でも、今回もシンジを通してシンエヴァを追ってきたので、
それは別におかしなことではないのかもしれません。
第3村でほぼ死んだように生きていた無気力な状態は、
ああなって当然のことでしたし、
覚醒後の彼の圧倒的な頼もしさについても、
それまでの自然な流れを受けてのことだったので、
私も無理なく受け止められていました。
特に、再びエヴァに乗ると決めた時に、
悲壮感に苛まれているわけでなく、
歪んだ義務感に駆られたわけでもなく、
心穏やかな状態でいられていた点に、彼の成長を感じられて、
とてもとても嬉しかったです。
あのシンジくんがよくぞここまで……と、
感動で胸が熱くなりました。



他のキャラクターも大変良かったです。
今回も男前で格好良かったリツコさんとか、
台詞が面白かったマヤちゃんとか、
相変わらず分からなかったゲンドウさんとか、
思わせぶりな言葉を吐いてLCL化したのが変わらない冬月さんとか、
その都度、懐かしんだり笑ったりしました。
勿論、新劇場版からのキャラクターにも
好感を持てています。
皆、複雑な感情を持ちながらも、
最後は一枚岩となって運命に立ち向かっていたのはさすがで、
格好良かったです。


そうそう、映像や音楽に
以前のエヴァの要素が散りばめられていたのも幸せでした。
観ているうちに、これで本当に完結したんだという実感も
更に強くなりました。
まぁ、十年後ぐらいにエヴァで新たな物語を作るのもありでしょうが。



とりあえず、自分が思っていたことを書いて
気持ちが少し落ち着いたので、
あまり好きでなかった「Q」を改めて見直しつつ、
他の方の感想や考察を観る予定です。
その上で、あと一回は必ず映画館でまた鑑賞するつもりです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



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2021-03-17 07:29 
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