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感想@舞台「機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build」千秋楽公演LV*ネタバレあり [ガンダム00]

舞台「機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build」の
大阪千秋楽公演(森ノ宮ピロティホール)を
映画館でのライブビューイングにて観ましたので
感想を記します。

舞台「機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build」
http://www.gundam00.net/stage/
05goo.jpg
2019年2月15日~18日 日本青年館ホール
2019年2月23日~24日 森ノ宮ピロティホール

【キャスト*敬称略】
刹那・F・セイエイ:橋本祥平
ロックオン・ストラトス:伊万里有
アレルヤ・ハプティズム:鮎川太陽
ティエリア・アーデ:永田聖一朗

グラハム・エーカー:前山剛久
ビリー・カタギリ:一内侑
スメラギ・李・ノリエガ:立道梨緒奈
フェルト・グレイス:松村芽久未
ラッセ・アイオン:澤田拓郎
リヒテンダール・ツエーリ:阿瀬川健太
クリスティナ・シエラ:小林未往
セルゲイ・スミルノフ:加藤靖久
ソーマ・ピーリス:希代彩
カティ・マネキン:平湯樹里
パトリック・コーラサワー:瀬戸祐介
アリー・アル・サーシェス:窪寺昭
リボンズ・アルマーク:赤澤燈
ヨハン・トリニティ:坂垣怜次
ミハエル・トリニティ:船木政秀
ネーナ・トリニティ:伊藤優衣


以下の記述にはネタバレを含みます。



あのガンダム00(ダブルオー)が舞台化!ということで、
私もとても楽しみにしていたのですが、
チケット予約可能時は体調不良でネットもほぼ繋いでおらず、
気付いた時には既に完売していました。
なので、全国の映画館でのライブビューイング上映は
とてもとても有難かったです。
05lv.jpg
ダブステの東京公演が実際に始まってからは
敢えて情報を断っていたにもかかわらず
ネットでの評判の高さが薄らと聞こえてきて、
非常にもどかしかったです。
早く私も観たい!と騒いでいました。

結局、Yahoo!のネットニュースにて、
アリー・アル・サーシェス役の窪寺昭さんが、
ジョイポリスにあるような乗り物に乗っている写真を見たぐらいで、
公演内容に関する情報はほとんど耳に入れず、LVに挑みました。

刹那(ソラン)が銃で両親を射殺するシーンから始まり、
アニメ一期第1話のガンダムエクシアのお披露目シーンになった時は、
「あ、最初からちゃんとやってくれるんだ」と驚きました。
そして、かなり端折っているものの
ほぼアニメの内容通りに話が進んでいくことに再度驚き、
「まさか第一期の内容をたった三時間でやるとか? 嘘でしょ?!」と
信じられない気持ちになりました。

でも!
やってくれましたね……ダブステ!
ソレスタルビーイングがトリニティを敵と認識した後、
オリジナル要素が急に強くなりましたが、
アニメの大筋をあまり損なわない程度の改変で
最後まで演じられました。
終わった瞬間、よくここまでまとめあげたなぁと、
脚本の力に感嘆しました。
改変部分については、
こだわる人はとことんこだわる部分ですので、
もしかしたら不満を持った観客もいるかもしれませんが、
私はすんなりと受け入れられました。
特に人の生死において結果が変わらなかったというのが
そうなれた一番の要因だと思います。


実を言いますと……
アニメをリアルタイムで視聴していた頃、
私の最も好きなキャラクターはロックオンでした。
彼が一期の終盤で亡くなるシーンは本当にショックでしたし、
辛すぎるあまり、今でもその回だけは見られません。
円盤や再放送で見返す機会があった時も
その回のBパートの視聴は避けています。
なので、トリニティの三人がサーシェス(リボンズ)側についた後
(オリジナル要素が急に強まった以降)、
「もしかしたら、ロックオンも死なない?」と期待してしまいました。
アニメの通り、終盤でプトレマイオスが強襲を受けた際に
リヒティとクリスが亡くなった時でさえ、
「きっとロックオンだけは大丈夫」と自分に言い聞かせていました。

この舞台版でもロックオンが亡くなったのは、やはりショックでした。
ハロが「ロックオン、ロックオン……」と彼を何度も呼んだ時は、
せつなくてせつなくて、涙が止まりませんでした。
映画館の中でも、観客が鼻をすする音が方々から聞こえてきました。
舞台上でもロックオンの死に直面してからは、
この舞台作品が「ガンダム00」である以上、
ロックオン・ストラトスという人間の死は必然で、
何があっても避けられない……
運命というか、因果のようなものを強く感じました。

