さくらもちモチ

NHK朝ドラ感想「スカーレット」第22週：いとおしい時間*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

NHK連続テレビ小説（朝ドラ）「スカーレット」の感想です。
今回は、第22週「いとおしい時間」について記します。

初回と前回の感想はこちら。
【感想「スカーレット」第1週：はじめまして信楽（しがらき）*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2019-10-11
【NHK朝ドラ感想「スカーレット」第21週：スペシャル・サニーデイ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-02-29-3



第22週「いとおしい時間」のあらすじはこちら。

　喜美子（戸田恵梨香）は信作（林遣都）から頼まれて観光客向けの陶芸教室を開くことになる。武志（伊藤健太郎）は亜鉛結晶を用いた作品に挑戦することに。うまくいけば雪を降らせたような仕上がりになるはずだ。
　そんな折、喜美子は、照子（大島優子）が敏春（本田大輔）のことで病院にいくのに付き合い、医師の大崎（稲垣吾郎）を見かける。
　陶芸教室のあと、喜美子は初心者に陶芸に親しんでもらうことにやりがいを感じ、子どもを含めた地元の人たちに楽しんでもらおうと考える。喜美子は改めて、陶芸教室を自分で企画し、八郎（松下洸平）にうきうきと計画を話す。
　一方、亜鉛結晶を使った作品は無事完成。陶芸の次世代展に応募した武志は、体調に不安を感じる。人づてに聞いた喜美子は心配するが、武志は受けつけない。
　ある日、武志から大きな病院での検査の必要があると聞かされる。武志の前では不安を押し殺す喜美子。二人で訪れると、担当はあの大崎医師だった。検査を受け、武志が命にかかわる病気にかかっているとわかる。大崎は親身な言葉をかけるが、喜美子は容易に受け止められず、武志に病名告知をするか悩む。いつもどおりに振る舞おうとする喜美子だがついに照子の前で…。

正直なところ、この「スカーレット」の終盤で、
彼女自身でなく息子の問題（大病）が主な話題になると
最初に知った時は、わずかな抵抗がありました。
陶芸家としての喜美子の喜怒哀楽を
もっと見たいという気持ちがあったからです。
でも実際にこの週を視聴したところ、
気持ちが大きく変わりました。
大変良かったです。

特に良かったのは、週の終わり。
喜美子の様子がいつもと違う点に気付いた照子の前で、
喜美子が青筋を立てて怒り、泣くシーンです。
私も朝から泣かされました……。

「なんで？」「なんで？」と
矢継ぎ早に言葉を放つ喜美子の心情を思うと
私まで悲しくなりました。
私は結婚をしておらず、子供も持っていませんが、
子の病を知る親はこんなに辛いものかと
痛感させられました。



人生の転機に、いつも共にある喜美子と照子。
友達って良いものだなぁと、
当たり前のことをしみじみと深く感じました。

ところで、先日、NHKの朝の情報番組に
主演の戸田恵梨香さんがご出演されているのを視聴しました。
毎朝、すっかりオバサンになった喜美子を見慣れているので、
本来の「きれいな女優さん！」な戸田さんを見ると
ちょっと戸惑ってしまいました
戸田さんも大島さんも、素晴らしい女優さんですね。
特に大島さんは、女優として一皮剥けた感があるというか、
この朝ドラ出演で評価が上がった印象があります。



さて、喜美子の息子・武志の主治医となる大崎先生が
この週から登場しました。
ちょっととぼけたところがあるのが素敵です。

ドラマを見ていて思い出しました。
そういえば、私が幼かった頃
（今、スカーレットで描かれている時代）に触れていた作品では、
不治の病としてやたら白血病が出てきた気がします。
また、当時は病名を告知しないことが普通でしたよね。
それを思うと、告知を勧めてきた大崎先生は
当時としては一風変わった医師だったのかなと思いました。



喜美子の陶芸教室は楽しそうで、私も参加したかったです。

また、番外編の前週では良いところが無かった信作が、
この週では部下の無礼をびしっと叱っており、
汚名返上、名誉挽回が叶い、少しホッとしました。
そして、幼い娘からの「お父さん、クサい……」は
残酷で可哀相で、面白かったです。


続きはこちら。
【NHK朝ドラ感想「スカーレット」第23週：揺るぎない強さ*ネタバレあり】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2020-03-21