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感想@ドラマ「流星ワゴン」第6話:チュウさんvs忠さん 頑固オヤジを倒せ!!*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBS日曜劇場 ドラマ「流星ワゴン」第6話
「チュウさんvs忠さん 頑固オヤジを倒せ!!」の感想です。

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/02/15
  • メディア: 文庫

主なキャストさんはこちら*敬称略
永田一雄:西島秀俊
永田忠雄:香川照之
永田美代子:井川遥
永田智子:市川実和子
永田澄江:倍賞美津子
永田伸之:高橋洋
橋本義明:吉岡秀隆
橋本健太:高木星来

前回の感想はこちら。
【第5話:ママを探しに大奮闘 健太の願いを叶えろ*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-02-18-2


以下の記述にはネタバレを含みます。


————

 忠雄(香川照之)が現実世界で今にも死にそうな状態にあることを、とうとう本人に明かした一雄(西島秀俊)。死の淵でなにか大きな後悔を抱いた忠雄の、やりなおしたいという強い思いが生み出した生霊…それが一雄の旅の中に現われた若い忠雄なのだ。後悔を消せないまま現実の忠雄が死んでしまえば、生霊の忠雄は永遠にこの世をさまようことになる。それを知った忠雄は、この時代の自分と接触しようと広島県福山市・鞆の浦の家へ向かう。

 しかしそれを知った橋本(吉岡秀隆)は一雄に忠告する。この時代の老いた忠雄と若い姿の忠雄、出会うはずのない2人が出会えば、時間の流れにゆがみが生じ、すべてが元に戻されてしまうと。これまでのやり直しの旅も無かったことになると知り、一雄は大急ぎで忠雄を止めに走る。

 鞆の浦・永田家の前で、72歳の忠雄が秘書に囲まれて車を降りた。老いを感じさせない、迫力ある風情だ。そこへ生霊の忠雄が近づく…が、すんでのところで一雄と健太(高木星来)がそれを阻む。

 この時代の忠雄は一度倒れている。しかし頑なに検査を受けることを拒んだ。その結果、後にガンが発覚した時にはもう手遅れだった。“あのとき検査を受けておけばよかった”…それが自分の死の淵での後悔だと言う忠雄は、一雄にこの時代の自分を説得しろと言う。

 しかし、一雄は現実の忠雄とは長く口も聞いていない。ふんぎりのつかない一雄が家の前で躊躇していると、澄江(倍賞美津子)と智子(市川実和子)がその姿を見つける。6年ぶりに実家へ足を踏み入れた一雄は、72歳の忠雄と対峙するが…。


一雄(西島秀俊さん)が忠雄(香川照之さん)に
本気をぶつける終盤のシーンは、
とても良く、私も引き込まれましたが、
忠雄の言動があまりに酷いのと、
美代子(井川遥さん)への不快感の強さのせいで、
素直に感動することができませんでした。

忠雄については、少しだけなら理解できます。
病院の検査を拒むのは、
深刻な病気が発覚するのが怖いからでしょうし、
現実(家族)から逃げている証でしょう。
妻の澄江(倍賞美津子さん)に
うっかり怪我を負わせてしまった後、
唐突にお好み焼きを作ろうとしたのは、
謝罪するということができない彼なりの詫びだったはずです。
短気、照れ屋、言葉足らず、負けず嫌い、我の強さ……
忠雄は、まさにひと昔前の頑固親父です。



時々、衝突してしまうことがあっても、
チュウさんと一雄でまともな会話ができているのは、
あのワゴンに乗車してから
二人の間に会話がたくさんあったからでしょう。
会話をすることで、
また、相手の言動を見聞きすることで相手を理解し、
本気の交流をしてきたからこそ、
今のチュウさんと一雄の関係があるわけで。
そこをすっ飛ばして、
一雄がいきなり忠雄に説得を試みようとしても、
まず無理な話です。

今回は、対象が未来の自分だけに、
チュウさんは本当に大変で、苛々したと思います。
でも、チュウさんと一雄の間に生じている絆は
一段と強まったようで、
時間軸が違う彼らは、
いずれ絶対に別れなければならないのを思うと、
皮肉だなと思いました。


続きの感想はこちら。
第7話:健太の別れは好かん 吹雪の肩車で奇跡を*ネタバレあり
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-03-04-3

宜しければ合わせてご覧ください。



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2015-02-27 05:13  nice!(0) 
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