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舞台感想@スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜*ネタバレあり [映画・舞台]

「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜」を観てきましたので
簡単な感想を記します。
12/9(水)の昼公演、会場はZeppブルーシアター六本木です。
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ダンガンロンパ1・2 Reload

ダンガンロンパ1・2 Reload

  • 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
  • メディア: Video Game


主なキャストさんはこちら*敬称略
日向創:横浜流星
七海千秋:山田菜々
田中眼蛇夢:井上正大
罪木蜜柑:須藤茉麻
ソニア・ネヴァーマインド:ジェイミー夏樹
終里赤音:高橋ユウ
九頭龍冬彦:椎名鯛造/伊崎龍次郎
澪田唯吹:伊波杏樹
西園寺日寄子:水越朝弓
辺古山ペコ:濱頭優
十神白夜:西洋亮
小泉真昼:蜂谷晏海/千倉里菜
花村輝々:TEAM近藤/二梃木周平
弐大猫丸:くっきー
左右田和一:いしだ壱成
狛枝凪斗:鈴木拡樹

モノクマ:大山のぶ代
モノミ:貴家堂子
江ノ島盾子:神田沙也加

以下の記述にはネタバレを含みます。

私は原作であるゲームを遊んでいて、1の舞台も観劇済みです。
【プレイ感想@ゲーム「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-01-09-1
【舞台感想「ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~」*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01


好きなゲームの続編が舞台化! 
しかも、大好きな役者さんが出る……ということで、今回も観劇しました。

まず、脚本や演出、役者さんの演技をどうこう言う前に指摘したいのが、
空調が悪かった点です。
暑かった……むちゃくちゃ暑かった!!
こう感じたのは私だけかとも思いましたが、
一幕終了後の休憩時に、方々のお客さんが同じことを口にしていたので、
多くの方が不快だと感じていたようです。
終わった時、少々の頭痛と手の痺れが生じていたことからいって、
私は軽い脱水症状に襲われていたっぽいです。


そんな悪条件の中で観たスーパーダンガンロンパ2の舞台。
前作の舞台ではゲームの内容が大幅に削られていましたので、
おそらく今回もそうなるんだろうなと想像していた通り、かなり端折られていました。
上記の通り、私は原作のゲームを遊んでいますので、脳内で補完できましたが、
たとえば、役者さん目当てでゲームを遊んでいないお客さんが、
内容をどこまでちゃんと理解できたのかは、気になります。
そういう舞台だと客も予想がつくなら、観劇前の予習を積極的にするべきだという意見が
もしかしたら出てくるかもしれません、
でも私は、舞台は舞台だけで成立してほしいと考えていますので、
この点では、やはり今回も評価は低いです。
端折ったり一部を改変したりするのは仕方がないことなので、
その補足をもっとしっかりやってほしかったです。



二次元作品を原作とした舞台では、
今や、役者さんの再現度が非常に高いことが当たり前となっています。
よって、「本物!」や「凄く似てた!」といった褒め言葉は
最低条件をクリアした程度の価値しかないのかもしれません。
ですが、今回も素晴らしかったと書かずにはいられません。
皆さん、キャラクターそのものでした。

個人的には、狛枝凪斗役の鈴木拡樹さんを観るのが目当ての一つでした。
本性を現した後の、何を考えているのかがよく分からない彼の狂気めいた言動は、
舞台だと分かっていても怖かったです。
精神的にイッてしまっているキャラクターを演技達者な役者さんが演じると、
リアルな凄みが出るなぁと、改めて実感しました。
実を言えば、このゲームを初めて遊んだ時、私は狛枝を苦手に思っていたものの、
時が経つにつれて彼の言動に慣れたのか、その苦手感も薄れていたのですが、
この舞台でそれが再燃しましたww
嫌いではないんですけども、怖いです。狛枝が。
「この人には近づかない方がいい」という、本能的な恐怖を感じてしまいます。

そうそう、今回は鈴木さん(狛枝くん)のみ客席下りがありました。
間近で観た鈴木さんは、相変わらず細くて格好良くて、たまらなかったです……!


