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プレイ感想@ゲーム「無双OROCHI Z」*ネタバレあり [無双OROCHI]

PS3のゲーム「無双OROCHI Z」のやり込みを
とりあえず終えましたので、
総括として感想をまとめます。

無双OROCHI Z PS3 the Best

無双OROCHI Z PS3 the Best

  • 出版社/メーカー: コーエーテクモゲームス
  • メディア: Video Game

以下の記述にはネタバレがあります。


————

この「Z」は、PS2で既に発売されていた二つのゲーム
「無双OROCHI」と「無双OROCHI再臨」が一つになり、
PS3に移植されたものです。
グラフィックはPS2時代とほとんど変わりませんので、
PS3のソフトとしては劣ると思います。
実際、最新の「真・三國無双7」を遊び終えた直後、
この「Z」に戻ってきた時は、
「なんじゃこりゃ」と失笑してしまいました。
しかし、目が慣れてくればどうということもありません。
ゲームそのものが楽しく、
また、私がグラフィックの美麗さにこだわらないことから、
すぐに気にせずに遊べるようになりました。



三國勢のキャラクターをほとんど知らない時から
楽しく遊べていましたが、
「三國7」を経て戻ってきたら、更に楽しかったです!!
後の作品で既にプレイアブルになっているキャラクターが
この「Z」ではまだモブということもよくあり、
年月の経過を感じては笑ってしまいました。
また、戦国と同様に三國も、
OROCHIオリジナル以外の各シナリオは、
元々のそれを匂わせているんだと
自分が分かるようになったことも
嬉しかったです。
三國勢同士のちょっとした台詞や会話にも
にやりと笑えるようになりました。



シナリオについては……
キャラクターによって出番の頻度(活躍の差)が
大きく違いますので、
プレイヤーの好みによって評価が分かれると思います。
これは後発の「OROCHI 2」もそうですが、
出番が早いキャラクターは、明らかに得です。
しかも私は、戦国勢では石田三成と島左近、
三國勢では曹丕と趙雲が特に好きなので、
全員が優遇されているんですよね。
なので、とても楽しく遊ぶことができました。

ただ、キャラクターの活躍云々を省いて考えてみると、
続編のOROCHI再臨より、
各勢力の立場が違う最初のOROCHI無印の方が
圧倒的に面白かったです。
全員に「打倒・遠呂智」の気持ちがあるものの、
敢えて彼らとの同盟を結び、人の敵となった魏、
主君を人質に取られたせいで歯がゆい思いをしている蜀と呉。
そして、一つにまとまっていく戦国勢。
シナリオを進めていくことで状況も変わっていきますので、
お話を追うだけでも楽しかったです。
各勢力の主君たちの高いカリスマ性を感じられるのも良かった!



OROCHI無印の各勢力のストーリーについて。

蜀は、まだ生きているらしい主君(劉備)を助けるべく、
趙雲ががむしゃらに頑張るのが頼もしかったです。
真田幸村たちに亡者と勘違いされたり、
囚われの劉備をやっと助けだせると思いきや、
そこから実際に出てきたのは袁紹だったり……とか、
くすっと笑えることもありました。
また、それだけでなく、
第七章「江戸城の戦い」で聞ける趙雲と周倉の会話から分かるように、
劉備の為に不本意な戦いを強いられている蜀軍本体と、
一人だけ別の場所に幽閉されていたせいでそれを知らない趙雲とでは、
大きな隔たりが出来てしまっており、
ちょっとせつなかったです。
趙雲「周倉殿ではないか、なぜ遠呂智軍に」
周倉「理由は言えぬ……退け、趙雲殿」
趙雲「劉備殿を助け出すまでは退けぬ!」
周倉「それが迷惑だというのだ!退かぬならば…斬る!」

OROCHI無印の蜀ストーリーは、
「趙雲伝」と言い切ってもおかしくないぐらい、
彼が活躍する話(趙雲と共にプレイヤーが物事を見ていく話)なので、
正統派の展開で分かりやすく、面白かったです。


