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感想@舞台「戦国BASARA4」東京公演初日*ネタバレあり [舞台 戦国BASARA]

2014年10月31日。
舞台「戦国BASARA4」東京公演初日を観てきましたので
感想を記します。
会場は東京ドームシティホールです。
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戦国BASARA4 スペシャルパッケージ

戦国BASARA4 スペシャルパッケージ

  • 出版社/メーカー: カプコン
  • メディア: Video Game

主なキャストさんはこちら(敬称略)
石田三成:中村誠治郎
徳川家康:広瀬友祐
島左近:加藤慶祐
柴田勝家:藤田玲
伊達政宗:山口大地
真田幸村:松村龍之介
片倉小十郎:吉田友一
猿飛佐助:村田洋二郎
大谷吉継:新田健太
風魔小太郎:高橋光
織田信長:窪寺昭
明智光秀:谷口賢志
浅井長政:桜田航成
お市:玉置成実
足利義輝:天野浩成


以下の記述にはネタバレを含みます。
戦国BASARA4のゲームはプレイ済み(トロコン済み)です。
【感想&プレイ日記一覧「戦国BASARA4」】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/bsr4
好きなキャラクターは豊臣主従+関ヶ原コンビです。


————

各地方公演より先に行なわれるということで、
今回も、この東京公演の初日が全体のそれでもありました。
この日は、お昼に「ダンガンロンパ THE STAGE」を観劇していて、
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-11-01
疲れており、
元々の体調も万全ではなかったのですが、
それらが気にならないほど興奮しました!!

以前の舞バサ(舞台「戦国BASARA」)感想記事にも
書きました通り、
私が舞バサを最初に観たのは、
友垣トリオがメインだった「戦国BASARA2」です。
勿論、大好きな竹中半兵衛+豊臣秀吉に
キャーキャー言っていたのですが、
立っているだけでまさに徳川家康そのものだった広瀬友祐さんと、
殺陣が本当に素晴らしい中村誠治郎さんに惹かれて、
その後も舞バサに通うようになりました。
ですので、今回はこのお二人を含めた
四人のキャストさんの卒業公演ということで、
やっと新作が観られることを喜ぶ反面、
「終わりの始まりが来ちゃった……」という淋しさも感じており、
複雑な心境でこの初日を迎えました。



——と、いつものように、
前置きみたいな文章を書きましたが……
実を言いますと、この先に書くべき肝心の感想記事が、
自分の中で未だに定まっていません。

普段ならば、
その舞台に対する全体的な評価を最初に書くことが多いのですが、
今回はどう書いていいのかが、自分でも分からないんです。



というのもですね、いきなりのネタバレで恐縮ですが、
今回、初めて、関ヶ原コンビ(家康+三成)が
ハッピーエンドを迎えられたんですよ!!!
どうあっても今生では幸せになれそうになかった二人が、
再び共闘して、再び心を通いあわせていたんです!!

勿論、上記の通り、私はゲーム版の4を遊び尽くしましたので、
ストーリーによっては、彼ら二人が相変わらず不幸だったり、
初めてハッピーエンドだったりするのは知っています。
具体的に言えば、そのハッピーエンドとは、
我が最愛のキャラクター・竹中半兵衛の
ドラマルートのエンディングです。
自らの死期を知り、未来の為に何を遺せるのかを考えた半兵衛が、
豊臣を離反した家康を訪ねて復帰するよう説得し、
三成の愚かさも実戦で窘めて死んでいく
——そんな彼に応えた前者は豊臣に戻り、
後者は引き続きの忠誠を彼に捧げるという内容です。
今回は半兵衛が出ない代わりに、
4の新キャラクター・島左近(加藤慶祐さん)が
結果的に家康を連れ戻す役目を果たしていました。

