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感想&レポート@舞台「戦国BASARA3 宴」*ネタバレあり [舞台 戦国BASARA]

舞台 戦国BASARA3宴を観てきましたので、感想を記します。
私が行ったのは、5/19の夜公演(東京千秋楽)と
5/26の大阪大千秋楽のライブビューイングです。

舞台 戦国BASARA3 宴 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: イーネット・フロンティア
  • メディア: DVD

キャストさんはこちら(敬称略)。
松永久秀:松田賢二
伊達政宗:久保田悠来
真田幸村:細貝圭
徳川家康:広瀬友祐
石田三成:中村誠治郎
片倉小十郎:吉田友一
猿飛佐助:村田洋二郎
鶴姫:川村ゆきえ
雑賀孫市:八代みなせ
武田信玄:中村憲刀
上杉謙信:AKIRA
最上義光:今井靖彦
風魔小太郎:高橋光
今川義元:塚本拓弥
浅井長政:桜田航成
天海(明智光秀):谷口賢志
織田信長:窪寺昭
お市:玉置成実

以下の記述にはネタバレを含みます。
ゲームの「宴」で好きなキャラクターは、
松永久秀と関ヶ原コンビ(家康と三成)です。


————

東京公演の会場は、日本青年館でした。
01.jpg

戦国BASARAの舞台において、ずっと頑張って下さっていた
久保田悠来さん(伊達政宗役)と細貝圭さん(真田村役)が
今回の宴舞台をもってご卒業される……ということで、
個人的にも非常に思い入れのある公演でした。
都合で、生では東京千秋楽しか観られなかったのが
本当に残念でした。
終演後、雨の中、会場から外苑前駅まで走りながら
「次はもうライビュしかないなんて!!!」と悔しくなったのが
私の心境を一番的確に表している感想だと思います。

これまで、舞台「戦国BASARA2」
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14
そして「戦国BASARA3 瀬戸内響嵐」
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-11-03
と観てきましたが、
今回の「戦国BASARA3 宴」も大変面白かったです。
席がまぁまぁ良かったので、
役者さんの表情がばっちり見えたこともあり、
最後まで楽しめました。



まず最初に、舞台の全般的な感想を書きます。

戦国BASARAの舞台を観ようとするお客さんで、
原作であるゲームを遊ばない人は、
役者さんのみを目当てとする場合以外、あまりいないと思いますが、
この「宴」は特に、
原作があるからこそ許されるストーリー展開だと思います。
なにしろ、物語の最後で、
松永先生と石田三成以外、全員が死んでますからね。
しかも、三成についても、
生き残ったことが決して幸せじゃないというのが
大きなポイントでした。
今回、三成は松永先生によって敢えて生かされましたが、
かつて同じことをされた徳川家康が
「機は熟した」として松永先生にあっさり殺されたのを踏まえると、
三成の未来にも暗雲が立ち篭めていることが
容易に想像できるからです。

ただ、この展開は、
ゲーム「戦国BASARA3宴」の松永ストーリーを
元にしているようなので、
原作ファンとしては、
「よくここまでやってくれた!」と拍手を贈りたいです。
ゲームの「宴」には、新規参入キャラクターを含め、
様々なキャラクターが登場していますが、
中核を担っているのは、やはり松永先生だと思います。
彼を主役に据えるのなら、
他キャラの皆殺し展開は避けられないと思っていましたので、
私は、次の舞台が「宴」で松永先生が主役と分かった時は、
彼を演じる役者さんと、
一体どこまでゲームに沿って描いてくれるのかを
一番気にしていました。
なので、陰惨で絶望的な終わり方をする不幸な話でしたが、
私はとても嬉しかったです。
特に、松永無双となる第二幕では
期待していたものを観られたので、興奮しまくりました。

