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アニメ「アイドリッシュセブン」感想 #15:閉じられる扉*ネタバレあり [アニナナ感想]

テレビアニメ「アイドリッシュセブン」の感想です。
元となったスマホアプリゲーは未プレイですが、
アニメを第15話まで見た上で、初めから感想を記しています。

今回は第15話「閉じられる扉」についてです。

【PSVita】アイドリッシュセブン Twelve Fantasia!

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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコエンターテインメント
  • メディア: Video Game

前回・前々回の感想はこちら。
【#14:あの歌をもう一度*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-05-19-1
【#13:失われたもの*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-05-19

アニナナ最終話告知広告関連記事
【「アイドリッシュセブン」最終話告知交通広告展示 全キャラ制覇(JR山手線)】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-05-15
【アニナナ最終回放送告知広告とフィンガーパペット*八乙女楽】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-05-16

以下の記述にはネタバレを含みます。



はい、第15話の感想です!
後々の為に書いておきますと、
このテレビアニメ「アイドリッシュセブン」は、
第1~15話の放送の後、一カ月半以上も間を空けて
第16話・第17話を続けて流すという放送スケジュールでした。
で、本日(2018年5月19日)が、
その第16話・17話の最速放送日なんです!!
今日のそれに合わせて、
私もここまで感想をつらつらと順に記してきましたので、
やっとゴールの第15話目に達したことには、
ちょっとした感動を覚えています。
ちなみに、私はBS11視聴組ですので、
第16話・17話の感想記事の掲載は、
そこでの放送日(5/24)以降になります。



さて、怒涛の第15話です。
第14話が、TRIGGERはともかく、
IDOLiSH7にとっては良い感じで終わっていましたので、
四葉環くんが雑誌記事に憤慨したアバンからの不穏な空気は、
今回限りであろうOP特別バージョンの視聴により、一気に強まりました。
ここは何度見直しても胃が痛くなりそうです……。
後半の空港の滑走路でのシーンで、
映り込んでいる整備員のおじちゃんが踊らないのが一番淋しい。
以前の感想記事にも書きましたとおり、
この回でのこの変化を視聴者に見せたかったからこそ、
敢えて彼を映り込ませる作りになっていたと分かっていても、
やっぱり辛いです。
メンバー全員で合わせた手を上げないのも、
最後にIDOLiSH7ロゴ入りの飛行機が飛ばないのも、辛い辛い。

ただ、この変化があまりに唐突過ぎて、
未だに違和感を拭えません。
紡ちゃんと大神万理さんがその原因について語っていますが、
言葉でそう説明されただけでは弱いです。
尺の問題で難しかったとは推測できますが、
やはり、それなりの時間を経て彼らがぎくしゃくしていった様を
映像にて視聴者にきちんと説明してほしかったです。



他愛のない言葉を悪口として誇張したとしか思えない記事を、
IDOLiSH7が中途半端に信じてしまう件について。
キャラクターによって少し差があるのが、見ていて興味深かったです。

まず、七瀬陸くん。
和泉一織くんの発言が元になっているらしい記事には
一度は「あいつ……!」と怒りを見せながらも
「でもまぁ、いつも(一織くんが)言っていることか」と流しています。
これは一織くんも同じで、
陸くんの発言が元らしい記事に対して
「でも、ま、彼なら言うでしょうね。悪気なく」と呟くだけで
さらりと終わらせています。
二人は(特に陸くんは)、駐車場での騒動の時も冷静でいます。
喧嘩が生じる際には常に仲裁に入る六弥ナギくんも同様で、
この回ほど、彼の存在が有難いと思ったことはありません。

逆に、余裕の無さを感じられるのが、
和泉三月くんと二階堂大和くん。
まず前者は、
完全に自己険悪モードに入っているのが悲しいです。
一織くんのことが大好きで、大事にしているのは本当なのに、
彼への引け目や劣等感から
時々「なんであいつが弟なんだろう」と思ってしまうのも事実で。
個人的には、
それを他人であるナギくんに打ち明けられている状態であるのと、
三月くんさえ自信を持てればクリアできる悩みなので、
それほど心配はしていないのですが
いつも明るい彼がドツボにハマっている様を見るのが辛いです。
そして大和くん。
普段の大和くんなら、絶対にあんなことは言わないはずです。
同じ理由で怒ったとしても、
あのように皆の前でわざわざ宣言するのでなく、
さりげなく環くんから離れて座ると思います。
これまでの大和くんにはビミョーに話を逸らす時があり、
それらや今回のゴシップ記事から察するに、
父親に関する話題が急所だと推測できますので、
怒りを抑えられず、負の感情を思わず環くんにぶつけてしまったほど、
この時の大和くんが怒っていたとは分かりますが……
ああいう大人げない対応は、本来の彼ではなく、
心身の疲れからくるものだと思えてなりません。