第一幕の終わりで家康が三成の元を訪れ、
三成に向かって豊臣の臣となることを「宣誓する」と言い、
新たな豊臣の右腕になるんです。
彼らが再び背中を預け合い、共闘するんだと分かった瞬間、
私の目からは涙がぽろぽろと出ました……!!
私は普段から死にネタ系などの「きれいな不幸話」を好んでおり、
二次創作の小説でもそういうテーマで書くことが多いです。
前作の舞台「咎狂わし絆」の終わり方なんて、
もうもうもうもう大好物だったのですが、
ずっとずっと不幸だった彼らが、
今回、ようやく幸せな終わり方を迎えられると知った時、
「いくら不幸話が好きとはいえ、
公式でハッピーエンドが観られて幸せだ」と強く感じました。
これはまさに、
半兵衛のドラマルートを遊んだ直後に抱いた感想の一つでした。

実際、第二幕で、豊臣軍の宴会芸に家康が加わっていたり、
三成と家康が共に助け合って敵に挑んでいたりするのを観た時は、
嬉しくて嬉しくて、その度に泣いていました。
本当に嬉しかったです。

特に最後、家康が放った台詞
「さぁ、三成。次はどこに向かおうか」には
号泣しそうになりました。
ご存知の通り、これは
ゲーム「戦国BASARA3」で出てきた
豊臣秀吉の最期の台詞が元になっています。
死際の秀吉が、既に亡くなっている半兵衛に向かって
「半兵衛、次は何を目指そうか」と呟いた言葉です。
確か慶次くんの紫ルートで聞けます。
右腕左腕の呼称、その意味(右には友を、左には力を)、
そしてこの家康の台詞……と、
外から戻ってきた彼に豊臣の系譜が濃く受け継がれているのが
嬉しくて嬉しくて、
また、そんな家康を頼りにしながら
三成もこれから幸せに生きていくはずだと思うと、
私まで幸せを強く実感してしまい、
胸と目頭が熱くなりました。
今回の舞台も生で観ることができて良かったです……!
素直に「ありがとう、西田さん」と思いました。



でもですね、これ、
私のような関ヶ原好き、豊臣軍贔屓にはたまらない話ですが、
それ以外のゲームファン、舞台ファンにしてみれば、
あんまり面白くないんじゃないかとも思えてしまったんです。
勿論、他の舞台と比べれば、
主要以外のキャストさんの出番は多いですし、
殺陣も相変わらず見応え十分です。
作品のファンであるならば、決してつまらなくはないはずです。
でも、そもそも関ヶ原コンビのハッピーエンドが
イレギュラーというか、例外中の例外みたいな状況なので、
これがメインで描かれたことに対して抵抗を感じる人がいても
おかしくない気がします……。
つまり、私は、関ヶ原コンビが好きすぎるあまり、
今回の舞台に対しては冷静な評価を下せない状態にあるんです。

私はこの舞台を観てすっごく幸せになれました。
関ヶ原好きで同人展開オーケーな方も、
きっと幸せな気持ちになれると思います。
前作の「咎絆」の家康が好きな人なら、まず大丈夫です。
舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆- (初回限定版) [DVD]

舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆- (初回限定版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: イーネット・フロンティア
  • メディア: DVD


というか、ゲームの戦国BASARA4自体、
三成周辺の話に特に力が入れられていたので、
4を最初に舞台化するとなると、
やっぱり三成メインになってしまうのは当然だと思います。
それを分かった上で舞台を観るかどうかも、
評価に差が出るかなぁと思いました。



とはいえ、私が関ヶ原贔屓であるのを差っ引いても、
広瀬さんの家康と中村さんの三成は素晴らしかったです。
お二人とも殺陣に更に磨きが掛かっていました。

オープニングの殺陣は、最初と最後こそ
将軍・足利義輝(天野浩成さん)が飾っていましたが、
実際には、三成で始まって家康が締めるような構成でした。
(最後の最後でよっちゃんの殺陣があります)
殺陣の時間も、家康と三成は特に長かった気がします。
必見です。
私は、オープニングの殺陣の前に関ヶ原の二人が出てきた時点で
泣きそうになっていましたww