実を言うと、私、東京千秋楽で初めて観た時は、
観劇中にちょっとだけ不安になったんです。
第一幕の終盤、織田信長の復活という
日ノ本を震撼させる事態が起こることに気付いた雑賀孫市が
彼を倒そうとして逆に返り討ちに遭います。
でも第二部にて、
その場にようやく現れた政宗と幸村が惨状を見て、
「だがここに孫市の死体は無いから大丈夫」
(だから彼女はまだ死んでいない)みたいな会話を
していたんですよ……。
その台詞を受けて、
「え? 孫市は死んでたじゃん。
もしかして、あれは死んでないの?
最後に『実は生きてました』って大団円にしちゃうの?」と
動揺したんです。
結局、孫市の生死については、
台詞で明らかにされることは特にありませんでした。
でも、他のキャラクターもばんばん殺されてしまうので、
舞台を観ているうちに
「あぁ、孫市もちゃんと死んでるな」と自然に思えました。
極め付けは最後!です。
松永先生が開いた信長との茶会後、
心臓の鼓動のように、一定のリズムを刻みながら響く
ドン……ドン……という重低音と共に、
それまで周囲に倒れていた各キャラが
亡者のように身体をゆらゆらと揺らしながら起きるんですが、
轟音と共に、三成以外はその場に崩れ落ちて倒れるんです。
で、「宴」のテーマソングである
T.M.Revolutionの「宴 -UTAGE-」が流れて、
舞台そのものが終わります。
この締め方が本当に圧巻で、
不幸ENDとはいえ実に素晴らしかったです。
「松永先生が主役なら、こうでないと!」と思ったことが
そのまま観られました。

ちなみに、この
“倒れている皆が起き上がって、三成以外はまた倒れる”という演出。
東京公演の途中までは、違っていたようですね。
私は、観劇した友人から聞いた話でしか知らないので、
実際には観ていないのですが、
それは、皆が倒れている中、三成だけが起き上がる演出だったそうで。
インパクトのある演出でしたので、
個人的には、自分で観た方(皆が一度起き上がる)のが
良いように思えていますが、
以前の演出も観てみて、
自分の好みでどちらが良いかを決めたかったなと思いました。
これだけは本当に心残りです。

そうそう、松永以外が全員倒れている
(松永が全員を倒すと思えるような)絵は、
舞台序盤のオープニングの最後で一度観られるので、
まず最初に「おおお!」と興奮し、
これから本格的に始まる舞台への期待を高めることができました。



次は、話の中身(ストーリー)について記します。

今回は、松永先生が他キャラのほとんどを殺していく第二幕が主で、
ゲームの「宴」の松永ストーリーを元としているのは
上でも書いたとおりです。
よって、舞台前半である第一幕では、
どうしてそうなったのかが
舞台オリジナル要素を加えて丁寧に描かれていました。

まず、簡単なあらすじから。
舞台は、「長政様っ!」というお市の叫びから始まります。
お市の目の前で、兄・信長の手によって夫・浅井長政が殺され、
また、その信長が明智光秀の裏切りに遭い、殺されてしまうという
遣りきれない展開です。
そして、狂気に犯されている光秀は、
信長を強く求めるあまり、彼をまた復活させようと試みます
(ゲームを遊んでない方は、この時点でびっくりでしょうが、
これも原作のゲーム通りです)。
そして、名器・平蜘蛛が割れてしまったことで
やるせない喪失感に襲われていた松永先生は、
次なる宝を探して全国行脚中でしたが、
光秀の企みを知り、それを利用しようとします。
信長の骸骨を使ってお茶を点てたいと望んだわけです。

政宗や幸村は、
家康と三成による天下分け目の戦に加わる予定でしたが、
孫市に「魔王(信長)が復活するかもしれない」旨を聞かされたことで
考えを改め、
自分たちはそれを止めに行こうと決意します。

最愛の夫を目の前で奪われた事で狂いつつあったお市は、
光秀による魔王復活の儀式の為の犠牲となり、
また、光秀自身も、血が足りないとして自害します。
こうして信長復活は果たされ、
皆より先に彼を倒そうとした孫市がまず倒されます。

