感想「劇場版名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」*ネタバレあり [名探偵コナン]
「劇場版名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」を観てきましたので、
感想を記します。
名探偵コナン 紺青の拳 (小学館ジュニア文庫 あ 2-36)
- 作者: 水稀 しま
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/04/12
- メディア: 単行本
以下の記述には、次回作の予告を含むネタバレを含みます。
ここのところ、毎年欠かさず劇場で観ている映画のコナン。
去年の予告通り、今年は怪盗キッドがメインでしたが、
蘭ねーちゃんの親友・鈴木園子が絡むことで、
彼女の交際相手の京極真さんも破格の扱いでした。
京極さんが劇場版でここまで登場するなんて
今回が初めてのような気がします。
(私は純黒で戻ってきたコナンファンなので、
途中の映画は全く観ておらず、まるっと抜けています)
いつも蘭の心配をしている優しい園子。
この映画では、途中で京極さんの心とすれ違うこともありましたが、
最後にはいつものラブラブな二人に戻れて、
私もにやにやしてしまいました。
幸せのおすそ分けを貰えたような気分になって、
心から「良かったなぁ」と思えました。
いつもでしたら、そんな園子を目の当たりにした蘭は、
喜んだりホッとしたりしつつも、
新一がいない淋しさを痛感して顔を曇らせることもあったけれど、
今回はとある経緯により、
彼も同行するシンガポール旅行でしたので、
「新一はまたどこかに行っちゃって」と
少々の愚痴を吐くことはあっても
比較的、気持ちは落ち着いていたようです
……と、思いきや、まさか違いに気付いていたとはww
スタッフロール後のオチは想像していなかったので、
かなり驚かされました!
さすが蘭ねーちゃん!
あくまでも疑似ですが、
新一と蘭のラブシーンっぽいところも見られて、
たまらなかったです。
そのシーンでは、コナンくんもといアーサーくんの嫉妬も見られて、
一石二鳥でした。
「劇場版 名探偵コナン」の名物と言えば、迫力のある爆破シーン!
今回も初っ端から派手にありました。
中盤からは、シンガポールの街そのものがやばい感じです。
そしてこれも劇場版のお約束!
終盤で必ず蘭が窮地に立たされ、コナンくんが助けに行くシーンです。
海上を進むタンカーが、
とある場所に突っ込む!やばい!となった時に、
蘭がそこと離れた場所にいたので、
私は「これは、蘭が今からそこに向かうか、
タンカーが蘭のいる場所の近くに進路変更をするかだな」と思っていたら、
案の定、後者になりました。
もし私が劇場版の世界に入れたら、
ちょっと残念だけれど、蘭の傍からは絶対に離れますww
これも劇場版の定番!
非現実の極みと言える、とんでもないアクションは、
コナンくんや怪盗キッドでもちょろちょろとありましたが、
この映画の中で一番を挙げるなら、
やはりホテルでの逃亡開始後の京極さんでしょう。
園子……よく泣くだけで済んだなぁと思いました。
私が彼女だったら、絶対に京極さんの背中で気絶したはずです。
蘭と園子のそれぞれのラブコメ部分では、
最後まで楽しく観られたこの作品。
でも、殺人事件を主軸とするミステリ部分は、
とても弱いと感じました。
まず、一連の事件の黒幕について。
中盤で、とある人物が
父親(故人)の仕事の内容について話した時に、
大人の観客であれば、誰が黒幕かに気付けると思います。
なので、コナンくんと怪盗キッドの推理を経て
ようやく真相が暴かれても、意外性は無く、
「あぁやっぱり」と納得するだけで、感情は動きませんでした。
また、冒頭から怪しさ満載のレオン・ローについては、
出番の多さの割に、彼の過去や言動を説明する描写が少なく、
直情的で妄執に駆られた人という印象しか残りませんでした。
どうやら彼は、邪魔な人をすぐに排除したがるようですが、
そんな安直でいいの?と思わざるを得ません。
レオン・ローは、シンガポールの街を作り直して
何がしたかったんでしょう?
私が見落としたのかもしれませんが、
それが最後まで分からなかったので、
私の中での彼への認識は、「非常に薄っぺらい人物」でした。
怪盗キッドの活躍や、コナンくんとの共闘、
そしてメインキャラたちのラブラブ……と、
観ていて楽しいシーンが多かっただけに、
主軸のミステリ部分が色々と勿体ないことになっていたのが
惜しかったです。
それと、以前の作品に対しても同じ指摘をしたのですが
キャラクターが外国語で喋るシーンについて、
思ったことを書きます。
今回はシンガポールが舞台ということで、
キャラクターが英語で喋る際に
スクリーンの下部に日本語訳の字幕が出る場面が多く、
幼い子供が読むには辛いだろうと感じました。
漢字に読み仮名をつける配慮こそありましたが、
会話が進む速度
(字幕が出てから消えるまでの間)は普通なので、
大人は読めても子供には難しい場合があるのではないかと。
途中、「日本語で話しましょう」との提案で
日本語での会話に切り替える場面が二か所ありましたが、
最初からもう日本語で話してしまったら?と思いました。
それが難しいなら、二重音声にして、
英語での会話を薄ら流すと同時に
日本語での会話を主に聞かせるのでも
いいのではないでしょうか。
今や、コナンの映画と言えば大人も観るものですが、
子供の客層も無視できないはずです。
誰が観ても楽しめるよう、もっと気を遣ってほしいです。
ゲスト声優さんについて。
レオン・ロー役の山崎育三郎さんは、まさに「役不足」で、
もっとまともなキャラクターの声を当ててほしかったです。
お上手でした。
レイチェル役の河北麻友子さんは、
日本語を話せる現地の人という役柄で、
英語は流暢に喋るけれど日本語はちょっと拙いという点が
ご本人の少し癖のある喋り方に合っていたと思います。
棒気味なところも、たどたどしいのが出ていたところも。
最後に記すのは、
来年のGW公開予定の次回作の予告映像についてです。
待ってました……赤井さん!!!
黒の組織→平次→公安→怪盗キッドとくれば、
もうそろそろ赤井さんだよねと予想していましたので、
赤井さんの声を聞けた時は
「よし!」と拳にギュッと力が入りました。
楽しみです!!!
赤井さんと言えば、安室さん。
きっと彼の出番もあるはずだと、私は信じています。
また、ここ数年の劇場版での灰原哀ちゃんが、
博士の家で待機&情報収集係で終わっているので、
亡きお姉さんの件で赤井さんと繋がりがある彼女の活躍も
久し振りに見たいと願っています。
とりあえず、来年までは死ねないです。
頑張って生きます!
連れていったあむぬい。
映画館には、地元のゆるキャラ・さのまるの看板がありました!
さのまるも大好きです。かわいい。
2019-04-15 03:38
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