さくらもちモチ

NHK朝ドラ感想「エール」第1週：初めてのエール*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHK連続テレビ小説（朝ドラ）「エール」の感想です。
今回は、初回の第1週「初めてのエール」について記します。

第1週「初めてのエール」のあらすじはこちら。
https://www.nhk.or.jp/yell/

　大正時代。福島の老舗呉服屋の長男・古山裕一(石田星空)は不器用で内気な少年で、いじめられがち。しかし担任の藤堂先生(森山直太朗)の勧めで作曲を始めると、秘めた才能を発揮する。
　一方、父の三郎(唐沢寿明)と母のまさ(菊池桃子)は店の経営に行き詰まっていた。そこに裕一の伯父・権藤茂兵衛(風間杜夫)からある申し出があり…。
　ある日、音楽家を夢見る裕一は、ガキ大将の村野鉄男(込江大牙)の秘密を知ってしまい!?

あの「栄冠は君に輝く」等、
日本人なら誰もが一度は耳にしたことがあるであろう
数々の名曲を産み出した古関裕而さんをモデルとした
新しい朝ドラが始まる……！ということで
放送を大変楽しみにしていましたが、
第1回の冒頭で「ん？」と首を傾げてしまいました。
いつの時代も日本人のそばには音楽があり、心が彩られていた
……というメッセージはよく伝わってきましたが、
いかんせん長い！
出勤の身支度をしながら視聴していることもあって、
観ていて「え？　これが延々と続くの？」と苛々してしまいました。
その後の、東京オリンピックの開会式を直前に控えた時の
裕一と音の夫婦の微笑ましいやり取りや、
裕一の楽曲によって励まされたというスタッフの言葉は
感動的だと思えましたが、
その前に抱いた不満が私の心の中にしつこく残っていて
充分に楽しめなかったです。
きっと斬新的な作りなのでしょうが、
色々と勿体なかったなぁと思えてしまう結果になり、
私には、従来通りの（ありきたりな）始まり方で良かったのにと
思えました。



これから先、大丈夫なんだろうかと不安になりましたが、
二日目となる火曜日の放送からは、ちゃんと楽しめました。
まず、裕一の子供時代がとてもかわいい！
お父さんは、朝ドラあるあるらしい「駄目なお父さん」でしたが、
裕一への愛はちゃんと感じられましたし、
なにより、彼が作曲への道を進むきっかけを作ったわけで、
好感を持って観ていられます。
ただ、金曜日に高価な楽譜を買ってあげたくだりは、
裕一を義理の兄のところへ養子に出すことを決めたからだろうと
思えてならず、
観ていて辛かったです。



良かったと言えば、恩師となるらしい藤堂先生との出会いです。
この当時、音楽教育を熱心にやるのは珍しいと思うのですが、
とても素晴らしい先生でした。
運動会のシーンは、私も深い感動を覚えました。




学校での幼馴染みも、裕一の家族同様、
色々とキャラが立っていて、観ていて楽しいです。
腕っぷしが強い「乃木大将」の子が
古今和歌集の本を大事にしていたと分かり、
意外だなと思っていたところ、
ネットで、彼が将来、作詞家さんになると知り、
なるほどなぁと思いました。
しかも、ちょっとおませな癖毛の子も有名な歌手になるそうで。
この三人で作曲家、作詞家、歌手と、
音楽のトライアングルを作るらしいと分かり、
お話の続きに対する期待が膨れ上がりました。

ただ、乃木大将の今がとても心配です……。
学校を辞めるかもしれないというのは、
やはり父親が関係しているからでしょうか。
来週は、乃木大将の詩に裕一が曲を付けるそうですが、
それが（一時的とはいえ）別れになってしまうのではないかと
気になっています。




続きの感想はこちら。
【NHK朝ドラ感想「エール」第2週：運命のかぐや姫*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-04-11