でも帰宅して一段落し、興奮が落ち着いてきた今、
改めて振り返ってみると、
ロックオンの死がとても悲しいことに変わりはないけれど、
「彼が生き残れる話を舞台として観たかったか」や、
「もし観られたと仮定して満足できたか」と問われると、
首を傾げざるを得ません。
なので、アニメ通りに話が収束したのは良かったのだと
受け止められました。



キャラクターの再現度は、どの役者さんも物凄く高かったです。
単なるコスプレで終わらなかったところは、
それぞれの役者さんの力量の高さのお陰だと思います。
皆さんが丁寧にしっかりと演じてくれたお陰で、
私も簡単にダブルオーの世界に深く入ることができました。
また、今回も
他の2.5次元舞台で観たことがある役者さんが多かったのですが、
彼らに対しても、序盤からちゃんとその役で観られました。
私を始め、観客にとっては誰もが大事なキャラクターです。
その期待を裏切らない出来に仕上げてもらえたことには、
感謝の言葉を送りたいです。
ありがとうございました。



ダブステの目玉だったモビルスーツでの戦闘シーンについて。
観劇前は、もっと映像を多用するのかと想像しており、
良い意味で裏切られました。
砲撃戦は役者さんの手元を中心とした動き(ハンドル操作など)と照明で、
近接戦闘はコックピットに座る役者さんの殺陣で表現……というのは、
斬新ながらも的確で、心の中で思わず唸りました。
違和感が全く無かったです。
モビルスーツ同士で戦っているように、ちゃんと思えました。
座ったままの殺陣については、
私には想像するしかないので
どこまで大変だったかは察することもできていない気がしますが、
さぞ役者さんは苦労されたことでしょう。
人力によるコックピットの動きも、非常に滑らかで素晴らしかったです。

また、パイロットスーツはいかにも通気性が悪そうで、
ライトを浴びながらあの衣装を着て大声を出し、殺陣もやるとなると、
きっと役者さんの体力の消費は半端無いと思います……。
いち観客としては、
有難く思いながら「お疲れ様でした」としか言えないです。



細かいことを挙げるときりがないので、
全体的な感想はここまでにして、
これから先はそれぞれのキャラクター(役者さん)についての感想を
ざっと記します。
皆さん本当に素晴らしかった!!

【刹那・F・セイエイ(橋本祥平さん)】
まさに刹那そのものでした!
私は、「好き」とは少し違う感じで
刹那に対しては特別な思い入れがあります。
アニメ一期の彼は幼さ故の青さが抜けず、
危ういところが見えるのも魅力の一つですが、
橋本さんが演じる刹那にも、そういう点を感じられました。
「俺たちがガンダムだ!」の台詞には強い説得力があり、
彼の成長を感じて涙ぐんでしまいました。
カテコでの挨拶の後、舞台中央の後ろから下がる際に、
自分のコックピットを愛おしそうにそっと触れてから姿を消すのが
「あぁ、刹那だ」と思えてなりませんでした。


【ロックオン・ストラトス(伊万里有さん)】
自分の推しキャラということで、
公演前にネットで公式サイトを見た時から期待していました。
強くて優しい、そして色っぽいお兄ちゃん!!
愛するロックオンをこの三次元で拝めて、とても幸せでした。
ハロとの会話も微笑ましかったです。
最初のカテコの挨拶で、伊万里さんが頭を下げた時に、
背後でハロがちょこっと顔を出したのが、
物凄く可愛かったです!!!


【アレルヤ・ハプティズム(鮎川太陽さん)】
ピーリスとのやり取りの省略が大きかったので、
他のキャラクターと比べると
描写がやや中途半端だった印象があるのは否めません。
でもアレルヤ・ハレルヤの切り替えは圧巻で
見応えがありました。
ハレルヤの残虐性は、分かっていてもちょっと怖かったです。
ゾッとしました。


【ティエリア・アーデ(永田聖一朗)】
様々な出来事を経て心が成長していくティエリアを
永田さんがしっかり演じてくれていました。
対トリニティ戦でティエリアが刹那と共闘した時は
ニヤニヤが止まりませんでした。
また、予定外にナドレを晒した時や、
ヴェーダとのリンクを外された時など、
心が弱っている時のティエリアが本当に可哀相で
たまらなかったです。
何より美しい……とても美しかったです!!!
続編の舞台をやってくれるなら、
是非、ドレスでのダンスシーンも観たいです。


【グラハム・エーカー(前山剛久さん)】
美形なのにガンダム愛が強くて最高でした。
美形なのに……美形なのに!
グラハムも私にとっては特別なキャラクターなので、
その変態っぷり(褒めてます)がアニメと変わらずで
最高でした。
そして美形でした。
イケメン!!