それと、今回は、片倉小十郎役の吉田友一さんと
猿飛佐助役の村田洋二郎さんの卒業公演でもありますが、
話のメインである家康と三成と比べると、
こちらのお二方の出番はやや少ないです。
でも、それぞれの主従コンビや従者コンビで共闘するシーンも
しっかりと用意されていましたので、
彼らのファンの方も楽しめると思います。



今回はじじいが出なかったので、
じじいを苦手としていた私は、安心して観られました。
宴会芸は、豊臣→伊達→真田の順で披露されました。

豊臣は、全員でのパラパラ踊り「豊臣の舞」×2回と、
ぎょぶチャレ(刑部の幅跳び)でした。
でも一番楽しかったのは、
絶望にうちひしがれている三成だったと思います。
突然踊り出す家康にぎょっとする三成も、
一人で呆然としていた三成もかわいかったです。
パラパラを踊る家康のドヤ顔も、最高でした。

伊達軍の宴会芸は、私には面白いとは思えませんでした。
いつもそうなので、私は替え歌系が好きじゃないらしいです……。
すみません。

真田軍は、なんといっても佐助の卒業式!!
会場を上手く使っていて、とても良かったです。



そうそう、これも書いておかねば……。
上記でもちらっと触れましたが、
今回は、ゲーム「戦国BASARA4」のキーマンである将軍・足利義輝も
ラスボスとして登場します。
よっちゃんが出て、風魔小太郎(高橋光さん)も出るのに、
その二人を取り持つ松永久秀がなんで出ないのー?と
非常に残念に思っていたら、
出ましたよねww
映像で!!

以前の「3宴」で松永先生を演じられた松田賢二さんが
今回は映像のみで出演されていました。
最初、松永先生が声だけで出ていて
「あれ? これって松田さん……だよね?」と思い、
やっぱり大人の事情でこうなったのかなと邪推していたら
(松田さんを呼ぶには松永先生の出番が少ない、スケジュールが合わない等)、
その後、刑部(大谷吉継:新田健太さん)と左近が共闘するシーンで、
敵として映像でも出てきました。
忍術を使う風魔も、一部分では映像になっていました。

でも、映像の松永先生を観ていたら、
今回は全く出ていない豊臣主従(秀吉+半兵衛)も、
こうした形で出てきてくれたら良かったのに……と
思わずにはいられませんでした。
左近が家康に会いに行く展開も良かったのですが、
半兵衛ファンとしては、やはりゲーム通りに、
彼が決死の覚悟で頑張る話を観たかったです……。

上記の刑部と左近ちゃんの共闘は燃えました!
二人ともいい人!!



その左近……左近ちゃん!
オープニングの時、
もしかしたら加藤さんが緊張していたのかもしれませんが、
殺陣がもっさりとしていて、
特に回し蹴り三~四連発のところなんか、まるで体操のようで、
最初の頃の八代みなせさん(雑賀孫市役)もこうだったなぁと
変に懐かしくなってしまったのですが、
舞台が進むと、淀みなく動けるようになっていったので
ホッとしました。
でも、三成と戦うシーン(過去回想)では、
殺陣を得意とする中村さんと一緒に目に入ってしまうので、
動きの滑らかさの差にはらはらしました。
とはいえ、単発の蹴りではとてもきれいに回っていましたし、
体操に見えてしまったのは、
おそらく丁寧にやっていたからという理由もあるでしょうから、
加藤さんには今後に期待します。
個人的に、左近ちゃんと言えば、落ち着きのないキャラクター
……始終、軽やかにステップを踏んでいる印象があります。
左近ちゃんがステージ前方に出た時や、
台詞を発する前後だけでも、
両足でのステップを長めに踏んでもらえると
より左近ちゃんらしくなると思っています。
(体力的に難しいはずなので、
さすがにずっとステップを踏んでほしいとは望みませんww)


