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感想&プレイ日記「FINAL FANTASY XIII」その12:12章 聖府首都 エデン*ネタバレあり [FF13/FF13-2:プレイ日記]

(4/4追記)レインズのスクショを追加しました

ゲーム「FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)」の
感想とプレイ日記を綴っています。
今回は12章「聖府首都 エデン」についてです。

アルティメットヒッツ ファイナルファンタジーXIII

アルティメットヒッツ ファイナルファンタジーXIII

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • メディア: Video Game

前回の記事はこちら。
その11:11章 異境大陸 グラン=パルス*ネタバレあり
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-03-30

感想&プレイ日記のURLは一覧ページでまとめています。
【FINAL FANTASY XIII】感想&プレイ日記 一覧
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/ff13


以下の記述にはネタバレを含みます。

————

ファルシはエグいことをするなぁ……と、つくづく思いました。
作中でライトニングたちも呆然としていましたが、
あのシ骸たちは、打倒オーファンを目指していた騎兵隊ですよね。
信頼し、尊敬もしていたレインズ准将に裏切られたと誤解し、
こうなったら自分達の手で何とかしてやる!という熱い思いを抱きながら
ひたすら進んだ先が、あの未来だとは、やりきれません。
シ骸になったら、感情や、人だった頃の記憶などは
全部きれいに消えてしまうのでしょうか。
そうだとしたら哀れだと思うと同時に、
それが残っていてもまた哀れだと思ってしまい、
私も顔をテレビ画面から背けたくなりました。



前回のプレイ記事でも少し触れましたように、
この章の冒頭のイベントムービーにて、
私が大好きだったシド・レインズの最期が描かれました。
ご存知のように、この時の彼は、
亡くなった後でバルトアンデルスによって生き返らされた、
言わば人形(ひとがた)です。
もう人としての生を既に終えているだけでなく、
死んだ後も利用されたのはさぞかし不本意だっただろうと思えることから、
今回の出来事を簡単に「二度目の死」と言うのは、
あまりしたくないことでした。

rains01.jpg
テレビ中継されていた代表としての演説は、
前後のレースムービーの煩さもあって、
わけの分からないことを言っているなぁという感じがしたのですが、
「自分の手で未来を掴み取れ」云々と言っているあたり、
この直後に災いが降りかかるであろう人々を
レインズがそれとなく励ましているような気もしました。
でも、意地の悪い言い方をすれば、
指パッチン!をただしに来た……と思えなくもないですww



騎兵隊の襲撃を受ける直前のレインズ。
rains02.jpg
ここからのレインズがむちゃくちゃきれいで、たまりません。
美人さんすぎる。
彼を好きだった私は、嬉しい反面、辛さも募ります。
この時のレインズの顔からは、もう全てを覚悟している感じが
ひしひしと伝わってきます。



バルトアンデルスによって蘇らされた以上、
レインズが彼の命令に逆らうことはできなかったでしょう。
聖府の新代表という役を傀儡として振る舞った一方、
銃口を向けてきたリグディ大尉に対しては、
言い訳や抵抗をするどころか、
「私はファルシの奴隷だ」と自嘲し、彼に「撃て」と言ったあたり、
彼の遺志や誇りはその肉体に宿っていたと思います。

そして、ファルシやそれに連なるルシが未来を決めるのでなく、
人間がそうするべきだという強い遺志は、
レインズがリグディ大尉に真相を伝えなかった点にも
表れていた気がします。
勿論、切羽詰まった状況だったせいでそうする暇が無かったり、
そもそもバルトアンデルスの力によって
そういう行動に対する制限がレインズに掛けられたり
していたのかもしれません。
でも、レインズ本来の願いが
「コクーンを壊したくない/誰にも壊させない」であるのに、
その誘引役を無自覚に担わされている騎兵隊をそのまま放置したのを見て、
彼がそこに意味を持たせたのかもしれないなと思えたんです。
ここでルシたる自分が手を貸したのでは、
人が自ら決断し、進んだことにならないのではないか
……とでも言うように。
そしてそれは、ライトニングたちによって倒された直後の
彼の心境と同じだったようにも感じられました。

ただ、その復活が絶対に不本意であった分、
再びの死は、レインズにとって大きな望みだったと思います。
リグディ大尉に「撃て」と命じた時の心境は、
きっと穏やかなものだったんでしょう。
語弊を覚悟で言えば、
「これでようやく眠れる」という喜びや安堵を覚えたかもしれません。
それと同時に、
まだ真実を知らないリグディに
余計な感情を背負わせて申し訳ないと思う程度の後ろめたさは
薄ら感じていたと思います。

