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感想&プレイ日記「真・三國無双6」その4(ストーリーモード呉伝感想)*ネタバレあり [真・三國無双6/猛将伝:プレイ日記]

ゲーム“真・三國無双6”の感想とプレイ日記を綴っています。
今回は、ストーリーモードの呉伝の感想です。

真・三國無双6 PS3 the Best

真・三國無双6 PS3 the Best

  • 出版社/メーカー: コーエーテクモゲームス
  • メディア: Video Game

以下の記述にはネタバレがあります。

前回の感想はこちら。
【感想&プレイ日記「真・三國無双6」その3(ストーリーモード魏伝感想)*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12


感想&プレイ日記記事のURLは、一覧ページを設けてまとめています。
【感想&プレイ日記 記事一覧「真・三國無双6」】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/smusou6


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呉伝は、以前の感想にも書きました通り、
孫堅・孫策・孫権・孫尚香の「家族」ネタが
煩いなーという印象が強かったのですが、
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-02-05
今回、久し振りに再プレイしてみたら、
全然そんなことがなくて、ちょっと意外でした。
確かに、何度も
「家族が大事/家族の為に戦う」と言っているんですが、
それを一番多く発しているのは孫堅みたいですし、
当の孫堅は、孫策に何度も苛立たれていたように
虎の牙を外に向けないことで、
その意思を表しています。

逆に孫策は、野心がたっぷりあるのに、
大義名分として「家族」や「仲間」という単語を
都合良く持ち出してくるのがビミョーでした。
死ぬ前の孫策が、幻影の于吉によって
その点を問いつめられていましたが、
私は「まったくだww」と同感しながら遊びました。



魏の曹操が「覇道」を、蜀の劉備が「仁」を唱えているように、
この呉では、家族・仲間という単語を象徴的に使っています。
「家族の為」「仲間の為」というのは、
ほぼ全てのキャラクターの中にある感情で、
ありがちとも言えますけれど、
それらを一番大事なものとして掲げるのは
決して悪くないです。
でも、よく考えてみると、
「家族の為」「仲間の為」というのは、
非常に利己的な考えですよね。
極端なことを言えば、
対象が自分の家族や仲間であるかどうかで線引きをして、
自分の方に含められるなら大事にするけれど、
逆なら否定する(その存在を潰す事も辞さない)わけで。
「人類みな兄弟!」みたいに、
全ての他人を家族・仲間だと思えれば、
博愛主義者になりますので、
また意味が違ってきますけれど、
呉の家族愛はそこまでではないようです。
なので、本来はそんなに凄いものでないはずなのに、
随分と持ち上げてしまっているのが
私にはちょっと気になりました。
個人が持つならまったく問題にならないことですが、
一国を象徴する考えとなると、
やはり、覇道や仁に負けてしまうなぁと思いました。
尤も、自国の利の為に他国を否定する(攻める)ことは、
人間として当たり前の感情ですので、
覇道や仁といった単語をわざわざ持ち出して正当化するより
自然だとも思えました。



孫家三代の中では、以前は孫策が一番好きだったのですが、
今は孫権が好きかも……と思えるようになりました。
孫権、良い君主ですよね。
自分は弱くて臆病者だから、支えてくれる手が必要だという言葉も、
呉が主張する家族愛の根底として合っていると思えます。
彼が悲しい死に直面する度に、
君主として着実に成長していくのも良かったです。
ただ、真・三國無双7と違い、魯粛がいないので、
呂蒙の登場がちょっと唐突に思えたのが残念でした。
真・三國無双7の
周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜という流れが良かった分、
魯粛がいないのは大きいなと感じました。



魏と組んで蜀を裏切り、関羽を倒す流れは、
人同士の心の繋がり(家族愛)を大事にしてきたそれまでと
大きく矛盾しており、
積み重ねてきたものを台無しにしてしまいますが、
これはもう仕方ないですよね。
史実なんですから。
結局、この場面では、
国の保全を全面に出すことで無理矢理正当化した他、
(裏切り者と罵られるより、
関羽をこのまま生かしておく方が問題だと主張)
陸遜に「これで良いのでしょうか」と
敢えて否定的な意見を出させることで、
ここに無理があることを誤魔化しています。
でも、ここだけ浮いている気がするのは否めません。
私には、寧ろ、
荊州問題云々の恨みといった負の感情をより強く出した方が
良かったように思えました。
こうすると、孫権というキャラクターが汚れてしまうので、
全然現実的でないですが、
それまでの彼が、弱さ・拙さを認めて成長するキャラとして
丁寧に描かれてきたのを踏まえれば、
そんなにマイナスにならなかったのではないかと……。
呉伝の最終戦で、敵の総大将である曹丕から
「日和見」と誹られた時に
「だからどうした」と言わんばかりに平然としていた孫権は
とても格好良かったですし。



なんだか文句ばかりになってしまいましたが、
お話としてはとても面白く、
魏伝と同様に、最後まで一気に遊びました。
シームレスで止め時を見つけられないこともあって、
本当、嬉しい悲鳴をあげそうです。

それと、EDはこの呉伝が一番好きです。
真・三國無双7でもそうでしたが、
呉の中途半端な立ち位置(まさに「日和見」)が
最上の形で昇華した結果だと思います。
大団円、万歳!



続きます!
【感想&プレイ日記「真・三國無双6」その5(トロフィー“大徳”獲得)*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-05-13-2


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2013-05-13 16:30  nice!(0) 
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