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感想@映画「おにいちゃんのハナビ」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「おにいちゃんのハナビ」をテレビで観ましたので
感想を記します。

おにいちゃんのハナビ [DVD]

おにいちゃんのハナビ [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2011/02/24
  • メディア: DVD

主なキャストさんはこちら(敬称略)
須藤太郎:高良健吾
須藤華:谷村美月
須藤登茂子:宮崎美子
須藤邦昌:大杉漣

以下の記述にはネタバレを含みます。


————

NHK BSプレミアムのプレミアムシネマで放送されたのを
録画して観ました。
放送時間が平日の昼間だったのでこうしたのですが、
手違いで、冒頭の三十分が欠けていました。
見始めたのは、須藤太郎(高良健吾さん)が
妹の華(谷村美月)を自転車の後ろに乗せて、
新聞配達を始めたシーンからです。
坂道をよろよろとのぼっていたのに、
そこを普通にのぼれるようになっていたのが印象的でした。

作品の前知識が無く、冒頭部分も見のがした状態でしたが、
「これ、途中で妹が死ぬんじゃない?」とは
割とすぐに想像できました。
ただ、翠嶂会とのトラブルは、
何故、太郎が嫌われているのかが分からなかったので、
やたら喧嘩腰な青年(スナック菓子大好きな子)に
食ってかかられると、
嫌な気分になりました。



中盤、華がもう駄目だと分かる雪の日のあたりは
癌で死んだ父の臨終の際を思い出してしまい、
涙が止まりませんでした。
医療機器のアラームの音を聞くと、未だに動じてしまいます……。

携帯電話にまつわるエピソードが特に好きでした。
華が欲しがっていたのを受けて、
太郎がプレゼントとして買ってあげる
+自分も色違いのお揃いのを買うというのは良かったですし、
華の死後、彼女から動画付きのメールが届くのも
非常に泣けました。
ただ、これらのエピソードが秀逸だったからか、
肝心の、花火が打ち上げられるシーンが
霞んでしまったようにも思えました。

こちらは実話を元にした話ということですが、
もし完全な創作なら、
太郎を自発的に立ち直らせて花火を作らせる
→花火を無事に打ち上げた後、華から動画つきのメールが届く
→「私がいなくても、お兄ちゃんはちゃんとやってくれたよね?」という確認の内容
……という展開が良かったなぁと思いました。



凄く淋しかったのが、
私が見始めてからは、家族の食卓に全員が揃わなかったことです。
太郎が階下で食べられるようになった(?)時は、
仕事で忙しいお父さんがいなくて、
お父さんと太郎が並んで食べた時は、
既に華が入院した後だったんです……。
これがもう、とにかくせつなくて悲しかったです。


良い映画でしたので、
機会があれば、冒頭の三十分もちゃんと観たいと思いました。


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2013-11-27 10:40  nice!(0) 
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