石田三成ゆかりの地めぐり*行田編その1(石田堤) [日常生活]
桜の開花時期に合わせて、
“石田三成ゆかりの地めぐり”という名の
日帰り旅行をしてきました。
今回は関東!
埼玉県行田市(と鴻巣市の一部)です。
JR行田駅より自転車で
石田堤〜丸墓山古墳〜忍城址と回ってきました。
事前にネットで調べてみたところ、
これらの観光スポットに行くにあたり、
車で回られた方は多かったものの、
移動手段が自転車……という記事は見かけませんでしたので、
自転車で向かう際のポイントや注意事項なども挙げてみました。
拙ブログがお役に立てれば幸いです。
【2012年5月:長浜・彦根・関ヶ原編はこちら】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-05-29
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-07-13
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-10-12
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私は生まれも育ちも関東なので、行田はそう遠くないのですが、
それでも電車で二時間弱も掛かるとあって、
行く機会がなかなかありませんでした。
でも去年の秋に、FM79.5とJTBのコラボ企画
“ちょこたび埼玉観光情報局発!鬼丸総大将のもとに集え!
「のぼうの城」を攻めるツアー”に参加しまして、
丸墓山古墳や忍城址を観てきたんです。
(http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-10-03)
上記のリンク先の記事にも書いたのですが……
その日は天候に恵まれず、そのせいで残念な思いもしましたので、
「いつか必ずリベンジする!」と鼻息荒く思っていました。
その後、映画「のぼうの城」を劇場で観たら
(http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-01-08)
エンディング映像で、
桜の花が咲いた丸墓山古墳の画像が出てきて、
「次に行く時は絶対に桜が咲いている時期!!」と決めました。
また、同様に石田堤の公園らしき画像も見て、
興味を持ちましたので、
そこにも必ず行こうと決めたのでした。
今年2013年は、いつもより桜の開花が早かったのですが、
丸墓山古墳は標高がある為、
他の場所より少し遅れて満開になるらしく、
タイミングを見計らうのが少し大変でした。
でもこの日は、まさしく春!という晴天で、
お花見&サイクリングには絶好の日でした。
朝七時過ぎに自宅を出て電車で移動し、
JR行田駅には九時過ぎに到着。
改札を出て(一つしかありません)、
東口に向かうと階段があり、
そこを下って前進するとすぐに観光案内所があります。
(営業時間 9:00〜16:00)
観光案内所でレンタサイクルを借りる手続きをして
(要身分証明書)
地図も頂きました。
レンタサイクルは、普通の自転車なら無料です。
らくらくサイクル(電動アシスト付自転車)は
500円が掛かるそうです。
ちなみに、私が借りた時間は朝早かったので
(おそらくこの日最初の客)大丈夫でしたが、
観光を終えて午後一時半過ぎに返却した時は、
平日にもかかわらず、
無料の自転車は一台も残っていませんでした。
地図を見たところ、
石田堤→さきたま古墳公園(丸墓山古墳)→忍城址の順で
回った方が良いと分かりましたので、まずは石田堤へ。
BGMは、勿論、これです。
殿と左近が大好きです。
JR行田駅から伸びている道をまっすぐ進んだ後、
新幹線の高架下の交差点を右折して、
そこからひたすら高架沿いに道を進みます。
こんな景色が延々と続きます。
向かって右側が新幹線の高架です。
そうそう、この高架沿いの道や石田堤の周辺には
お店が全くありません。
お買い物やトイレを済ませたい方は
一つ手前の交差点の角にあるローソンの利用を
お勧めします。
実を言えば、この日、私は寝坊をしまして、
朝ご飯を食べてなかったことから、
おにぎりとからあげくんと缶ビール(花見なので)を
そのローソンで買いました。
高架沿いの道をひたすら進み、
「道は合ってるよね……まだかな」と不安になった頃に、
向かって左手(高架とは逆側)に、
“ものつくり大学”の校舎が見えます。
ここが高架沿いの道の半分くらいの地点です。
そして再び不安になった頃……
「ん……こ、これ!! 映画で見た!!」と
一気にテンションが上がりました。
興奮した!!
