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ドラマ感想@日曜劇場「おやじの背中」第一話:圭さんと瞳子さん*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBSの新ドラマ「おやじの背中」を録画して見ました。
今回は第一話「圭さんと瞳子さん」の感想を記します。

以下の記述にはネタバレを含みます。


————

ここ数年ほどは忙しくて、ドラマをあまり見られないのですが、
このドラマはキャストさん
(田村正和さんと松たか子さん)に惹かれて見ました。
また、日曜劇場という枠への信頼もありました。
(この枠でこのキャスティングなら、まずハズレは無いだろうという期待)



その結果は……見て良かったと思えました。
久々に良質のドラマを見たなぁという、幸せな気持ちになれました。

まず、作品の中の空気が暖かくて優しいんです。
パニック障害を患っていることから、父親に過度に依存している娘・瞳子。
そんな娘をとにかく心配し、愛する父・圭。
過剰とも言える親子愛は、
序盤、父親が食中毒に掛かり、病院にかつぎこまれるシーンで
特に印象的に描かれていました。
また、父親と仲良く話していただけの看護婦に嫉妬する娘や、
娘の嘘のデートの相手に向けて
自分はこれだけ娘のことを知っていると自慢するように語る父親……と、
二人ともいい大人なのに子供のような言動を取ってしまう点が
人間臭くて大変良かったと思います。
それぞれ、自分のものが突然奪われそうになったことへの危機感が
自然に出ていた気がします。
その直後の、二人が嘘をつく展開になった時の空気が
なんとなくギスギスしているのも、リアルで良かったです。



でもこのままですと、
順当にいけば、いずれ一人残されてしまう娘の行く末が
非常に大変で不幸だなぁと思っていたら、
その後についてもちゃんと締められていて、ホッとしました。
娘が外泊する夜、
彼女からの「もしも」の電話が掛かってこない点について、
父親がぼそっと、亡き妻に向けて
「掛かってこない方がいいんだよな」と呟くシーンは、
娘の巣立ちを喜ぶ一方で、淋しく思ってしまうせつなさが出ていて、
その複雑な心境に対し、私も涙ぐみました。



もしこの話が二時間のドラマだったなら、途中で飽きたと思います。
一時間(実質的には四十分強ぐらい?)で丁度良い、素敵な掌話でした。
悪い人が出てこない(変な同僚はいましたがw)点も、
見ていて疲れないので良かったです。
まさに、「明日から頑張らなきゃいけない」という
日曜日の夜に相応しい作品だなと思いました。

番組の公式サイトを見ていたら、
脚本家の岡田さんと役者さんのインタビューページがありましたので、
リンクを貼っておきます。
http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/interview/vol01.html
http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/interview/vol02.html

次回も楽しみです。



2014-07-19 12:11  nice!(0) 
共通テーマ:テレビ

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