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感想@映画「のぼうの城」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「のぼうの城」の感想です。

『のぼうの城』オフィシャルブック

『のぼうの城』オフィシャルブック

  • 作者: 著訳編者表示なし
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: 単行本

主なキャストさんはこちら(敬称略)。
成田長親:野村萬斎
正木丹波守利英:佐藤浩市
甲斐姫:榮倉奈々
酒巻靭負:成宮寛貴
柴崎和泉守:山口智充
石田三成:上地雄輔
大谷吉継:山田孝之
長束正家:平岳大
たへえ:前田吟
かぞう:中尾明慶
ちよ:尾野真千子
ちどり:芦田愛菜
珠:鈴木保奈美
成田泰季:平泉成
和尚:夏八木勲
豊臣秀吉:市村正親

私はゲームをきっかけに武将「石田三成」に興味を持つようになりました。
原作の小説も読んでいます。
感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-09-04-2

また、映画公開前に「忍城攻めゆかりの地」にも行ってきました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-10-03


以下の記述にはネタバレが少々あります。


────

上記に「原作の小説を読みました!」と書いておきながら、
実はその内容のほとんどを忘れておりまして、
主人公の“のぼう様”こと成田長親(野村萬斎さん)が
石田三成(上地雄輔さん)の忍城攻めの際に
少数ながらも奮戦して実質的には勝った……という程度にしか
覚えてなかったのですが、
(しかも本の内容としてではなく、史実として知っていた程度)
観る前から期待していました。

ただ、別の映画館で先にエヴァQを観に行った際に
シネコンの“のぼうの城”上映のシアター前に
「この作品には水攻めシーンがありますので、ご注意下さい」云々の
貼り紙がされてあって、
「そんな当たり前の事を注意として掲げてるなんて不思議」と
思ったんですが、
これは先の震災による津波の被害者さんの心情を考えての
ことだったんですね……。
私が実際に観た映画館では、そのような貼り紙は無かったので
場所にもよるのでしょうが、
個人的にはちょっと敏感になり過ぎかなとも思わないでもなかったです。
(予定通り、去年中に公開されていたなら、
どの映画館でもそうしていたでしょうが)



さて、その映画。
期待していた通り、大変面白かったです。
二時間半と長いので、途中、飽きる部分もありましたけれど、
(田楽踊りのシーンが長くて、お尻が痛かったです)
私は映画を定価で観る習慣が無い(レディースデーでのみ観る)ので、
充分に元を取れました。



まずは、のぼう様が大変良いです。
農民にすら馬鹿にされるほどの駄目さ加減が目立ちますが、
愛嬌たっぷりの言動が大変魅力的です。
飄々としながらも品が良いと感じられるのは、
彼を演じられたのが野村萬斎さんだったからのことだと思います。
立ち姿とか、どうということもない所作がきれいで、
素敵です。

のぼう様と言えば、
小説の表紙(オノナツメさんの絵)が非常に秀逸ですが、
あれを実写化したらこうなるのかと、素直に受け入れられました。


また、農民がのぼう様を馬鹿にしている……といっても、
心からそう思っている(彼を見下している)のでなく、
彼を好ましいと思っているからこそつい軽口を叩くという感じが
よく出ていますので、
観ていて嫌な感じがすることは全くありません。
これは、お城にいる他の武将についても同様で、
皆、のぼう様に呆れたり怒ったりしつつも、
彼を慕っているのがよく伝わってきます。
石田軍に勝てたのも、のぼう様の知略や魅力だけでなく、
彼を慕う皆のお陰があったからだと分かるのも
見ていて大変好ましいです。


その周りの武将たちも良い感じでした。
これは映画というより、原作の小説での設定がそうなのでしょうが、
メインの武将三人
(正木丹波守利英/酒巻靭負/柴崎和泉守)が性質の全く違うキャラで、
合戦シーンでは皆がそれぞれ得意分野で頑張っていて、
見せ場もちゃんとあるのが、大変良かったです。
正木は正統派の武将で格好良くて、
私も部下としてついていきたくなりましたし、
酒巻は、ちょっと頼りない(口ばっかり)のところがかわいいし、
頭の中まで筋肉っぽい柴崎も、朴訥でそれしか能が無い
(腕を振るうことしかできない)のが逆に素敵で、
三者三様の魅力を楽しむことができました。

また、甲斐姫(榮倉奈々さん)も可愛かったです。
以前に揉め事をおさめてもらったというだけで
のぼう様に秘かに惚れているらしいという設定は
ちょっと無理があるなと思わないでもなかったですが、
この映画は恋愛がメインではないので、
味にアクセントをつけるというような、調味料的な存在としては
良かったと思います。
最後、甲斐姫自身も文句を言っていますが、
戦の後に行なわれた城の明け渡しについての話し合いにおいて、
のぼう様が、兵や農民のことで石田三成にしぶとく食い下がりながらも、
甲斐姫が秀吉の妾になる点を
(ちょっと間を置いたものの)あっさりと了承したのが、
のぼう様の立場や性格をよく表しているなと思いました。
これ、この作品が恋愛メインの映画だったら、
結果的に甲斐姫の行く末が変わらなくても(史実通りになっても)、
のぼう様がいの一番に、三成たちに向かって
「何卒、お考え直しを」とお願いしたと思います。


さてさて、その石田三成(上地雄輔さん)。
私の大好きな武将とあって、特に気にしていましたが、
私の心の中のハードルが一番高かったもかかわらず、
凄く凄く良かったです。
びっくりしましたヽ(o゚ω゚o)ノ

まず、その風貌。
実を言いますと、私は映画より先にチラシを見ており、
最初はその三成が上地さんだと全く気付かず、
キャスト一覧でお名前を見て「ええええ?!」と驚きました。
上地さんファンの方には申し訳ないですが、
私、タレントさんや歌手としてのこの方には興味が無い……というか、
むしろ嫌いで、
テレビの「ヘキサゴン」人気が凄かった時は
馬鹿にもしていたので(すみません)、
「あの人がこの三成?!」と、ちょっと信じられなかったです。
また、映画での好演を観て、更に驚かされました。
野心を見せつつも、敵の気概に感動しているところなど、
魅力たっぷりの三成だったと思います。
個人的には、三成は線が細いイメージがありまして、
大河(確か「功名が辻」)で演じられた中村橋之助さんが
実写版における私のベスト三成なんですけれども、
この上地三成もいいなぁと思いました。
ゲーム「戦国無双」の石田三成とのコラボ壁紙は、
今も使用しています。

それと、大谷吉継(山田孝之さん)が、
泥臭い刑部で意外でしたが、見ていて楽しかったです。
なんか普通に武将でしたね!!


合戦シーンは、
ここがクライマックス!という大きな盛り上がりには
欠けていますけれども
見所はちょこちょことあるので、楽しめると思います。



原作の小説を先に読んでいてもいなくても
充分に楽しめると思います。
お勧めです!
水攻めのシーンの一部には迫力がありますが、
見ていて震災の津波を思い出すほどではないようにと
考慮もされているようなので、
ほとんどの方には大丈夫だと思います。

EDの映像で、
ゆかりの史跡における今の様子が流れており、
特に春の丸墓山古墳(三成の陣跡)がとても素敵でした!
私も、もし都合がつくようなら
桜の開花に合わせてそこをもう一度訪ねようかと思っています。
(4/2 追記)
春になったので行ってきました!
【石田三成ゆかりの地めぐり*行田編その1(石田堤)】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-04-02
【石田三成ゆかりの地めぐり*行田編その2(丸墓山古墳・忍城址)】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2013-04-02-1


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2013-01-08 11:48  nice!(0) 

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