NHK朝ドラ感想「エール」第11週:家族のうた*ネタバレあり [NHK連続テレビ小説感想]
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の感想です。
今回は第11週「家族のうた」について記します。
連続テレビ小説 エール Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2020/03/25
- メディア: ムック
初回と前回の感想はこちら。
【NHK朝ドラ感想「エール」第1週:初めてのエール*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-04-05-1
【NHK朝ドラ感想「エール」第10週:響きあう夢*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-11
第11週「家族のうた」のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/yell/
恩師の藤堂先生(森山直太朗)に依頼され、福島の小学校の校歌を作曲することになった裕一(窪田正孝)。完成披露会をきっかけに音(二階堂ふみ)を連れて福島に帰ってくる。
故郷を飛び出したきりだった裕一のために、父・三郎(唐沢寿明)、と母・まさ(菊池桃子)は懐かしい仲間を呼んで歓待する。しかし弟の浩二(佐久本宝)だけは裕一に冷たく、いらだっているのだった。
そんな中、音は三郎のある異変に気づき・・・
曲の大ヒットをもって故郷に錦を飾った裕一が、
招待される形で地元の福島に帰省しました。
反対を押し切って実家を飛び出したという過去があるせいで
胸を張って晴れ晴れと帰るというわけにはいかず、
私も毎日はらはらしながら視聴しました。
裕一を拒絶する浩二の怒りは、仕方が無いと思います。
もし私が彼だったら、同様に、
「どうして兄ばかり……」と強い不満を抱いたでしょう。
両親は(特に三郎さんは)兄弟を平等に愛していたつもりでも、
実際に浩二が疎外感を味わわされていたように、
兄が優遇され、弟である自分ばかりが損をしていると感じていたのは
無理も無い話だったと思います。
最終的には、浩二が三郎さんにも本音を吐き、
三郎さんが取り持ったことで兄弟の仲が戻ったのは良かったですが、
その代償が三郎さんの死とは辛すぎます。
彼にはまだまだ元気でいてほしかったです。
改めて思ったのですが、
「朝ドラ(連続テレビ小説)」は
主人公の人生を幼い頃から描く作品であることから、
結婚や出産といった幸せな節目が必ず描かれるように、
家族の死という不幸も欠かさず出てきますよね。
年上から順に亡くなっていくというのは
普通であればごくごく当たり前のことで、
自分の親の死についても
ある程度の年齢を過ぎたら頭に留め置いておくことでしょうが、
それでも、やはり辛いです。
私自身が十年前に父を肺癌で亡くしていることもあり、
今週はそれを思い出しながら視聴していました。
三郎さんの
「おまえのお陰でいい人生だった。ありがとうな」の台詞にも
ぐっときました。
それと同時に、私は亡父に迷惑ばかりをかけていたので、
父にそう言わせられなかったことを申し訳なく思いました。
福島での、養蚕業から果樹園(リンゴ)への転換について。
最初は唐突に感じられましたが、
よく考えてみたら、現在の福島はフルーツ王国ですよね。
その礎がここで築かれるのかなと思うと、
いつか浩二の努力が実る日を見れることが楽しみでなりません。
そして、銀行を廃業したらしい伯父さんが
今はどうしているのかと思いきや、
趣味三昧での人生を謳歌しているようで、ホッとしました。
彼が、どちらがどちらだかが分からない手作りの夫婦茶碗を
二人に贈ったというのも、
この時代には珍しい夫婦対等な裕一と音らしくて、
素敵なエピソードでした。
「どうせあの世で会える」との台詞も、乱暴な言葉でしたが、
なんだか深いもののように思えてせつなかったです。
続きはこちら。
【NHK朝ドラ感想「エール」第12週:アナザーストーリー
(父、帰る/古本屋の恋/環のパリの物語)*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-06-20
2020-06-12 11:11
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