【ビリー・カタギリ(一内侑さん)】
ビリーの本領発揮は、
二期でスメラギさんの正体を知ってからだと思いますので、
今回はまだグラハムの友人ポジで終わってますけれど、
二人の強い友情を舞台でも観られたのが嬉しかったです。
最初のカテコの時だったか、
グラハムと拳を軽くぶつけたところとか、
何気ない点で二人の関係を感じられたのが嬉しかったです。


【スメラギ・李・ノリエガ(立道梨緒奈さん)】
すごい美人さんでした。
おへそがきれい……
ウエストからヒップにかけてのラインもきれいで、
スメラギさんが登場する度に、腰に視線が向いてしまいました。
もし私が00の世界に入れて実際にスメラギさんに会えたなら
「見ない方が失礼」との暴言を吐いてしまいそうです。
所作というか仕草(手の動きとか)も、優雅できれいでした。
的確な指示を強気に出すところは凛々しくて、
アニメのスメラギさんのままだと、何度も何度も思いました。


【フェルト・グレイス(松村芽久未さん)】
顔は勿論ですが、声もめっちゃ可憐で可愛い!
できれば、ロックオンとのやり取りをもっと見たかったです。
この方、元MNB48だったんですね。
私はMNB48についてはほとんど知らないんですけど
もしまだ現役メンバーさんだったなら、
CDを買って握手会に行って直に感想を伝えていたと思います。
というか、本当に顔も声も可愛いので、
過去の映像をチェックしたくなりました。


【ラッセ・アイオン(澤田拓郎さん)】
筋肉ヽ(o・ω・o)ノばんざーい
ラッセもアニメでは二期活躍組なので、
どうしても一期の内容では出番も内容も物足りなくて残念。
でも、プトレマイオスクルーの頼れるお兄ちゃんとして
存在感はバッチリだったと思います。


【リヒテンダール・ツエーリ(阿瀬川健太さん)】
今回は、一般人代表と言える沙慈とルイスが登場しないので、
普通の感覚を持った貴重な登場人物でした。
明るくて優しくて、クリスに一途だったリヒティ。
最期にクリスを守ろうとしたところも、
実際には守れなかったところも、本当に彼らしくて、
その悲しい結果はとても残念だったけれど大好きです。
コーラサワーほど強烈ではなかったけれど、
クリスにアタックしては振られるシーンは、
緊張感が続くダブステにおいて、貴重な息抜きシーンでした。


【クリスティナ・シエラ(小林未往さん)】
今回は女子組のレベルが高くて……!
クリスも美人さんで素敵でした。
スメラギさんやフェルトとのやり取りも微笑ましかったけれど、
やはり特筆すべきはその最期でしょう。
クリスの強がりのお陰で、
リヒティは彼女を守れたと疑うことなく亡くなったはずで、
二人の熱演は観ていて胸が痛かったです……。
見せ場である最期のシーンが
ちゃんとクライマックスとして成立していたのは、
阿瀬川さん小林さんがそれまでの彼らを
きちんと演じてくれたからだなぁと
改めて実感しました。


【セルゲイ・スミルノフ(加藤靖久さん)】
渋くて格好良かったです。
上演中もそうですが、
カテコの時にピーちゃん役の希代さんを見る眼差しが
本当にお父さんのようで、微笑ましかったです。
続編も観たいなぁ。
実の息子とのやり取りを聞きたいです。


【ソーマ・ピーリス(希代彩さん)】
ウィッグも相まって、
人革連の灰色の制服姿はお人形さんのようでした。
外見がめちゃくちゃ好みで、
ピーちゃんが初めて登場したシーンでは
心の中で「うわ……」と声を出してガン見しました。
軍人になったばかりのピーちゃんを
初々しく演じていて可愛いなぁと思っていたら、
なんと、希代さんはこのダブステが初舞台だそうで。
今後のご活躍に期待します。