ここで、前半の第一幕が終了。
第二幕は怒濤の展開でした。凄かった。

まず、復活した魔王・信長を倒す為に、
武田軍と上杉軍が共闘しますが、
健闘の甲斐なく、両者とも信長に倒されます。
別の場所にて、
松永先生の言葉により、その事態を知った猿飛佐助が
本気で逆上し、
その場で松永先生を倒そうとしますが、
やはり返り討ちに遭います。
また、信長の力で生き返った(?)お市と長政様が
風魔小太郎によって殺され、
お市を探してやって来た鶴姫も
彼女らの死体と共に炎に焼かれてしまいます。

そして、信長を討つべく本能寺にやって来た政宗と幸村は、
必死の思いでそれを何とか成したものの、
後からやって来た松永先生に倒されてしまいます
(蒼紅は、ここではまだ死にません)。
松永先生は、蒼紅に倒された信長が、
弱点である首をかばっていたことに深く呆れ、
「復活したもの(信長)は、かつての彼とは異なっていた」や
「これはもう宝ではない」と言って、失望します。

その後、関ヶ原で家康と三成が争っていたところ、
途中で松永先生の乱入に遭います。
圧倒的な力で二人を倒す松永先生。
以前、家康を意図的に生かしたことで
“宝を育てた”松永先生は、
もうそれを収穫する時期が来たとして、
三成の目の前で家康を殺します。
松永先生は、絆の喪失という絶望を三成に与えたことで、
彼を“次の宝として育てる”つもりであるわけです。

そして、そんな松永先生に再戦を挑む政宗と幸村。
「はなからお前は勝てないと決まっていた」云々という台詞を
政宗が途中で放ったのが表していた通り、
全てが蒼紅大逆転END!!!にまっしぐらな状況になりましたが
(使用されていた音楽も凄い盛り上げ方でしたし、
舞台を照らすライトも明るくて、
本当に、「蒼紅勝利間違い無し!」という感じでした)
松永先生が二人の胸ぐら(首?)を左右の手でそれぞれ掴み、
「君たちには宴をあげよう」と言って、
松永先生の大逆転・大勝利エンドになりました。

で、松永先生は、
他のキャラクターの死体が周辺にごろごろ転がる中、
見限ったはずの信長を相手に茶会を開きます。
茶の味について、信長が「甘露」と褒め、
松永先生も、信長を想って点てたお茶はうまいと満足しますが、
座していた信長の死体が後ろにごろりと倒れます。
そして、信長を含めた皆の死体が続々と起きだした後、
松永先生が「さて次だ」と言い出し、
「新たなる宝、未知なる卿……それはどこに」と言い、
彼と三成を除く皆が倒れて終わります。

あらすじは以上です。
公演終了から既に数日が経っており、
メモを一切取らなかったので、うろ覚えの所も多々あることから、
台詞など細かいところでの違いがあると思いますが、
ご容赦下さい。



まずですね、主役の松永先生と
準主役キャラ(蒼紅+関ヶ原+従者組)の他にも
主要キャラクターが多々出てくるので、
見応えはたっぷりあるのですが、
場面転換がやたら多いせいで、観ていてちょっと疲れました。

戦国BASARAという作品は、
日ノ本の各国を治める国主(武将)が主役ですので、
何か大きなことがあって一同に会すことが無い限り、
日ノ本のあちこちで
「一方そのころ、××(地名)では〜」という展開になるのが
普通です。
なので私も、場面展開が多いことは分かっていたのですが、
それでもやっぱり疲れました。
今回は、第一幕が二時間弱、第二幕が一時間と、
合計で約三時間の長い作品ですので、
個人的には、
話に深く絡まない(もしくは他で代用できる)
孫市、今川、最上といったキャラクターを思いきって減らして、
ストーリーを整理しなおした上で、
もうちょっと短くまとめてくれたら良かったなと思いました。

