感想@劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」*ネタバレあり [名探偵コナン]
劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」を公開初日に観てきました!
簡単ながら感想を記します。
【公式サイト】
http://www.conan-movie.jp/index.html
劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(初回限定盤)[Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ビーイング
- メディア: Blu-ray
以下の記述にはネタバレを含みます。
映画を観たのが公開初日の4/16……そしてこの感想記事を書いているのが4/22。
約一週間空いたのは、所用でブログを書く時間があまり取れなかったり、
他の記事を先に書いたりしたせいですが、
一番の原因は、この作品の鍵を握るキャラクター・安室透でした。
惚れました!!!
公開初日は土曜日で、関東では夕方にテレビアニメの放送があります。
私は原作から暫く離れていたので、この時、初めて安室さんを知ったのですが、
「安室という名のキャラを古谷さんが演じるなんて、狙ってるなぁ」と
ちょっと苦笑してしまった程度の興味でした。
(それと、安室さんが作るハムサンドが美味しいという回で、
コナンくんが事件として興味を持つきっかけがやや強引すぎたので、
ビミョーな内容だなと思っていました)
しかしその夜、劇場版を観て一気に落ちました……。
正確に言いますと、彼だけでなく、赤安にも落ちました。
ときめきましたww
赤井秀一については、撃たれて死んだとされる場面を単行本で読んでいた上に、
一昨年の映画で沖矢昴の正体が彼だと知っていました。
その反面、安室さんについては何も知らなかったので、
大慌てでウィキペディアで調べ、
単行本の中で彼が出ていそうな巻をピンポイントで購入し、
ついでにアニメのDVDも借りて観ていました。
ハマってみると、ビミョーだったハムサンド回のアニメも
「安室さん祭りだったじゃないか……録画しておけば良かった」と
本気で後悔するほど神回に思えてなりません。
これからアニメも毎週チェックします!
さて、今回は劇場版の公開二十周年+二十作目ということで、
先着順で特製カードを戴けました。
*カードの中身はぼかし加工を施しています。
ネットで劇場版の過去作品を一つだけ見られるというプレゼントは、
まだシリアルナンバーを打ち込んでいないので、不明です。
楽しみヽ(o・ω・o)ノ
では、今回の「純黒の悪夢(ナイトメア)」のあらすじを、まずご紹介します。
暴かれるダブルフェイス!
純黒に染まる記憶が解き放たれる時、頂上決戦が始まる!
リニューアルされた東都水族館にやってきたコナンたちは、謎の記憶喪失の女性と出会う。彼女は、左右の瞳の色が異なる“オッドアイ”の持ち主だった。瞳の特徴から、その正体が組織のNO.2=ラムかもしれないと恐れる灰原。一方、宿敵に迫るチャンスを探るコナン。時を同じくして、世界各国で黒ずくめの組織による暗殺事件が発生!組織の目的とは? 謎の女性との関係とは?
やがて、FBI・赤井秀一の捜査により、日本警察から各国のスパイのリスト「ノックリスト」が盗まれた事が判明する。このデータが組織に渡ると、組織に潜入している公安・安室透とCIA・水無怜奈の命も危険にさらされてしまう。コナンは赤井と共に事件を追うが、時を同じくしてジンが安室と水無を拘束。その時、傍にいたベルモットの携帯が鳴り響く。その指示を出していたのは―。
実際に鑑賞するまでネットでのネタバレを避けていましたので、
始まって早々に「脚本 櫻井武晴」というのを見つけて、
ドラマ「相棒」ファンの私はむちゃくちゃ興奮しました!