魏については……私もいい大人で、
この手の裏切りは後の事を考えた上での行動だと分かりますので、
曹丕の言動も安心して見ていられました。
魏の将兵の中には
遠呂智や妲己に協力する曹丕に不信感を露にしたり、
反目してしまったりする者も多かったですが、
それを知った曹丕も
「奴も誇り高き魏の将だったな」みたいなことを言って
なにげに嬉しそうにしているのが
面白かったです。
それと、私は三成が好きなので、
曹丕と三成の会話は勿論ですが、
曹操(曹丕の父)と三成の会話も好きでした。
お礼の言葉ぐらい、素直に返答すればいいのにと、
その会話を聞く度にいつも思います。
また、曹操が魏軍に戻った後、
総大将としての名目を持つことになったけれど、
実際の指揮は引き続き曹丕が取るよう、
曹操が曹丕に言うところが、とても好きです。


呉は、孫権の苦悩が象徴的だと思います。
父・孫堅を遠呂智軍によって人質に取られたことで
兄の孫策と共に不本意な戦いを強いられる
——この時は、まだ良いです(良くないですが)。
問題は、孫策が孫堅を救い出そうと早まった結果、失敗に終わり、
孫堅の身柄を再び遠呂智軍に奪われただけでなく、
妲己たちからの締め付けがより厳しくなる
……しかも孫策がいない
(彼は呉から一時的に離れ、妲己に反目する)という状況に
追い込まれてからです。
孫策が立場のある人間である分、
また、孫権が孫策に「裏切られた」と感じてしまう分、
似た状況だった蜀軍より厳しいです。
また、孫権は、一時的ながら、
「孫呉の為に兄上(孫策)を切る」とまで決断しますしね……。
プレイヤーとしては、
国を守りたい孫権の気持ちも、孫策の焦りも分かるので、
この兄弟の争いはせつなかったです。



OROCHI再臨については、
三成の出番がほとんど無かったのは残念でしたが、
戦国が実質的に“島左近物語”でしたので、
ちゃんと楽しめました。
ただ、前の無印と違い、各勢力の違いが無いからか、
どの勢力の話を遊んでも似ていると思えました。
遠呂智勢に平清盛・卑弥呼が加わったことで、
敵である妲己の描写に深みが出たのが良かっただけに、
惜しかったです。

とはいえ、戦国も三國も、普段は
「自分(自軍)の主張が正しい。故に他者(他国)を非難する」
という感じでいがみ合っていますので、
皆が一丸となって強大な敵に立ち向かっていく様を見られたのは
良かったです。



アクションについては、
敵兵による弓の攻撃に対する耐性が全く無く、
特にプレイキャラクターが馬に乗っている時は、
たった一矢受けただけで落とされてしまうのが
辛かったです。
しかも、弓兵を倒しに行こうとすると、
すぐ近くにいる別の弓兵から矢を射られる始末。
私はこの作品が大好きですが、ここだけはもう本当に嫌でした!
ストレスが溜まったー!!!!
OROCHI 2を含め、後発の作品ではこういうことが無いようなのが
唯一の救いです。

それと、せっかく衣装をあれこれと替えられるのに、
キャラクター選択時にそれを画像で確認できないのが不便でした。
違和感があるコスチュームも多く、
戦闘が始まってから初めてそれを見て
「やっぱり替えなきゃ良かった」と悔いる事も少なくなかったので、
そのうち、衣装変更そのものを滅多にしなくなりました。



トロフィー取得が絡むやり込み要素については、
拙ブログのプレイ日記や攻略サイトさんなどをご覧下さい。
トロフィーを取るつもりであれば、
最初からそれを意識した上でプレイした方が楽だと思います。
【感想&プレイ日記「無双OROCHI Z」その1*ネタバレあり】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-04-19

攻略サイトさんには本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
【無双OROCHI Z 攻略 Wiki*】
http://orochis.wikiwiki.jp/?%CC%B5%C1%D0OROCHI%20Z



古い作品ですので、
便利過ぎる仕様が通常になりつつある今の作品と比べると、
操作性での不便さはどうしてもマイナス評価になってしまいますが、
それでも、戦国ファン三國ファンとして楽しかったです。
まだ遊ばれていないという方にはお勧めします!



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2013-04-26 20:32  nice!(1) 
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