ただ、この辺は凄く難しいですよね……。
というのも、前回の「瀬戸内響嵐」の舞台で、
一部のモブ兵の殺陣が長かったことが大変気になりましたが、
今回の舞台では、
「モブとして駄目なら、武将として出演させてしまえ」という部分が
あったと思うんです。
なので、もし彼らの出演そのものを削ってしまったら、
瀬戸内響嵐のように、
またモブとして不自然な出番が与えられていたかもしれません。
で、戦国BASARAのいちファンとして舞台を観るならば、
モブより武将としていてもらった方が有難いですし、嬉しいので、
消去法で考えれば、今回の方が良かったのかなとも思えます。

でも、第二部の冒頭であった
最上義光と今川義元のやり取りは長過ぎたと思います。
あれは、あの半分ぐらいが良かった……。
丁度、休憩が終わった直後なので、まだ耐えられましたが、
もしそうでなかったら辛かったと思います。


登場キャラクターの多さで、事前に心配していたことがあります。
それは、オープニングの長さです。
前回までは、一人ずつ順番に登場しましたが、
今回はさすがに時間的余裕が無かったようです。
キャラクターが一人ずつ登場するのは同じでしたが、
殺陣の半分は、前後に出番があるキャラと同時に行なわれていました。
「一緒」と言っても、手前と奥とで分かれていましたので、
それぞれの殺陣は、基本的に重ならない(共闘しない)んですが、
キャラクターの殺陣を一人ずつじっくり観られるのはここだけなので、
目が追い付かないというか、観ていて忙しかったのが残念でした。
また、上記のように時間短縮に励んでいたことが明らかでも、
長いなと思えましたので、
登場キャラクターの人数については再考して頂きたいです。
舞台も、興行成績が良くなったからか、
安定して定期的に行えるようになったようですし、
出さなくても良い人を無理にそうすることは
しなくてよいと思います。
(尤も、出さないようにすること自体が難しいんだろうなとは
なんとなく伺えますが)


長かった……と言えば、
舞台ではおなじみの宴会芸もそうでした。
特に、ライビュで観た大千秋楽は本当に長かったです!
あれは日替わり要素でもあるので、
舞台に通う楽しみの一つなのですが、
今回ほど長いと、さすがに「ちょっとなー」と思いました。
全然現実的でない提案をしても許されるのなら、
いっそ、宝塚歌劇のレビュー方式にしたらどうでしょうかww
本編が終了した後、
「さぁ次はお楽しみの宴会芸だよ!」みたいに、
宴会芸だけの演目として別にやってしまうという感じで……。

私が行った東京楽では、
けんしんさま(上杉謙信)が出てきて、
献身的な介護を披露してくれました。
また、最後には、孫市の「セーラー服と機関銃」パロもありました。


また、ライブビューイングで観た大阪の大千秋楽では、
大千秋楽ならではとして、
構成と演出と振付を担当された西田大輔氏が
本多忠勝の姿で登場したり
(家康役の広瀬さんが「あれは忠勝じゃない」と言ってましたww)、
松永先生がサイコロトークをしたり、
孫市が上記のパロをやった後、
「コマネチ」をやろうとして止められるという
かつて瀬戸内響嵐で行なわれていたネタもありました。

個人的には、真田軍+お館様のネタであった
「子連れ狼」のパロディに爆笑しました。
台車でお館様が運ばれる中、
「しとしとぴっちゃん〜」の歌がうたわれたんですけども、
なんか凄い迫力がありました。
また、老兵が歌う伊達軍の替え歌が尾崎豊の「卒業」で、
ちょっとせつなくなったり……。
そうそう、カプコンの山本真氏が
伊達軍兵としてちょこっとだけ登場して、
久保田さんと細貝さんのご卒業が、
「卒業でなく殿堂入り」だと発表して下さいました。