そんな中、度々、他でもない逢坂壮五くんが
逐一、環くんの肩をもってくれることに、私は安堵しています。
早急過ぎたと感じられましたが、
前々回の前半でこの二人が仲直りできて、本当に良かったです。
そうでないと、今回は特に環くんが辛すぎるので。
環くん自身が一織くんのように雄弁だったらまた違ったのでしょうが、
自身の感情すら上手く説明できない彼がたった一人だと、
もう目もあてられない惨状になっていたと思います。
壮五くんが横からいちいち
「どうして環くんが悪いと決めつけるんだ」とか
「環くんの気持ちも考えてあげて」と言うのは、
皆にとっては(もしかすると環くん自身の耳にも)
ただ煩いのかもしれません。
でも、彼が環くんに親身になってそう言ってくれるお陰で、
話の方向や場の空気が少し変わるようなので、
テレビ越しに見ることしかできない私は少し安心できます。



環くんの一件については、
彼の顔が歪む演出もあって、未だに落ち着いて観られません
更に言えば、環くんの顔の描写以上に、
耳が遠くなって父親の声がぼんやりと聞こえる音が、
凄くリアルに感じられてしまって、気分が悪くなりそうです。

この時、感情的になったミスター下岡が、
「番組側も悪かったかも」と言っています。
でも、ここ、「悪かったかもしれない」じゃなくて「悪い」ですよね。
父親がいるのに環くんたち兄妹が施設に入っていた事情や、
言葉は悪いですが、どうも真っ当な人間じゃないような雰囲気からして、
何か問題がありそうな父親だとは分かったでしょうに。
尤も、制作会社のスタッフにしてみれば、
環くんの身内を誰でもいいから登場させなければ番組が成立しない
(調査にかかった経費も回収できない)ので、
父親がどんな人物であろうと、
それが環くんのトラウマを刺激するものであろうと、
全く構わなかったのかもしれません……。
壮五くんの肩を借りて泣く環くんは、まさに幼い子供のようで、
見ていられません。
これまで辛い回も多々あったアイナナですが、
ここが一番しんどいです。
大嫌いらしい父親と再び会う羽目になっただけでなく、
結局、妹との再会はぬか喜びに終わってしまったんですから。
暴力は決していけないことだけれど、
環くんの事情をきちんと踏まえておかなかったスタッフが
結果的にそれを誘発したことになるので、
環くんは決して悪くない……
けれど、私がそう思えるのは、環くんの性格や事情を
今までの話を通してよく知っているからであって、
芸能界も、そうでないこの世間でも、
これは通じないんですよね。
スタッフに謝りに行く件については、
環くんは強く拒んでいたけれど、
心を殺して急いで行くべきだと、私も思いました。

これ、結局どうしたんでしょう。
紡ちゃんが場違いな感じで嬉しい報告をしただけで終わっていますが。
頑なな環くんの気持ちがあれからすぐに変わるとは思えないので、
とりあえず、壮五くんと環くんを除く五人で謝りに行ったのかしら。
(壮五くんは、謝りに行きたくなかったのではなく、
環くんの面倒を見る為にわざわざ彼と一緒に残るという感じで)

終盤、一瞬しか映りませんが、
紡ちゃんが運転する車中の空気がどんよりと重く、
メンバー全員が違う方向を向いて着席しているのが、
彼らの心情をよく表していたと思います。
あれは紡ちゃんも辛いですね……。
大和くんが紡ちゃんの隣にいて、
まだ環くんの隣に座れない(彼を許していない)と分かるのも
せつないです。
ただ、このシーンでも壮五くんが唯一の救いでした。
彼だけは環くんを伺う(見守る?)感じで
環くんがいる方を向いているんです。
でも、自分のことでいっぱいいっぱいな当の環くんは、
その視線に気付いていない感じで、別のところを向いているという。