同じく4からの新キャラクター・柴田勝家(藤田玲さん)は、
虐げられっぷりが薄幸すぎて良かったです。
申し訳ないですが、
勝家は苛められてなんぼなキャラでもあると思っているので、
伊達政宗と出会って救われるまでが華だなと、
本来とは逆のことを思っていました。
あと、勝家の殺陣を観ていたら、
「長物は映えるなー」と感心してしまいました。


その勝家の思いを無惨に踏みにじっている
浅井長政(桜田航成さん)とお市(玉置成実さん)も
良かったです。
二人ともぼろぼろになっていましたが、
お市が完全に闇落ちしていないのを踏まえると、
彼女にしてみればこれで充分ハッピーエンドなのかなと
思えました。


新キャラクターではないのですが、
今回から伊達政宗役として参加された山口大地さん。
すみませんが、私は彼の声が駄目でした。
地声が元々そうなのか、
それとも、今回たまたま喉を痛めていたのかは分かりませんが、
こもり気味の声は台詞が聞き取り辛く、
また、筆頭のそれとして聞くことができませんでした。
声を聞いて、一瞬「え? これ誰?」と思った後、
口調や独特の台詞で「あ、筆頭か」というのを
何度も繰り返していました。


真田幸村役の松村龍之介さんは、これで二度目のご出演ですが
(前回はWキャストの一人)
前回よりも格段に上手くなっていて、びっくりしました!
単純に、私の目が松村さんの幸村に馴れただけかもしれませんが、
とにかく、舞台上で幸村として自然に存在していたように
見えました。



今回も、休憩を含めて三時間強という長丁場でした。
家が会場からとても遠い私は、
第二幕の終盤から、帰りの電車の時間が気になりました。
上演時間が長いということは、それだけ深くお話に浸れますし、
キャストさんの姿も充分に観られますので、
嬉しいですし、有難くもあるのですが、
夜公演ですと、いつも帰りを気にしてそわそわしてしまいます。



開演前にグッズも買いました。
関ヶ原コンビで写っているものも欲しかったです……。
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それと、ロビー等に貼られている公演ポスターは必見です!
公演チラシはゲームのCG絵でしたので、
宣伝媒体でキャストさんが衣裳付きで写っているのは
非売品のポスターのみなんです。
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これ、普通に写真で売ってほしい。


あと、あと、ロビー手前の通路に、
初代筆頭役の久保田悠来さんからのスタンド花が
飾られていました。
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こういうのを見ると嬉しくなります。



というわけで、長い割に中身のない文章で恐縮ですが、
以上が東京公演初日を観た感想でした。
東京楽を含めて、あと三回、観る予定がありますので、
それらも楽しみです。
名古屋での大千秋楽はライビュで観るつもりです。
関ヶ原ヽ(o・ω・o)ノ万歳
大好きです。
ありがとう。



(追記)
私、戦国BASARA4の楽曲の中で一番好きなのが「天帝」です。
「4のソフトをPS3の中に入れた時にホーム画面で流れる曲」と言えば
分かるでしょうか。
戦国BASARA4 オリジナルサウンドトラック

戦国BASARA4 オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミュージックレイン
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: CD

このドラマチックな曲がどんなふうに使われるんだろうと
凄く期待していたのですが、
なんか勿体無い使われ方をされていました。
この曲、何度も転調しますし、壮大な感じもするので、
終盤でばばんと流れたら格好良いと思ったんですけど……。
確かに終盤で流されていましたが、
肝心のサビの部分によっちゃんの台詞がかぶるせいで、
ボリュームが下げられていて、残念でした。



この後に観た公演の感想も書きました。
【感想@舞台「戦国BASARA4」東京公演11/2昼夜*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-11-03

【感想@舞台「戦国BASARA4」11/9東京公演千秋楽*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-11-10-1

宜しければ合わせてご覧ください。


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2014-11-02 00:43  nice!(0) 
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