地図を見ると分かるのですが、
この石田堤は行田市と鴻巣市に跨っており、
北(行田市堤根)と南(鴻巣市袋)でかなり違います。
ここは南——鴻巣市側にある石田堤の跡です。
“石田堤史跡公園”という名前でちゃんと整備されています。
写真の撮影時間によると、
JR行田駅からここまでの所要時間は、三十分弱でした。
(速度はやや速め/ローソンでの買い物含)
移動距離は、五キロ強ぐらいという実感です。
道はずっと平たんですが、
風が強い日は、遮ってくれる建物等が無いので
ちょっと辛いかもしれません。
まずは、高架下にあるシンボルモニュメントを撮影。
謎の黄色い物体は、俵です。
忍城合戦での石田軍による水攻めの様子が
イラストと文章で説明されています。
反対側には、豊臣秀吉が石田三成に送ったという
朱印状の紹介と解説があります。
中央にあるモニュメント。
天井にセンサーがあり、人を感知すると、
石田三成による忍城攻めの内容の音声が流れます。
音声を聞いて、当時にタイムワープしよう!という主旨らしいです。
高塚正也って……兼続ってば何やってるの!!
(↑ゲーム“戦国無双”シリーズで直江兼続の声を担当されています)
これ、後で分かったんですが、
通常は女性のナレーションのみなのに、
新幹線が通る時だけ
石田三成と家臣たちの声が聞こえるみたいです。
でも、ナレーションの最中に新幹線が通っても
三成たちの方は聞こえないっぽいので、
実は難しいのかもしれません。
私は諦めました。
家紋の板も飾られています。
そして、映画のED映像(スタッフロール)で見た時から不思議だった
謎の施設(?)へ。
看板によると、これは“断面見学施設”だそうです。
ガラス戸の向こうに地層(でも復元模型)が見えます。
写真では、このように風景が移り込んでしまって
駄目だったのですが、
私のシルエット部分なら辛うじて分かる……はず!!
断面見学施設の裏には本物の石田堤があります。
看板に“堤修復ゾーン”とありました通り、
当時を偲べる立派な土手が見えます。
断面見学施設には階段が付いていて、
上に昇れるようになっていますが、
写真の通り、手前に柵がありますので、
石田堤を実際に歩くことはできないです。
堤の高さは、一般的な住宅の一階〜一階半ぐらいでしょうか。
結構、高いです。
石田堤を背にして後ろを向くと、
先ほどのシンボルモニュメントがあります。
上の写真の上部横に走っているのは、新幹線の高架です。
下の写真の右下手前にあるのは柵です。
高架の反対側には、石田堤史跡公園の公園部分(広場)があります。
上記の看板によると、
ここは“堤跡保全ゾーン”と“広場活用ゾーン”だそうです。
見張り台に上ってみました。
正面にあずまやがあります。
後ろを向くと、忍川が見えます(ガードレールの向こう)。
その忍川。
忍城攻めを踏まえると、
“掘切橋”というのが凄い名前だと思えてなりません。
川の水は少なめでした。
公園の北側出口(堀切橋の道路をはさんで向かい側)には
石碑もありました。
鴻巣市側の石田堤は以上です。
ここからが、行田市側の石田堤です。
目に見えない境界線があるだけですので、
実は続いています。
まず、市営らしい駐車場。
平日の午前中とあって一台も停まっていません!!
ちなみに、上記の鴻巣市側の公園でも、
ウォーキング中の方数人とすれ違っただけでした。
人がいなかったです。
そのすぐ傍にある石田堤の案内板。
写真を見ただけでは分かりづらいかもしれませんが……
この道自体が石田堤跡なので、
松の木の向こうにある住宅地が明らかに低いんですよ。
奥に見える家屋が二階建てだという点を踏まえると、
高低差が分かりやすいと思います。
(道の方が、建物一階分ぐらい高い)
駐車場や案内板から少し北上したところに
(自転車なら一分も掛かりません)
石田堤碑があります。
向かって右側の古い碑は、
慶応二年(1866年)に建立されたそうです。
石田堤が失われていくことが
当時から惜しまれていただなんて、
想像すると、ちょっと感慨深くなります。
行田市側の石田堤の史跡は以上です。
鴻巣市側と比べると、やはり物足りないですが、
これだけでも残っていることに感謝、感謝。
ここからは、すぐ近くにある
武蔵水路脇の“さきたま緑道”を通って北上し、
丸墓山古墳がある“さきたま古墳公園”を目指しました。
地図で見ると三キロ前後はありそうですが、
武蔵水路千本桜という名前で、
水路脇に桜の木がたくさん植えられており、
満開のそれを眺めながら自転車を漕いでいたら、
あっという間に着きました。
写真撮影の時間によると、
石田堤碑〜さきたま古墳公園入口の所要時間は
十五分でした。
お店は相変わらずありませんが、
トイレはありました。
長くなりましたので、
これ以後の事(さきたま古墳公園+忍城址)については
別記事に書く予定です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。
追記:続きも書きました。
【行田編その2(丸墓山古墳・忍城址)】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-04-02-1
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