あの「撃て」の瞬間は、見ていて非常に辛いのですが、
その言葉の短さ、口調、表情、顔の向き、
リグディとの距離……といった全てが、
彼の複雑な感情を雄弁に語っていて、実に素晴らしかったです。
rains03.jpg
スクショだけだと分かりませんが、
「――撃て」と言った時、レインズは顎をしゃくっているんですよね。
その粗雑さがもう……なんか……ねぇ……。
あぁ…… orz
リグディを一切見ないのも相まって、とてもせつないです。

この手前(11章の始まり)でのセーブを残してあるのですが、
そこに至るまでの長くて目に煩い映像や、
召喚獣を使った面倒臭い戦いの存在が無ければ、
もっと良かったのになと思いました。
あのレース映像は、見ていて非常に疲れます。



ところで、そのリグディ大尉は大丈夫なんですかね……。
最終的に亡くなったとはいえ、
ロッシュ中佐が大丈夫だったんですから
彼もまだ人として生きていると信じたいです。



ロッシュ中佐は……
というか、プラウド・クラッドが非常に強くて、
二戦とも多大な苦労をさせられました。
どちらも一度の挑戦で済んで良かったです。

ロッシュ中佐は、外見や声も勿論ですが、
中身がむちゃくちゃ格好良かったなぁ。
非情な点ばかりが強調されていた軍にも、
こういうまともな軍人さんがいたと分かったのは、
大変嬉しかったです。
だからこそ余計に、ナバート中佐とのやり取りを見たかったです。



このFF13という物語におけるレインズとロッシュは、
ファルシからの使命や軍の命令に渋々従いながらも、
自分の想いや願いといった意志を捨てず、
最終的には、抗えないはずの前者に抗い、
後者をライトニングたちに見せつけるという役割でした。
彼らの心の強さが、
時に迷いそうになるライトニングたちを勇気づけ、導いたと思います。
レインズの言動が、10章終了後のライトニングたちによって
何度も思い出されていたのを踏まえると、
彼のこれまでの努力や苦労はこうした形で光となり、
報われたんだと思いました。



再びレインズの話に戻ってしまいますが。
バルトアンデルスにとって彼は、
非常に使える駒だったんだろうなと思います。
軍人としての才能とカリスマに恵まれ、努力を惜しまず、
また、人を扇動するような野心を抱いている
……これらのことは、
バルトアンデルスにとって好都合だったに違いありません。

レインズがまだ若くして准将になっていることからして、
彼はとんとん拍子で出世を果たしたはずですが、
それにも絶対、裏でバルトアンデルスが絡んでますよね。
バルトアンデルスが彼の昇進を命じるといった直接的なことでなく、
レインズが戦いで大きな軍功を立てやすい
(戦いの後で出世しやすい)状況をわざわざ作ってやるといった、
当人がそうだとは感じない間接的な方法で、
密かに深く関わっていたのではないかと思えます。
それこそ、逃亡中のライトニングたちが
何度も「奇跡だ」と喜んでいたようなことが、
かつてのレインズにも何回かあったのではないかと想像しました。
もしかしたら、
ライトニングたちが実はルシとして鍛えられていたように、
レインズにも敢えて試練が与えられていたかもしれません。

この想像が当たっているとしたら、
軍人としてのレインズのほとんどの時間は、
バルトアンデルスの掌の上で転がされていたことになります。
その上で、レインズがルシにされた瞬間にこの事にも思い至っていたなら、
彼が感じた絶望は闇よりも深かったでしょう。
彼が大事にしていた夢や希望を、一時的ながら忘れてしまったのは
やはり当然だったかもしれないと、
以前(10章終了時)よりも更に同情しました。



物語ももう終盤に入っているせいか、
雑魚として大型モンスターが頻繁に登場するようになり、
ボス戦以外が苦に思えてきました。
実は、10章の途中でEASYに下げた難易度を、
11章では早々にNORMALに戻したのですが、
この12章でもあまりに辛く思えたことから、
途中で再び下げました。
下げた途端に楽になったのがよく分かり、
戦闘もまた楽しく感じられるようになりました。

いよいよ次は最終章!
引き続き頑張ります……が、
シナリオを進める前にミッションをこなしたいので、
長くなりそうなら、次はそれについて綴るかもしれません。



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2015-04-04 00:05  nice!(0) 
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