さくらもちモチ

NHK朝ドラ感想「エール」第24週（最終週）：エール*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHK連続テレビ小説（朝ドラ）「エール」の感想です。
今回は第24週（最終週）「エール」について記します。

初回と前回の感想はこちら。
【NHK朝ドラ感想「エール」第1週：初めてのエール*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-04-05-1
【NHK朝ドラ感想「エール」第23週：恋のメロディ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-11-24-1



【第24週：エール】のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/yell/

　アキラ(宮沢氷魚)が華(古川琴音)との結婚の許しを得ようと古山家にやってくる。ぶ然とする裕一(窪田正孝)と心配する音(二階堂ふみ)。裕一と音は、アキラのロカビリー歌手という不安定な職業や、これまでの派手な生活から結婚に反対する。しかし、華を思って作ったアキラの歌を通して彼の本気を感じた裕一は、音との結婚も自分たちを信じる気持ちで親が許してくれたことを思い出す。
　それから数年後、裕一の元に、東京オリンピックの開会式の入場行進曲の作曲依頼が舞い込む。裕一は、これまでの人生を振り返りながら、平和の祭典に向けてこん身の一曲を書き上げる…。

素晴らしい最終回でした。

正直なことを書くと、
前週の感想記事にも書きましたとおり、
私は華の恋愛（結婚）に興味が無かったので、
火曜日の放送終了までは不安しかありませんでした。
初回の放送で描かれた東京オリンピックがまだだったからです。
実際「オリンピックマーチ」についての描写は少なく、
裕一の気持ちが分からない音がひたすら不安がって終わっていて、
とても物足りなかったです。
尤も、これについては初回で既に描いていたので
改めて細かく触れる必要は無いと判断されたのだろうとも
推測できましたので、
納得がいっていないわけではありません。
そして、もし今年に東京オリンピックが開かれていて、
エールの放送がドンピシャに合っていたなら、
「オリンピックマーチ」には尺がもっと割かれていたのだろうなと
勝手なことも思いました。


特に水曜日の放送は、時間経過が早すぎました。
ぶっちゃけ、華の恋愛・結婚をあれだけ流すのなら、
菊田さんの死などをもっと丁寧にやってほしかったです。
最後の小山田先生の手紙云々は、私は蛇足だと思ったのですが、
作中では悪役で終わってしまった彼の名誉挽回が、
裕一の救いにもなっていたので、
感動的ではあったと思います。
何より、志村けんさんのあの笑顔を見たら、
彼をよく知らない私でも泣きそうになりました。

そして、木曜日の最後。
病に侵された音が、裕一の助けを借りながら部屋を歩きだし、
その歩みが進むと共に場所が豊橋の海になり、
二人も若かりし頃に戻って……というシーン。
ここが大変素晴らしかったです！！！！
いわばOPの再現だったのですが、
これまでの二人をずっと見てきた私には
OP以上に眩しく見えました。
仲良くいちゃいちゃしている二人を見ているだけで
ぐっとくるものがありました。



そして、最終日（金曜日）の「エールコンサート」。
こちらも、作曲家を題材にしたドラマに相応しい最後でした。
一番驚いた(感動した)のは、岩城さんのイヨマンテです！
彼が劇団四季出身のミュージカル俳優で、
めちゃくちゃ歌が上手い方だとはネットで見ていましたが、
ここまでお上手だとは思いませんでした。
圧倒されました……！
他の方々の歌も素晴らしく、
特に最後の「長崎の鐘」は、
大きな舞台で音と裕一が共演するという夢も実現しており、
非常に感動的でした。
15分間があっという間でした。
年末の紅白歌合戦で「エール」特集があるようですが、
それとは別に、改めて一時間ぐらいで
「エールコンサート特別版」を放送してほしいです。




初回の原始人が出てくる演出を見た時は、
「このドラマ、どうかな」と不安になり、
継続して視聴をするかどうかで一瞬迷いましたが、
最後まで完走できて良かったです！
大みそかの日に放送予定の総集編も楽しみにしています。