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感想@ドラマ「ゴーストライター」第2話:夢か結婚か、それとも嘘か…泥沼の決断*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「ゴーストライター」の感想です。
今回は第2話「夢か結婚か、それとも嘘か…泥沼の決断」についてです。

キャストさんはこちら(敬称略)。
遠野リサ(中谷美紀)
川原由樹(水川あさみ)

神崎雄司(田中哲司)
小田楓人(三浦翔平)
塚田真奈美(菜々緒)
田浦美鈴(キムラ緑子)
遠野大樹(高杉真宙)
遠野元子(江波杏子)


前回の感想はこちら。
【第1話:罪への秒読み〜偽りの日々の始まり*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-01-22-1


————

第2話のあらすじはこちら。

 遠野リサ(中谷美紀)は、川原由樹(水川あさみ)を正式にアシスタントとして採用する。由樹は、婚約者の尾崎浩康(小柳友)にそれを報告し、すぐに辞めることを約束する。

 あくる日、リサは、やってきた由樹にいきなり連載中の小説のプロットを書くように言い渡す。有無を言わさぬリサの口調に、由樹は辞めることを切り出せないまま引き受ける。

 神崎雄司(田中哲司)は、プレゼンしていたリサの小説の映画化が決まり、出世に手応えを感じる。そんな矢先、これまで一度も締切りを落としたことのないリサが、別会社の連載を落としたと報告が入った。

 映画化する新作の取材のためウエディングサロンへ向かったリサは、助手席に座る由樹に対し、提出したプロットのダメ出しをして書き直しを命じる。サロンで合流した神崎に、差し替え前の追悼文を書いた人だと由樹を紹介するリサ。さして気にした様子のない神崎は、リサに原稿を落とさないように念を押した。

 由樹は、書き直したプロットをリサに渡し、アシスタントを続けられないことを告げる。リサは一瞬の沈黙の後了承するのだったが、再びプロットの書き直しを命じる。その上、代わりのアシスタントを探す手配をしようとする秘書の田浦美鈴(キムラ緑子)を制した。

 その夜、執筆中のリサのもとに、母親の元子(江波杏子)が入所している施設から元子がいなくなったと連絡が入り…。



遠野リサ(中谷美紀さん)がいよいよ
川原由樹(水川あさみさん)を利用し始めました。
「追悼文だから」から「連載小説のプロットだから」に
依存度が上がっています。



何度か出てきた
リサの「運転は自分でする」云々の台詞。
母親が望む人生を歩まざるを得なかったリサは、
結婚を機に、彼女から逃げたようです。
でも、これまで夫の存在が全く出ておらず、
かわいい息子の大樹(高杉真宙)は学校の問題児……と、
もし母親が認知症を患っていなかったら
「それみたことか」と責められそうな状況なのが、
せつなかったです。

でも、母親に対するリサの気持ちは複雑なようで。
自分の人生のハンドルを握っていた母親に
憎しみをぶつけることがあっても、
リサにとって母は母で、愛おしい存在なんですよね。
養護施設から母親がいなくなったと聞き、
大事な原稿の締切を放り出して車で駆けつけたのが
良い証拠です。
それなのに、
病気とはいえ母親から「他人」呼ばわりされてしまうなんて、
本当に辛かったと思います。



リサはかつて、小説を書くことで
辛い現実から逃避していたのではないでしょうか。
また、小説を書くことは、
他人の人生を勝手に決めて勝手に描くことでもあるので、
まさに彼女にとっては、
自分の好きなように人生を描ける
(運転できる)楽しみだったはずです。
でもそれを、
「書けない」や「書いても批判される」という苦しみから逃れる為に、
由樹に委ねてしまった
——自分を自分で否定しただけでなく、
小説を書くという逃げ場を自分で潰しているあたり、
なんとも可哀相でなりません。



由樹の恋人が上京してきて、三人で食事を取った際、
リサの挑発に怒った恋人が、
由樹のアシスタント業務について、
今日で止めさせてほしい旨を頼んできます。
それに対してリサが即答で快諾したのは、
自分がそうしたところで、
由樹はもう書くのを止められないとの自信があったからでしょう。
書くのが楽しくてたまらないという由樹の現状は、
それこそ、昔のリサ自身の姿だったと思います。
面白い作品を書くことが義務であるリサにとって、
今、書くことは苦痛でしかなく、
また、才能の枯渇を感じるのは恐怖でもあるので、
由樹のことは相当眩しく感じたはずです。
将来、由樹が作家として一人立ちできる可能性を
強く感じながらも、
逆に彼女の囲い込みをするとは、
リサは自分で自分を追い詰めている気がします。

由樹の恋人も酷いですよね。
多分、彼に悪気は無いんでしょうけど……
悪気が無いからこそ、たちが悪いのですが、
結婚相手を否定するような発言を人前でするなんて
失礼です。



せめて神崎雄司(田中哲司さん)が本当に良い人で、
リサに対して心から親身になってくれたら
まだマシなのでしょうけど……。
作家としてリサには見切りを付けているので
会社では彼女について冷たい発言をしているけれど、
実は本気で心配しているというような真相が
ちょっと見たくなりました。

あと、秘書の田浦美鈴(キムラ緑子)が
今後、敵か味方のどちらに転ぶのかも
見ものだと思っています。

続きが楽しみですヽ(o・ω・o)ノ


続きはこちら。
【第3話:罠か、チャンスか、デビューの甘い誘惑*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-01-28

宜しければ合わせてご覧ください。



2015-01-22 14:08  nice!(0) 
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