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感想:映画「囀る鳥は羽ばたかない」*ネタバレあり [映画・舞台]

BL映画「囀る鳥は羽ばたかない」を映画館で観ました。
簡単ですが、感想を記します。

以下の記述にはネタバレを含みます。
原作の漫画は未読です。



最近、商業BLへの苦手意識が薄まっていることから、
ネットで「お勧めのBL作品」としてよく挙げられている
この「囀る鳥は羽ばたかない」の映画を観てきました。

上記のとおり、原作の漫画については未読だったものの、
どうやらまだ連載中らしいとは知っており、
この映画ではお話に一区切りがつくまでが描かれるのかなと
思っていましたが……
想像していた以上にストーリーの起伏が無く、
ようやく面白くなってきたとわくわくした直後に
EDのスタッフロールが流れ始めた時は
「え? これで終わり??」と呆気にとられました。



ヤクザの若頭である主人公の矢代さんは、
飄々とした言動が印象的な
Mっ気の強い淫乱……だけでなく、
「どうでもいい人としか性交渉しない」など
独特の考え方も含めて魅力的で、格好良かったです。
矢代さんの用心棒となった百目鬼さんも、、
発言が少ないこともあって生真面目さが強調されており、
素直に好感を持てる人物でした。

愛に対して揃って不器用だということもあり、
二人の心の歩み寄りはとても僅かずつでした。
でも、そうした心の機微がこの作品の魅力の一つであるようで、
私もそのもどかしさに萌えました。

ただ、これといった大きな出来事が無く、
終盤になってようやく矢代が大怪我を負い、
「さぁどうなる?」というところで終わりを迎える作りであったのは、
作品としてあまりに不十分だったと思います。
百目鬼の過去(妹の件)が明らかになったのも、
作中では重要な出来事でしたが、
それだけでは物足りなかったです。
できれば、その矢代の大怪我をきっかけに、
二人が熱い想いを吐露し合い、
一夜を共にするところまでいってほしかったけれど、
原作ではそれに至るまでがまだまだ長かったのでしょうか??



レーティングがR18だけあって、
序盤からいやらしいシーンがたくさんありました。
特に、百目鬼に初体験の話を無理に語らせた矢代さんが、
途中から手淫を始めて悦ぶシーンは、
にやにやが止まらないほどむちゃくちゃ萌えましたが……
やはり、主人公の二人による挿入シーンが無いのは
(矢代が百目鬼に命じて口に咥えさせるシーンは何度もある)
かなり残念でした。

それとも、この映画は続編制作が既に決定していて、
敢えてこういう中途半端な作りにしたのでしょうか。
原作の漫画のファンは、
その先も知っている人がほとんどでしょうから、
物語の一部分を切り取った内容でも楽しめるのかもしれません。
でもそうでない、映画が初見の私には、
置いてけぼり感がとても強かったです。
尤も、「続きは漫画で!!」という
コミックス販売を促進するためにアニメ映像だと割り切れば、
これはこれでありなのかもしれません。



物足りなさを除けば、ちゃんと楽しめていた作品だけに、
私の中ではこのマイナスが大きく響いてしまいました。
機会があれば、続きを読んでみたいです。



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2020-07-25 12:13 
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