【カティ・マネキン(平湯樹里さん)】
アニメ通り、
背中に長い定規でも入れているようなピシッとした姿勢に加えて、
強さを感じさせる凛とした態度、
専門用語が多く難しい台詞を淀みなく早口で喋ることなど、
凄いなぁと思っていたところ、
公演終了後にパンフレットを読んでみてびっくりしました。
宝塚歌劇団出身の役者さんなんですね。
めちゃくちゃ納得しました。
舞台の続編があったら、カティの花嫁姿も観られるのでしょうか。
是非、観たいです。


【パトリック・コーラサワー(瀬戸祐介さん)】
ダブステの癒し!!!!
シリアスで重い空気が流れることが多いこの作品の中で、
彼の登場シーンではホッとできました。
アニメ以上に楽しませてもらいました。
特に花束を赤ちゃんに見立ててあやすところが最高で、
映画館の中でも笑いが大きく生じていました。
熱い愛をためらいなくカティにぶつける様が
なさけないけれど格好良くもあって、
元々好きだった彼を、更に好きになれました。
どうぞカティとお幸せに……!


【アリー・アル・サーシェス(窪寺昭さん)】
「世界の歪み その1」の人。
闇が深くて黒ければ黒いほど、光が白く輝くように、
世界平和を切望するソレスタルビーイングの敵として
舞台上でも力強く存在していました。
窪寺さんの目がイっちゃっているギラギラとした演技は、
スクリーン越しに見るとちょっと引くほど怖くて、
それをアップで観られた点はライビュならではだったと思います。
殺陣の上手さもさすがでした。


【リボンズ・アルマーク(赤澤燈さん)】
「世界の歪み その2」の人であり黒幕です。
ただ「次は僕が出る」との台詞にあったように、
アニメでは二期で出番が急増するキャラクターですので、
このダブステでもストーリーテラーとしての役割の方が強かったです。
説明の台詞が多くて大変だったと思いますが、
聞き取りやすいイケボで素敵でした。
次は是非、コックピットに乗ってください!


【ヨハン・トリニティ(坂垣怜次さん)】
ヨハン兄は……
すみません、アニメを観ていた時もそうだったのですが、
半ズボンから出た両足が眩しくて、
衣装が全てをもっていってしまった印象でした。
トリニティ三兄弟の中では唯一の常識人で、
任務遂行への取り組み方など
事の次第によってはマイスターズと仲間になれていたかもしれないので、
やっぱり惜しいなぁと思いながら観ていました。


【ミハエル・トリニティ(船木政秀さん)】
ファングと妹が大好きな、うざ格好良い次兄のミハ兄。
アニメ同様、観ていてムカつきましたが、
それは船木さんの役作りや演技が正しかった表れだと思います。


【ネーナ・トリニティ(伊藤優衣さん)】
可愛かった……そしてナイスバディ!
ネーナは無邪気さが悪い方に向いていて
喜怒哀楽が激しい女の子なので、
言動に感情を乗せていくのが大変だったと思いますが、
伊藤さんが好演してくれました。



最後に。
独自の設定がガチガチに固まっているからか、
劇場では(LV会場の映画館でも)
イオリア・シュヘンベルクからとして、
世界情勢や専門用語の解説が記された紙が配られました。
07g00.jpg
ダブステは観劇前の予習が必須の作品で、
原作のアニメに触れずにいきなり舞台を観ることは無謀だと思いますが、
こうしたダブルオー初心者向けの配慮をしてもらえたことは
観客としてとても嬉しく、有難かったです。
他の2.5次元の舞台作品も見習ってほしい点でした。


あと、LV上映前に売店でパンフレットを買おうとしたところ、
引換券が渡され、
上映終了後に実物を貰えるということになっていました。
06g00.jpg
こういうこともあるんですね。
初めてだったので、ちょっと戸惑いました。

パンフレットには、アニメでキャラクターデザインを担当された
高河ゆん先生の描き下ろしイラストが掲載されていました!



感想は以上です。
たくさん楽しませてもらえて、
いちダブルオーファンとして幸せな思いをしたのは勿論ですが、
贔屓目無しで、作品の質も高かったと評価できます。
続編の制作を期待しています。
ありがとうございました!


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2019-02-25 12:03  nice!(0) 
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