「あぁ、櫻井さんなら大丈夫。絶対に面白いはず」と期待した通り、
今回も大変面白かったです。
原作でもそうですが、黒の組織が絡む話は常にハラハラドキドキさせられ、
緊張度が高いので、話の緩急が非常に大きく、観ていて楽しいです。
作品の冒頭にて、
記憶喪失の女性の正体が黒の組織の一員だと分かりますので、
観客は、彼女の謎を追っていくコナンたちを見守ることになります。
その女性(キュラソー)がコナンたちの敵側の人間である以上、
彼女は必ず死ぬだろうな、
しかも、記憶喪失中にあった子供たちとの交流のせいで気持ちが変わり、
最期は子供たちを庇うことになるんだろうな……との予想はつきました。
実際、その予想通りだったわけですが、それでも泣けました。
死体を出さず、黒焦げになったイルカのキーホルダーだけを客に見せる演出は、
子供の観客に配慮しているだけでなく、
なんとも言えない悲哀を醸し出していました。
生きている時の彼女を象徴する色が白だったのに対し、
最後は焼死による黒だという点も作品のタイトルと合っていて、
非常に悲しいシーンであるにもかかわらず、
つい「うまいなぁ」と感心してしまいました。
今回は黒の組織の狙いを防ぐという内容だからか、
コナンたちは常に後手に回っています。
必然的に推理要素はいつもより少なく、ミステリという点では物足りないです。
それでも楽しかったのは、
非常に魅力的だったキュラソーというキャラクターのお陰だと思います。
キュラソーが元太を助けたところを皮切りに、
観覧車の中で記憶を取り戻した直後、
メールの再送の件をベルモットから尋ねられた際に、
コナンの仕業だと瞬時に気付いて彼を庇う為の嘘をついたところ、
危険を知りつつジンたちの救出の手から逃れたところ、
シェリー(灰原哀)を助けたところ、
そして、転がった観覧車を止めるべく命を賭して頑張ったところ……全てが好きでした。
彼女がどれだけ子供たちとの交流で心が救われていたかが、
その言動一つ一つに出ていて、とても素晴らしかったです。
最後のコナンの台詞「記憶じゃない、想い出だ」が重く沁みたのは、
作中で彼女の心がよく描かれていたお陰だと思います。
そして、安室さんと赤井さん。
観覧車の上での対決シーンのアクションは、大変見応えがありました!
また、本気で戦った後にもかかわらず、
その後は、相手の能力(安室:爆発物の処理/赤井:スナイプ)をごく自然に信頼し合い、
失敗を全く疑いもせずに素直に任せるという、
「失敗すれば、自分も含めて大勢の人が死ぬという非常に危険な状態で
決して和解したわけではないけれど、お互いに命を預けられる全幅の信頼関係」
を感じられたのが、とても素晴らしくて、
萌えました……興奮しました……!
その前に、ジンに捕えられ、銃で殺されそうになっていた安室さんが、
打ち合わせも無しに機転を利かせた赤井さんに救われる展開も、激しく萌えました。
安室さんからこの旨が説明されたシーンでは、萌えが募り過ぎたせいで、
思わず変な声を出しそうになりました。
また、安室さんの回想や遠回しの説明で、松田刑事が出てきたのが嬉しかったです。
伊達刑事を含めた、安室さんたちの過去もやってくれないかと切実に願っています。
(勿論、スコッチ+赤井+安室の過去も)
そうそう、アクションと言えば、最初のカーチェイスも見応えたっぷりでした。
個人的に、マツダのRX-7という車には非常に強い思い入れを持っていますので、
安室さんの愛車としてこの車を観た時は、
「え? これFDだよね?? なんで安室さんが乗ってるの? えええ?」と、
動揺しつつも強い嬉しさを感じました。
*RX-7(FD3S)は、漫画「頭文字D」の主要キャラ(高橋啓介)が乗っている車です。
かつての友人が同じ車を購入していたので、助手席に乗せてもらったこともあります。
終盤の、壊れた観覧車が転がり、水族館にぶつかりそう……という展開は、
最後に大きな盛り上がりが必要だったことと、
コナン・安室・赤井の頑張りを再度見せたいという狙いもあったでしょうが、
個人的には、キュラソーに華を持たせるためでもあったと考えています。
銃弾で深手を負った彼女に最後のひと頑張りをさせて、
死に場所を与えたのかなと。
転がる観覧車を止めるという展開は、あまりにも現実離れしすぎていて、
ツッコミを入れる気すら起こらず、失笑してしまいましたが、
キュラソーの優しさと必死さと死を表現する為と思ってみましたら、
何とか納得できました。
とはいえ、いくらなんでもサッカーボールは膨らみ過ぎ、ベルトは伸び過ぎです……。
小五郎おじさんと蘭ねーちゃんの登場は最小限に留められており、
劇場版ならではのラブロマンスも、今回はほぼ皆無です。
それまでほぼ出番が無かった蘭ちゃんが、
終盤、水族館に行く展開になるので、
「あぁ、これから水族館が危ないことになるのね」と読めてしまいますが、
これはもうコナン映画のお約束といったところでしょうか。
また、スタッフロールの後に流れる分は完全に蛇足でしたが、
これは私がいい歳の大人だから「余計だ」思うのであって、
子供の観客への配慮だったのかもしれません。
(言葉でいちいち説明されない方が、観客は想像と余韻に浸れて良いはずだけれど、
幼い子供の観客を思うと、ちゃんと説明した方が分かりやすい)
というわけで、今年のコナンの映画はいろんな意味でいつも以上に楽しかったです。
超お勧め!!!
私も、時間を作って二回、三回と数を重ねて観てみようと思っています。
赤安ありがとう……!!
2016-04-22 15:18
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