さてTRIGGER……というか、八乙女楽くんについて。
この回を観て、私は楽くんに本格的に落ちました!!!
それまでも楽くんのことを「ちょっといいかも……」と思っていたものの、
彼が紡ちゃんを喫茶店に連れ出すシーンを見なかったら、
きっとそこで終わっていたと思います。
それぐらい、あのシーンは私にとって大きかったです。
外見も中身もイケメンな男が、
ヒロインに対してちょっと強引なことをするというのが、
私の好みにどストライクだったらしく、
紡ちゃんを無理に喫茶店に連れ出すところも、
彼女に唐突に自分の下の名前呼びをさらっと許可するところも、
ちゃっかり自分は呼び捨てで紡ちゃんの名前を言うところも大好きです!
「さすがイケメン! 抱かれたい男No.1は行動力も違うww」と
興奮しながら観ました。

特に、名前呼びについて。
奥手のカップルちゃんなら、
その変化だけでアニメ数話分も尺を使いそうな問題ですが、
一瞬で呆気なく山を越していて凄い!
多分、楽くんにとっては
相手を下の名前で呼んだり、
相手に自分をそう呼ばせたりすることが、
無意識のうちに親しさの象徴みたいになっていて、
自分が特に気に入っている人や大事に想っている人には
そうしたいし、そうされたいと望んでいる感じがします。
だから、それに動じた紡ちゃんに対して、
そうなる理由が分からないと言わんばかりに
不思議そうに「なんで?」と返していますし、
彼自身も何のためらいもなく「紡」と言っていますしね。
こうやって改めて推測していると、
きっと楽くんは紡ちゃんにも本当は呼び捨てにされたいはずと思えてならず、
邪推が止まりません。
紡ちゃんから「楽さん」と呼ばれるあいだは、
(紡ちゃん自身がそうは思っていなくても)
まだ自分に対する遠慮や距離を感じてしまうタイプである気がします。
我がとても強く、言動も荒っぽいというか単純で感情的なのに、
外見も中身もイケメンで、とても優しくて良い人だと分かるからか、
よくある俺様キャラの嫌な面が全く出てこないのが、
この「八乙女楽」という人物の素晴らしさだと思います。

楽くんが、喫茶店で紡ちゃんに自分の家庭事情を打ち明ける時に、
しんみりと話すというか、ちょっと淋しそうに語るところが、
萌え心を刺激されて、たまらなくなります。
あと、楽くんはやっぱり
クールな外見なのに熱血漢であるところが魅力的なので、
彼がムカッと憤るところが格好良いです。
盗作問題の件を知ってがっくりと落ち込んだ後、
事務所に戻ってから感情的にTRIGGERの二人と会話するシーンも、
彼の性格の真っ直ぐさ、生真面目さ、善人さを感じられて、
とても好きです。
九条天くんの真摯な後悔と、
自分たちには熱い友情が向けられていたと分かった事実に当てられて、
すっかり毒気を抜かれちゃうのも好きです……。

最後の天くんの凄みは怖かったです!
最後の最後、ED後に目を見開いた社長以上に怖かったです。
何もしてなくても、涙目で「ごめんなさい」と謝りたくなりますww



喫茶店の最後のシーン。
どうも紡ちゃんを意識しているらしい陸くんの乱入によって、
個人的には非常においしいエピソードとなっていますが、
楽くんが去った後に、
紡ちゃんが陸くんを責めるような言葉を発しているのが
少し引っかかっています。
確かに、言わなくてもいい余計なことを楽くんに教えたのは
陸くんです。
でも陸くんが言わなければならない状況を作ったのは
間違いなく紡ちゃんで……。
あそこで陸くんによって秘密が明かされるという展開が必須なら、
紡ちゃんに一言「言わせてしまってすみません」と、
陸くんに謝ってほしかったです。



さて、冒頭でも書きましたとおり、
いよいよ今夜にはアニナナ最終話の放送がなされます。
その内容については、既にネタバレを知っているというか、
大体の流れを知っている(つもり)なので、
それをリアルタイムで見られないことには焦りがないです。
現在、種村有菜先生が放送開始までのカウントダウンのイラストを
一時間置きにアップしてくださっていることもあり、
お祭り感を強く味わいながらの、感想記事の掲載作業でした。
作品に対する自分の思いや推測をまとめることを、
頭の中で終わらせずに改めて文字にする作業は、
それなりに苦なのですが、
このアニナナに関しては終始楽しく、得られたものも多かったです。
ここまでお読み頂き、心から御礼を申し上げます。

引き続き、第16話・第17話の視聴後に感想記事を載せる予定がある他、
これまでのように、買ったグッズをちまちまと載せるかもしれませんので、
宜しければお付き合いください。
ありがとうございました!


続きはこちら。
【アニメ「アイドリッシュセブン」感想 #16:ゼロ地点の決意*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2018-05-25


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2018-05-19 17:29  nice!(1) 
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