さくらもちモチ

感想@大河ドラマ「真田丸」第5回：窮地*ネタバレあり　[NHK大河ドラマ感想] [編集]

NHK大河ドラマ「真田丸」第5回「窮地」の感想です。

主なキャストこちら*敬称略
真田信繁：堺雅人
真田信幸：大泉洋
真田昌幸：草刈正雄
松：木村佳乃
薫：高畑淳子
とり：草笛光子
きり：長澤まさみ
小山田茂誠：高木渉
北条氏政：高嶋政伸
徳川家康：内野聖陽
上杉景勝：遠藤憲一
滝川一益：段田安則


以下の記述にはネタバレを含みます。
前々回・前回の感想はこちら。
【第3回：策略】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-01-30
【第4回：挑戦】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-01



NHKスタジオパークにて開催中の「真田丸」展を観てきたレポートを
本日早朝、拙ブログにアップしました。
宜しければ、合わせてご覧ください。
【レポート＆感想@大河ドラマ「真田丸」展（NHKスタジオパーク 企画展）】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-07



今回は、前回の最後に描かれた本能寺の変の直後のお話でした。
インターネットの普及により情報が一瞬にして拡散される現在と違う点は、
これまでの回でも何度か描かれていましたが、
今回は、いち早く情報を掴めたお陰で早々に逃げ出せた徳川家康（内野聖陽さん）と、
噂を聞きつけてから必死に真実を知ろうと努める真田信繁（堺雅人さん）の対比が
印象的でした。
真田の地にて信長の死を知り、動揺を露わにする真田昌幸（草刈正雄さん）も
非常に興味深かったです。
普段の彼ならば、いくら心が揺れていても、
息子に向かって感情的に「どうすればいいか教えてくれ！」と叫ぶなんて、
まずあり得なかったでしょう。
それだけ、彼にとって信長の死は衝撃的だったのだと、実感できました。
また、頼れる先を早々に失い、再びお先真っ暗な状況になった真田家は
本当に大変そうです。
仕える先をころころ変える必要があるのも、国が小さく力が無いからで……。
昌幸さんの心痛や苦労は察するに余りあります。

それにしても、噂や報告で信長の死を知って大慌てな皆と異なり、
一人まだ何も知らないらしい滝川一益（段田安則さん）の言動が、
危ういと同時に微笑ましく、見ていて複雑な心境になりました。
清洲会議の件もあって、私の中での滝川一益は、
「ここぞという時に弱い人」という印象が強いのですが、
段田さんが演じる彼については、その弱さに好ましさを感じそうです。


そして、伊賀越えを何とか果たした家康とその家臣団。
多々の苦難に見舞われた道中はコミカルに描かれましたが、
命からがら逃げていた彼にしてみれば、本当に、
領地に入るまでは生きた心地がしなかったと思います。
それでも、なんだかんだで生き延びてしまうあたり、
天下人に足る強運の持ち主なんだなぁと思いました。
また、危機を皆で乗り越えたお陰で全員の気持ちが一つになるというか、
家康も家臣への信頼を篤くするでしょうし、
家臣も忠誠をより強く誓うようになるなぁと思いました。
真田にとっては敵なのに、全く憎めないのが素晴らしいです。
家康に実は鬱陶しがられているらしい（？）忠勝が、
伊賀越えの終盤で、家康の顔についていたご飯粒を
ニコニコしながら自分の口に運ぶシーンは
「ちょww　家康のこと大好き過ぎでしょww」と思いました。



ところで、次回予告の一部で不穏な映像が流れたのが、凄く気になります。
薫さんの取り乱し方からいって、松さんは残念なことになるのでしょうか。
多分、わざとそういうふうに視聴者に思わせておいて実は違う
……ということかなと思っていますが、
彼女の言動には毎回和ませてもらっていたので、
万が一でも違うとなると、辛いです。


続きはこちら。
【感想@大河ドラマ「真田丸」第6回：迷走*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2016-02-14-1