宴会芸を観ていて、私が「おっ!」と思ったのが、
司会進行役を務めた一人・鶴姫役の川村ゆきえさん。
川村さんってアドリブに強いんですね。
頭の回転が早く、物おじせずにぽんぽん言えるから、
場の流れを汲んだツッコミなどを的確に入れていて、
凄いなーと思いました。
お腹を抱えてただ笑っていた家康(広瀬さん)とは大違いww
↑広瀬さんが素で笑っているのも観ていておかしかったので、
「これはこれであり」だと思いました。


アンサンブルの代表(?)である老兵については……
宴会芸で目立つのは全く構わないです。
また、政宗の二番目の家臣(一番目は片倉小十郎)として
ちょこちょこ登場するのも良いのですが、
今回も孫市と変に絡んでいた点については気になりました。
前回の瀬戸内響嵐でも同じことを思いましたが、
そういうのは、
戦国BASARAのキャラクター同士で行なってほしいです。
また、老兵の殺陣の見せ場も不要でした。
西田氏は、大千秋楽のカーテンコールにおいて、
この老兵がネットのにちゃんねるで叩かれていることを
まるで他人事のように茶化し、笑いのネタにしていましたが、
そういう行為も私には好ましく思えませんでした。
観客批判に繋がる……と言ったら大袈裟ですが、
この手のことは、
楽屋や打ち上げ会場だけで密かにやって頂きたいです。
にちゃんねるでの評判など、好きにさせておけばいいのに、
ライブビューイングの中継時に二度もわざわざ言う辺り、
西田氏は凄く気にしているのかなと邪推してしまいました。

今回、大千秋楽後に、老兵役の役者さんのツイートで、
老兵の出番が今回で終わりであるらしいことが書かれていました。
老兵には興味が無かったのですが、
このままですと、彼の不自然な出番や見せ場を目にする度に
「また老兵かよ」というような不満を
口にすることになっていたかもしれませんので、
役者さんには大変申し訳ないのですが、
個人的にはちょっとだけホッとしました。
役者さんが、老兵でなく、
アンサンブルの一員として普通に出て下さる分には
何の問題もありませんので。
また、蒼紅の役者さんと共に、
老兵という一キャラクターも卒業だったわけですが、
公演中にそれが明かされなかった点は高く評価したいです。
もしこれが明かされていたら、
以前のように、
過剰な「ジジイ」コールが起こっていたと思いますので……。

エアバサラでの老兵ネタも要らなかったです。
アンサンブルの動きでお客さんを魅せたいのなら、
ギャグといった余計な演出を加えず、
2以前のシンプルな動きのみで勝負してほしいです。



次は殺陣について。
今回一番びっくりした&凄いなと思ったのが、
風魔小太郎(高橋光さん)です。
まず肉体が素晴らしいので、
高橋さんが腕組みをして立っているだけで
「あぁ、風魔がいる!」と思えたのですが、
高橋さんが動いたらもっともっと風魔だと思えました。
本物でした!!!
今回は、忍術の場面でCO2の特効を効果的に使っていたこともあり、
風魔の出番があるシーンではドキドキしました。
語弊があるかもしれませんが、
ヒーローショウを見ている気分になれました。
興奮しました。

私は、生で見られた時の席がそこまで前ではなかったので、
分からなかったのですが、
前方の席で観た友人曰く、
高橋さんは、移動する時やジャンプする時に
足音があまりしなかったそうです。
どうしても音が出てしまう場合があるとはいえ、
お客さんが気付きにくいところでも
忍びとして演技されているんだなーと分かって、
改めて「高橋さん、凄い!!」と思いました。


今回の主役である松永久秀(松田賢二さん)の殺陣が
とても面白かったです。
「そういえば、松永は省エネ攻撃だったなー」と思い出しました。
というのも、松永はかったるそうに攻撃するので、
背筋をぴんと伸ばしたまま
最低限の動きで剣を少し振るうだけなんですよ。
松田さんの殺陣も、そんな松永そのもので、
品が良いのにけだるいという不思議な動きをすることから、
観ていて面白かったです。
アンサンブルさんが火花を出すところも何度かあって、
松永の殺陣は全般的に迫力があったと思います。
良かった。


