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感想@映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.」*ネタバレあり [映画・舞台]

昨年、新エヴァの映画
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 」を観てきたので
遅ればせながら感想を記します。

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0"YOU CAN(NOT)REDO.

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2012/11/28
  • メディア: CD

私の状況は以下の通りです。
・テレビシリーズは全部見ている
・映画も旧作含めて全部見ている
・好きなキャラはカヲルくん

以下の感想には軽いネタバレがあります。


────

こういう「やり直し」系の話は
「必死に頑張っているのに、結局、似た状態になってしまう」ことによる
閉塞感が
出れば出るほど良いと個人的に思っているので
(例:まどマギのほむらちゃん)、
カヲル君の最後の絶望(言葉)の意味がよく分からない現状では
薄かったです。
「あぁ、やっぱり死んじゃうのねー」としか思わなかったです。

私にとってカヲル君は、
声優・石田彰氏を初めて認識したキャラです。
カヲル君で石田さんを初めて知りました。
テレビ版でカヲル君が死ぬシーン……というか
初号機の手でギュッと握られているシーンを初めて見た時の衝撃が
未だに思い出深いせいで、
今回の死についてはあまり思うことがありませんでした。


ただ、もし今の映画をその当時に見たとすると、
わけの分からない単語の意味を必死に読み説こうとして
頑張ったと思うので、
自分がこうして大人になって、
エヴァという作品に対してやや冷めた見方を持てるのは
精神的に楽だなぁと思いました。

というのも、
「Death and Rebirth」や「THE END OF〜」の頃は
エヴァに一番ハマっていた時だったので、
映画を観れば必ず全ての謎が解決する!
(わけの分からない言葉も分かるようになる!)と
信じていたんですよね……。
実際、映画館にも十数回通いましたし、関連書籍も読みあさりました。
でも、それで分かったのが
「この作品を作った人達には、
謎を分かりやすく解明してくれる気がさらさらないらしい」
「わけの分からない単語のほぼ全ては、わけが分からないまま終わる」
だったんです。
それから、この新劇場版に関しては、
謎が出てきても真面目に追わず、
作中で意味不明な言葉が出てきても適当に聞き流し、
「演出や作画、声優さんの演技を楽しむ娯楽もの」という位置付けで
見るようになりました。
なので、今回もわけが分からなかったカヲル君の台詞に対しても、
聞いた瞬間は「今の何? どういう意味?」とは思ったものの、
気にするだけ/考えるだけ無駄だという自制がすぐに働きましたので、
興味も疑問もその場限りで終わりました。
これがとても乱暴な見方であるのは重々承知していますが、
エヴァに関しては、
これぐらいのスタンスだと気楽だと身を持って知りましたので、
特に直す気はありません。
逆に、他の人にお勧めすることもありませんがww


それと、観る前から
「どうせカヲル君は死ぬだろう」とは思っていましたので
彼の生死について心配することはありませんでしたが、
アスカが元気に生きていた
(Qが終わった段階でも生きていた)のにはホッとしました。
私は、ミサトさんとアスカさえ生きていればいいみたいです。



そのミサトさん。
落ち着いちゃって……まぁ……!!
あれから14年も経ったとなると、
年の離れた姉弟というより、母子みたいな間柄になりますよね。
そして、その14年間、
彼女には辛いことがたくさんあったでしょうし、
シンジに対して色々と思うことがあったからこそのあの仕打ちだとは
私にも分かるんですが、
状況ぐらいちゃんと口頭で説明してあげなよと
思わずにはいられませんでした。
大人が大人げないことをついしてしまうのは
現実も映画の世界でも仕方がないことだと思うんですが
今回はここにツッコミを入れずにはいられませんでした。

今作のミサトさんとリツコさんは、
ゲンドウと冬月先生みたいな感じになっていたのが面白かったです。
この二人の精神的な繋がりは
若い頃よりも断然強くなっていたと思います。
状況的にそうならざるを得なかったからでしょうが、
不幸中の幸いというか、
なるべくして成ったものだなと思えました。



新しいキャラクターについては、あまり注目できませんでした。
現代風の子の言動も目に付きましたが
キャラへの興味を持つほどではなかったです。
鈴原の妹・サクラも、「あぁ、この子が」とは思いましたが
それだけで終わってしまいました。
ただ、サクラは、クルーの中でも立場がちょっと複雑な分、
その言動に少しぶれがあるのが、観ていて面白かったです。
(他のクルー同様、
シンジを要注意人物として危険視しているようだけれども、
大好きなお兄ちゃんの友達でもあるので、
その話が出た時はシンジに対して口調が明るい)



好きだったのは戦闘シーン全般と
シンジ&カヲルくんのピアノの連弾シーンです。
戦闘シーンは、とにかく目まぐるしくて
初見のみでは全然追いきれてないのは明らかなのですが、
それでも物凄い迫力に圧倒されっぱなしでした。
これは映画館で観られたことも理由としてあると思うので、
観ておいてよかったです。
連弾は、
「二人がピアノの連弾で心を通わせていく」というのは
よくありがちなエピソードですけれども、
私自身がこれを特に好んでいるので、
エヴァのこの二人で見られたのが嬉しかったです。

実を言えば、前作「破」のお味噌汁云々のエピソードが
あまり好きではなかったので、
(シンジが勧めたお味噌汁を
レイが「美味しい」と思うまでは良かったんですが、
レイとアスカが料理を頑張ろうとしたり、
ゲンドウとの食事会をレイが画策したりしたのが
好ましく思えませんでした)
そう思えるようなシーンがなかったのも良かったです。
レイについては、
今回のレイみたいな取っ付きにくい子の方が好みかもしれません。
無機質なレイが、シンジと関わっていくうちに人の心を学んで
彼に対して優しくなる……というのはありなんですが、
いきなりギア全開のお節介を焼くのは好きじゃなかったので……。


BDが出たら、またじっくり、気楽に鑑賞したいと思います。
とりあえず、戦闘シーンをスロー再生したいです。


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2013-01-07 18:59  nice!(0) 
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