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[ハイキュー!!]春高 烏野高校vs音駒高校戦(第293話~第325話)感想*ネタバレあり [ハイキュー!!]

週刊少年ジャンプで連載中の「ハイキュー!!」の感想です。
今回は、春高での烏野高校対音駒高校戦についてです。
(第293話~第325話)

ハイキュー!! 36 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ハイキュー!! 36 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者: 古舘春一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/02/04
  • メディア: Kindle版


現在、「少年ジャンプ+(プラス)」にて、
漫画「ハイキュー!!」の一部が無料公開されています。
私がジャンプ本誌での連載を追うようになったのは、
終章で日向くんがブラジルに行ってからで、
実を言いますと、春高編については未だにほぼ未読です。
お話が面白いのは予想がつきますので、
アニメ初見で楽しむ方を優先としていたのですが……。

今回、気楽に読める機会があるならばと思い、
試しに読み始めてみたところ、
想像していた以上に面白く、興奮させられ、
気付けば一気に読破してしまいました。
次にアニメイトに行った時にでも、単行本を買う予定です。



前監督時代からの因縁の相手で、
お互いに実力を高め合ってきた良きライバルの関係にある、
烏野高校と音駒高校。
上記のとおり、私は単行本の全てを読んだわけではないので、
もしかしたら違うのかもしれませんが、
いつも以上に回想シーンが多めに入れられおり、
読んでいる私の方も普段以上に感傷的な気持ちになりました。
烏野は勿論、音駒のキャラクターにも強い思い入れがあり、
他の試合以上に「どちらも勝てればいいのに」と
願わずにはいられませんでした。

特に最初の293話。
少年時代の烏養監督と猫又監督の過去から
現在のコート上のシーンに移り、
「試合は今の自分たちのものだけれど、
それだけでここに立てたわけではない」云々という
烏養コーチのモノローグを読んだ時は、
関わってきた人たち皆の熱い想いを感じられました。
一度は切れた縁を結び直すきっかけを作ってくれた武田先生に、
感謝を捧げたいです。

また、最後の最後、
春高の舞台である東京体育館での試合が
見開きで描かれた次のページで、
梟谷グループでの合同合宿中の練習試合が
続けて見開きで描かれたのを見た時は、
私が読んでいたのが真夜中だったにもかかわらず、
涙が止まらなくて嗚咽が漏れました。
日向くんや研磨くんのように、
楽しいからずっと続いてほしいと思いましたし、
まだまだ続くような錯覚も覚えそうになりました。



他にも、泣きそうになったところは多々ありました。
特に、「互いに師」というモノローグが圧巻でした。
日向(弟子)の活躍にはしゃぐ木兎さん(師)も
可愛かったですが、
やはり挙げたいのは、月島くん(弟子)と黒尾くん(師)です。

以前の合同合宿中に、月島くんが黒尾くんに向かって、
「何故、敵の自分にアドバイスをくれるのか」と尋ねた際に、
黒尾くんは「ゴミ捨て場の決戦を実現させたい」と返答しました。
それから月島くんは実力をつけ、烏野のバレー部自体も強くなり、
今回、見事にその夢は叶いましたが……
その黒尾くんは、
悩ましくて憎たらしい敵として立ちはだかる月島くんに対して
皮肉を言ったり軽口を叩いたりすることはあっても、
実は彼の成長を喜んでいるらしいのがよく伝わってきました。
勿論、私は黒尾くんのことが以前から好きでしたが、
この熱戦を通して、より深く好きになれました。
この烏野対音駒に限れば、最も好きなキャラを挙げるとすれば、
私は迷わずに黒尾くんを挙げます。

そんな黒尾くんの弟子である月島くん。
彼は非常に癖のある性格をしていて、
普段から物事を冷静に、広い視野で見ていることもあり、
感情を表に出すことが他の人より少ないようです。
そういう彼だからこそ、
「僕一人で勝とうなんて一ミリも思ってません」の台詞や、
黒尾くんの「最近のバレーはどうだい」の問いに対する
「……おかげさまで(本当におかげさまで)
極たまに面白いです」との回答を読んだ時は、
私も感無量になりました。
「ハイキュー!!」が面白いのは常ですが、
このシーンは、私もリアルタイムでジャンプ本誌を読み、
熱い気持ちをSNSで吐き出したかったなぁと
思わずにはいられませんでした。

緊張を含まないわくわく感を初めて感じたという山口くんも、
大変良かったです。
本当に、頼れるピンチサーバーになりましたね。
月島くんとのハイタッチも良かった……。
山口くんについては、
まるで自分の息子のような感情で読んでいるので、
彼の成長や喜びを見られると、
ほわほわした柔らかくて温かい気持ちになれます。



烏野が勝利するとの結果だけは知っていたものの、
中盤で日向くんの行動が本格的に制限されてからは、
息が詰まりそうになり、読んでいて苦しかったです。
「これ、ここからどうやって勝つんだろう」と
心配してしまいました。

だからこそ、そこを打破した影山くんと日向くんが
とびきり格好良くて、惚れ惚れしました!
日向くんが強く踏み込んでより高く飛んだ時は、
まさに「ハイキュー!!」という作品を表すシーンだと思いました。
影山くんも頼もしくて、素晴らしかったです。
序盤で黒尾くんが
「あの最初の試合からわかってる。
烏野には影山(こいつ)が居るのだ」のモノローグは、
読んだ当初もゾクゾクしましたし、
影山くんが日向くんを飛ばせたシーンでは、
「烏野には飛雄がいるんだー!!」と、
私も心の中で叫びました。
かつて、速さにこだわり過ぎていた幼い影山くんに、
今の彼の姿を見せたかったです。

宮城県内一年生のみの
疑似ユース強化合宿に乗り込んでから、
レシーブに目覚めている日向くん。
研磨くんの指摘
(日向くんの意識はレシーブに向いていて、
あれもこれもできるようになった今の彼は
それらの全てをやらずにはいられず、
今は100パーセントの力で飛ぶことはできない
=影山くんはそんな日向くんに興味を持たない)を
読んだ時は、
怖さに通じるショックがありました。
それでも、ちゃんと考えた上で
ひたすらがむしゃらに頑張り続ける
「ぶれない」日向くんの強さが凄くて、
その後の深い感動に繋がっていました。
日向くんの頑張りを読んでいると、私まで元気になれます。



放送が延期されてしまったアニメ4期のセカンドシーズンは、
話数で考えると、
この対音駒戦まで描かれるのでしょうか。
もしそうであればとても楽しみですし、
それまでは単行本を繰り返し読むことで
この熱戦に深く浸りたいです。
本当に本当に、面白い試合でした!
ありがとうございました!!



(7/31追記)対鴎台戦の感想も書きました。
[ハイキュー!!]春高 烏野高校vs鴎台高校戦(第338話~第368話)感想*ネタバレあり 
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-07-31-1



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2020-07-03 10:39 
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