ゲームで号泣した七海千秋ちゃんの一件では、
この舞台でも、悲しくて悲しくて涙が出ました。
彼女を演じた山田菜々さんについては、キャスト発表がなされた際には
「え? 奈々ちゃんがあの七海? 大丈夫なの?」と不安しかありませんでしたが、
ちょっと棒っぽい台詞回しが、ぼやーっとしている彼女っぽくて合っていたと思います。
(ちなみに私は48Gが好きで、NMB48の中では奈々ちゃんが特に好きだったので、
観劇前は、彼女が原作ファンから叩かれやしないかという点でも心配でした)

また、主役の日向創を演じた横浜流星さんも、大変素晴らしかったです。
前作の苗木くん同様、無個性が個性、実直なのがとりえ……みたいなキャラクターでは、
役作りが難しかったと思いますが、
言動に癖のあるキャラクターばかりの中で、常に安心して観ていられました。
個人的には、以前から横浜さんのお名前をネットで頻繁に見ていましたので、
今回の舞台は、彼の演技を実際に見られた良い機会となりました。



今回、ラスボスである江ノ島盾子については、
前作で彼女を演じた神田沙也加さんが映像で登場したのですが……
舞台いっぱいに彼女の顔を投射する演出は、
ゲームの終盤で登場する彼女の大きさを再現していて、良かったと思います。
でも、物足りなさを感じたのは言うまでもありません。
江ノ島盾子の分身みたいな形で、
死んでしまったキャラクターが彼女の言動を放つのも上手いなと思いましたが、
やはり、やはり、本人の登場が映像のみというのは迫力に欠けます。
仕方がなかったんだろうとは私も察することができますが、本当に勿体なかったです。
残念でした。

残念と言えば、田中眼蛇夢の一件がまるっと変わっていた点です。
暗黒四天王(彼が飼っているハムスター)がちゃんと出ていたのが嬉しかっただけに、
彼の話も舞台でちゃんとやってほしかったです。
弐大猫丸もそうですが、あんな殺し方なら、
無理に彼らを死なせなくても良かったのではないかと思いました。
(尤も、死んだ人数を原作に合わせることで絶望感を強くしたり、
弐大猫丸の分まで終里赤音が強く生きるという感情を出したりする意図はあっただろうとは
推測できました)



少し気になったのが、日向くんと七海ちゃんの邂逅シーンです。
良いシーンで、必須でもありますが、
江ノ島盾子が登場し、彼女が日向たちに究極の選択を突き付けた後だったせいか、
この静かなシーンになった途端、お客さんの集中や緊張が急に切れていました。

あと、前作から継続して登場する人物のうち、
江ノ島盾子以外は今回の舞台で出てこなかったので、
偽者が十神を演じていた意味が薄れていたのも残念でした。
江ノ島盾子を映像で出せたのなら、他の生存組三人もちらっと出した方が、
詐欺師の十神という存在に深みを出せたと思います。



他、良くも悪くも気になったことをざっと挙げていきます。

・最後の挨拶で登場した際、冬彦がペコちゃんに刀をぽんと投げて返すのが大変良かった。
・ゲーム同様、ペコちゃんを亡くした後の冬彦は格好良かった。
・ペコちゃん可愛い! ゲームより好き。
・小泉真昼ちゃんも、舞台の方が好きかも。
ゲームでは、私が興味を持つ前に彼女が亡くなってしまい、思い入れが無かったので……。
・蜜柑ちゃんは顔が丸かったのが残念。
・ひよこは、汚い言葉を早口で怒鳴る台詞が全般的に聞き取り辛かった。
難しいのは承知の上で書くと、もっとはっきり分かるように怒鳴らないと駄目だと思う
・テルテルはテルテルだった!
・いしだ壱成さん(左右田和一役)はさすが。馬鹿っぽい役なのに嫌味が無くて、好感を持てた。


物販でトートバッグを衝動買いしてしまいました。
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かわいい!



ちょっと苦言が多くなりましたが、
原作のゲームを遊んでいる身としては充分に楽しめる出来でした。
残りの公演も、しっかりと観てきます。


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2015-12-12 11:13  nice!(0) 
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