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映画「君の名は。」感想*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「君の名は。」を映画館で観てきましたので、感想を記します。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

  • 作者: 新海 誠
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/08/27
  • メディア: 単行本

以下の記述にはネタバレを含みます。



新海誠監督の作品「秒速5センチメートル」との衝撃的な出会いから一カ月半。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-08-16
新作「君の名は。」も、大変楽しみにしていました。
劇場での予告編やテレビCM、
公開にあたっての新海監督へのインタビューなどは見ましたが、
それ以上の情報は敢えて頭に入れずに観ました。


前半の、軽いラブコメのような話がずっと続くのかと思っていましたので、
(二人は当事者なのに全く会えないのがせつない点かと)
後半のシリアスな展開には驚きました。
瀧たち三人が飛騨でラーメン屋さんに入ったシーンから、
程度の差はあれ、ずっと泣いていた気がします。
まさか二人の時間(時間軸)が最初からずれていたなんて、思ってもみませんでした。
誰よりもよく知っている相手なのに会えないのが、とにかくせつなかったです。

話の入り方もうまいなぁと思いました。
瀧が入った三葉の話から始まり、これからどうなるのかと期待させたところで、
実は説明も無しに三葉自身の一日後の話になっていて、
後から回想で瀧が入った三葉の話が見られるという構成は、
手が込んでいてとても良かったです。
また、冒頭のシーン(総武線の車内で、三葉と瀧が実際に会う場面)も、
後から同じシーンが出てきた時には、色々な重みが加わっているせいか、
違った感情で観ることができて、
加えて、三葉の必死さや淋しさも理解できて、涙が止まりませんでした。

途中、三葉たちによる危うい犯罪行為もあり、どうなるのか心配でしたが、
最後はハッピーエンドで嬉しかったです!
やっと出会えた二人……!
夢の内容を覚えていなくとも、忘れてはいけない大事な名前を忘れていても、
一から再び二人の「結び」が始まっていくかと思うと、ドキドキしました。
瀧も三葉も大変な思いを散々したので、これからはたくさん幸せになってほしいです。
それぐらい、三年前の隕石の事故は衝撃的でした。

個人的には、何かで見たあの湖がいかにも隕石によるものっぽかったので、
CMか特番かで隕石が降っている空の映像があったのを踏まえて、
「これ、また同じ場所に隕石が降ってくるってこと?
でも、もしそうならあの場所は壊滅的被害を受けるよね」と、
なんとなく、ぼんやりと想像していたので、
瀧たちが実際にあの湖に行くところでは、やっぱりと思いました。
けれど、さすがに時間が三年も違うとは想像すらできなかったので、
物凄くショックでした。
瀧が、死亡者リストで三葉の友達や彼女自身、彼女の家族の名前を見つけた瞬間は、
私も息が止まってしまった気がします。


嬉しかったのは、監督の作品「言の葉の庭」に出てくるユキノ先生が、
「ユキちゃん先生」として登場していたこと!
古文担当で、外見も声も彼女っぽくて、
ユキちゃん先生が出た瞬間、「あ!!!」と分かりました。
最後のスタッフロールで「ユキちゃん先生」の名前が出た時は、にんまりしました。
お元気そうで何よりです。

それと、失礼なことですが、実を言いますと、
女優の長澤まさみさんが声を担当するということに不安を持っていましたが
最後まで違和感無く聞けました。
奥寺先輩が魅力的で、三葉じゃないですが、私も彼女とデートをしたかったです。
あと、瀧のお友達の一人・司の爆弾発言がサービス過ぎて、
ごちそうさまでしたと言いたくなりました。
司も奥寺先輩もとっても良い人で、彼ら自身も素晴らしいけれど、
そういう人が周りにいるのは瀧自身に人望があるからだろうなと思いました。


神社のご神体がある場所に、瀧(身体は三葉)たちが初めて行ったシーンでの、
おばあちゃんの「ここから先はあの世」という言葉が重くて重くてたまらず、
後で瀧が、死んだ三葉と会うためにここに来るのかなと予想できたので、
瀧(中身も身体も瀧)が実際にそこに行ったシーンが、特に印象に残っています。
ここに限らず、作品の瑞所に伏線がたくさん張られているので、
それらが一つ一つちゃんと結ばれて後に繋がっているのが、
観ていて気持ち良かったです。
私は、人生のやり直しネタやタイムリープものが大好きなので、
最初から最後まで楽しんで観られました。

一番泣いたのは、三葉の掌に、瀧の名前でなく
実は「好きだ」と書かれていたと分かった(文字が実際に出た)場面でした。
うわー……ときました。


瀧と言えば、三葉の身体に入っちゃうと胸を揉んでしまう彼も、おかしかったなぁ。
コメディ調の前半はともかく、
三年前に起こった彗星による村の壊滅を知った後の久し振りの入れ替わりで、
モノローグで「三葉に悪い」と呟いておきながら、
やっぱり胸を揉む瀧の性格が全くぶれていない点に、感心しました。
「そうだよね。思春期の男の子なら揉んじゃうよねー」と思いました。
前半の、東京での生活に浮かれる三葉も可愛かったです。



そうそう、映画館の入場口脇に飾られていたポスターに、
音楽担当のRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎さんの直筆サインとコメントが
書かれていました!
kiminonawa01.jpg
kiminonawa02.jpg
「何十年に一度の素敵な物語をぜひ」かな。

本当に素敵な物語でした。
超お勧めです。
私ももう一度、映画館で見ようと思っています。
それと、飛騨高山にラーメンを食べに行って、新宿の四ツ谷駅のホームに降りたいです。


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2016-09-01 21:09  nice!(1) 
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