さくらもちモチ

感想「逆転裁判6」第1話：逆転の異邦人*ネタバレあり　[逆転裁判6：感想] [編集]

ゲーム「逆転裁判6」第1話「逆転の異邦人」の感想です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

第1話のあらすじはこちら。
（http://www.capcom.co.jp/gyakutensaiban/6/story/）

クライン王国の秘宝「始祖の宝玉」が盗まれ、警備員が殺害される事件が発生。
そして、成歩堂の観光ガイドをしていた少年・ボクトが、窃盗と殺人の容疑で逮捕されてしまった。

弁護士不在、そして「弁護罪」‥‥何もかもが日本と違うクライン王国の法廷で、事件の真相を暴けるか!?

第1話ということで、法廷パートの練習も兼ねているのか、難易度は低めでした。
真相が分かっているのに尋問で少々躓くこともありましたが、
怪しいと思えるところを突き付けていけば、いつか当たるので、
問題は無いと思います。

ただ、本格的に楽しくなるまで
……具体的に言いますと、真犯人を尋問できるようになるまでが、長かったです。
逆転裁判の良さは、矛盾を見つけて指摘する際の爽快感なので、
そこまでに時間や手間が掛かると、やる気を削がれるなぁと思いました。
今回は、なるほどくんこと成歩堂龍一が異国の法廷に立つということで、
思想や裁判事情が日本と異なる点を、事前にプレイヤーに説明する必要があり、
第1話の前半にそれを詰め込んだせいでそうなったとは分かりますが、
もうちょっと何とかしてほしかったです。
もし主人公云々に囚われなくても良いのなら、
日本にいるらしい後輩・王泥喜くんのパートを第1話にするとか、
いっそのこと、出発前のなるほどくんに
日本の法廷で練習パートをやらせても良かったのではないかとも思いました。


それと、逆転裁判5の初プレイ時の感想記事でも散々言った覚えがありますが、
動画を手掛かりとして捜査する場合を除き、アニメーションは不必要だと思います。
昔なら「わぁ……誰々が動いてる！　喋ってる！」と感動したかもしれませんが、
今や日テレ土曜日の夕方に帯番組として放送されているわけですし、
そんなところにお金と時間を掛けるなら、
話数を増やすとか、物語に深みを与えるとかして頂きたいです。


キャラクターについては、
証言者・ポットディーノの発言時のノイズ混じりの音が、新鮮で良かったです！
単純なポポポポ……も良いですが、
こういう部分で個性が出ているのは面白いと思います。
皆がつい歌で進めてしまった部分も、
舞台で実際に演じられたら客として笑うだろうなと想像しました。

それと、被告・ボクトが頭に乗せている犬ミタマルがとても可愛いです。
顔や尻尾の動きに感情が出ていて、ボクト以上に注目してしまいました。
そして、第1話と言えば亜内検事。
こんなところで何をやってるのwwと思いつつ、再会が嬉しかったです！
主席検事として輝いていた彼の今後も、ちょっとだけ心配です。


興味を抱いた点は、絶対になるほどくんと関わるであろう革命派の存在です。
なんてったって「龍」ですからね！
法廷で勝利し、被告人を無罪にしただけなのに、
クラインの法曹史に残る大事件をやらかしたことになったなるほどくんが
今後巻き起こすであろう嵐を、楽しく見守っていきたいと思っています。


次は王泥喜くんのパートでしょうか。
私は彼と響也（牙琉検事）のコンビが好きなので、
響也がいっぱい出てきますようにと祈っておきます。


続きはこちら。
【感想「逆転裁判6」第2話：逆転マジックショー*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-06-16