私は関ヶ原コンビが好きなので、
広瀬友祐さん演じる徳川家康と、
中村誠治郎さん演じる石田三成にも注目していました。
私は、広瀬さんについても、
動かれている時の方が「あぁ家康だ」と思うことが多いです。
相変わらず腹筋が凄くて、目の保養でした。
中村さんは、今回、三成の出番が少ないので、
それに比例して殺陣も減っていると思うのですが、
だからなのか、後半でも動きがキレッキレで良かったです。
三成としての演技も良かった……!


それと、雑賀孫市役の八代みなせさんにも驚かされました。
失礼ですが、前回の瀬戸内公演の時の八代さんの殺陣は、
あまり宜しくなかったので……。
BSR舞台に初参加だったということで、
当時もお稽古を頑張られたんでしょうけれど
その成果が出るまでに至らなかったのか、
特に片倉小十郎(吉田友一さん)との殺陣は、
「はい、右に回って……次に左に回って、止め」というように、
殺陣の台本が見えるというか、
まるで体操を見ている気分にさせられました。
でも今回は、動きが滑らかで、ちゃんと殺陣になっていたんです。
引き続き、相当努力されたんだろうなと思います。
とても嬉しかったです。
前述の友達曰く、福岡公演の時点で、
八代さんの腹筋が割れつつあったそうです。
凄い凄い。



その他、思ったことを箇条書きにします
・織田信長(窪寺昭さん)がイケメンすぎてドキドキした
・しかも、声や言い回しが若本さん(信長役の声優さん)そっくりで凄い
・お市(玉置成実さん)も似てた。けだるい首振りがたまらん
・大千秋楽でお市が今川にハンバーガーを勧めてたのは凶悪ww
・大阪前楽で行なわれたという三成の宴会芸を生で観たかった!!!
(スプレーネタ/勝者「三成」なんて素晴らしすぎる)



そして大千秋楽では、夏の武将祭に先駆けて、
卒業される久保田さんと細貝さんに花束が贈られました。
細貝さんが、カテコの最初からずっと泣きっぱなしで、
「泣いてる?」「泣いてないです!」のやり取りが
一種のネタになっていました。
また、久保田さんは普段のご様子からして、
今回も泣くのを我慢されるのかなと思っていましたが、
やはり途中で泣かれてましたね。
私もずっと泣きっぱなしでした。
他の役者さんも涙を流されてました……。

カテコ後に退場する際に、
本来ならば、主役である松田さんが残って
締めの挨拶をするのでしょうが、
今回は、卒業する蒼紅の二人にそれを譲られていて
「あぁ大人だー」と思いました。
自分が主役の舞台って、そうそうあることではないので、
蒼紅卒業がメインになってしまったことで、
いちファンとしては、
松田さんに対して申し訳ない気持ちになったんですが、
あの流れではああなって当然だとも思えたので、嬉しかったです。
私の中で、松田さんへの好感度がぐんぐん上がりました。

これからDVDの編集がなされると思うのですが……
大千秋楽のカテコは、是非、全て収録して頂きたいです。
02.jpg
このポスターも欲しい。



いつもは、公演後すぐに興奮したまま感想記事を書くのですが、
今回は、書く内容が頭の中でまとまっていたものの、
なかなか書く気になれませんでした。
全公演が無事に終わった今、その記事を書いてしまうと、
私の中で宴舞台が本当に終わってしまうので、
嫌だったんだろうなと思います。

上記の通り、一部に集中して不満に思う点もありましたが、
特に第二幕は本当に圧巻の出来で、素晴らしい舞台でした。
ゲームの“宴”を再現して頂けたことに、心からの感謝を贈ります。
また、秋に発売される本公演のDVDや、
その後に行なわれるであろう次の舞台にも期待しています。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



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2013-06-04 14:10  nice!(0) 
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