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感想@舞台「戦国BASARA2」東京公演*ネタバレあり [舞台 戦国BASARA]

舞台「戦国BASARA2」の感想です。
5/14現在、東京公演(ル テアトル銀座)を観劇中です。

舞台 戦国BASARA2 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。

私の最愛キャラは竹中半兵衛ζ・×・ζです。
他、推しキャラは、秀吉・三成・家康です。
ゲームのBSRシリーズのファンですが、
以前の舞台は観ていません。



キャストさんはこちら。
前田慶次:伊阪達也さん
竹中半兵衛:崎本大海さん
豊臣秀吉:小田井涼平さん

伊達政宗:久保田悠来さん
真田幸村:細貝圭さん
徳川家康:広瀬友祐さん
石田三成:中村誠治郎さん
片倉小十郎:吉田友一さん
猿飛佐助:村田洋二郎さん
武田信玄:中村憲刀さん
上杉謙信:AKIRAさん
かすが:知念沙也樺さん
前田利家:真佐夫さん
まつ:別府あゆみさん

────

上記の通り、私がBSRシリーズの舞台を観劇したのは
今回の「2」東京公演が初めてです。
今までも気にはなっていたのですが
正直、興味が湧かなかったんですよね……。
でも今回は、私が最も愛する作品「2」で、
メインが友垣(慶次・秀吉・半兵衛)であれば、
観にいかないわけにはいかないだろう!ということで
チケット取りを頑張りました。
東京の全十公演中、八公演を観に行く予定です。
その東京公演が折り返しを過ぎましたので、
感想を簡単に書きます。



まず、前回「3」の舞台に対して
「殺陣(たて)が凄い」という感想を聞いていたのですが、
今回も凄いです。
冒頭に、キャラ紹介も兼ねた殺陣が一人ずつ披露されまして、
名前入りの映像が背景として流れる中、
各キャラがゲームよろしく敵をばっさばっさと斬っていきます。
普通の立ち振るまいが似ているのは勿論なのですが、
この殺陣が似ていて(武器の持ち方、振り回し方、止め方など)、
ゲームそっくりというのが、とにかく素晴らしいです。
何より迫力があります!!
去年公開された映画「戦国BASARA」で
三成君の流れるような動きをアニメで観た時も感動した時のように、
「本当にこうやって動いてるんだなぁ」と感嘆してしまいます。

とはいえ、舞台で販売されているパンフレットにもありますように、
BSRキャラのゲームでの動きは
役者さんによるモーションキャプチャが元になっていますので、
人が再現できて当たり前……なんですが、
それが分かっていても、一連の動きを目の前で見せられると
やはり圧倒されます。
見入ってしまいます。

ご存知のように、BSRという作品はアクションゲームで、
プレイヤーキャラが敵を斬っていくのが主ですので、
当舞台も「殺陣がメイン」と言い切れるほど、
とにかく殺陣の数が多く、
どのキャラも、その殺陣で客を魅了してくれます。
舞台はチケット代の高さがネックであり、
公演によっては今回のように入手し辛いのが大変ですが、
BSRファンであって、舞台に抵抗が無ければ
一見の価値はありますので
是非お勧めします。
(チケットは東京・大阪・名古屋と全て完売していますが、
それとは別に、毎日、当日券が抽選で販売されています)


この記事を書いている今は、三日間・五公演を観ました。
個人的には、三成君とけんしんさまの殺陣が特に好きです。
どのキャラの殺陣も本当に素晴らしいのですが、
彼らは得物(武器)が日本刀で、
敵を斬った後にいちいち刀を鞘に収めるんですが、
その納刀アクション(?)が、非常にかっこいいんです。
それと、ゲームにおけるこの二人は動きの素早さが売りで、
この舞台でもその通り、動きが速い速い!!
流線的で滑らかな動きが非常に魅力的で、
私はいつもこの二人に対しては特に見入ってしまいます。



次はお話について。
「戦国BASARA2」と題されている通り、
ゲームの「2」の話が下敷きになっています。
前田家を出奔し、
京の花街を中心として全国を遊び歩いている慶次が、
ふと訪れた奥州にて、豊臣軍の侵攻の話を聞き、
旧友である秀吉の暴挙を止めるべく、
彼がいる大坂城に乗り込む……という内容です。

ここに、政宗との対決を望む幸村や、
川中島にて宿命の決戦を繰り広げている
甲斐の虎(信玄)&越後の軍神(謙信)、
そして慶次を引き戻そうとして彼を追いかける
前田夫婦(利家&まつ)が深く絡んできます。

最終的には、アニメ「戦国BASARA弐」もそうであったように、
各武将が「打倒!豊臣」の旗を掲げて戦うので、
私の大好きな秀吉&半兵衛は、完全な悪役です。
また、舞台の後半(第二幕)は
主人公の慶次を始めとして、
豊臣を倒そうとするキャラがメインとなるので、
倒される側である秀吉と半兵衛の出番が少なくて
個人的には物足りなさを覚えています。

この辺は、各キャラの出番を平等にという配慮もあるのでしょうが、
私の望みを素直に挙げると、
友垣の三人(慶次・秀吉・半兵衛)の絡みがもっと欲しかったです。
たとえば、慶次がまだ秀吉と遊んでいた頃の話
(BSR2英雄外伝の、慶次君シナリオの1)や、
秀吉と半兵衛の最初の出会い(ドラマCD「小田原」)とか。
勿論、作中では慶次君が過去を振り返るシーンもあるのですが
もっともっと観たかったです。
──というか、第二幕での豊臣主従の出番が本当に少ないので、
彼らのファンとしては、
せっかく二人にスポットライトを当ててもらえる作品なのに……と
残念な気持ちに駆られます。

尤も、第二幕の終盤で見られる
ねね殺害を秀吉が半兵衛に打ち明ける時の回想は、
秀吉が「愛を捨てる
(自分が愛という感情のせいで弱くなるから、それを切り捨てる)」と
言っているのに、
まるで彼が半兵衛に愛を語っているようで、
私の乙女心が非常にドキドキしてしまいますww
また、ここで聞ける秀吉の「まずはどこへ向かおうか」的な台詞が、
ゲームの「3」で明かされた秀吉の最期の言葉
「半兵衛……次は何を目指そうか」に繋がっているように思えて、
とてもせつなかったです。

軍や未来のことにしても、
半兵衛が「君の(秀吉の)」と言うと、
秀吉がいちいち否定して「我らの」と言い直すのが好きです。
半兵衛も、こういう秀吉だからこそ、
不治の病である労咳に冒されているにもかかわらず、
(咳き込んだり倒れたりするシーンがあります)
彼の為に頑張ろう/生きよう/共に行こうとしているんだなと
強く思えます。
でもこのシーン、三成と家康が傍に控えているので、
家康はともかくとして、二人が好きで好きでたまらない三成は、
彼らの仲の良さにきっと深く感動しているんだろうなと
想像せずにはいられません。



お話の枝葉に当たる部分も面白いです。
特に、慶次を追いかける形で諸国を移動する前田夫婦は最高です。
また、この利家&まつが、声を含めて、
キャラに違和感が全く無いのが素晴らしいです。
小十郎を交えた野菜ネタはおかしいですし、
(実はここ、彼らを見ている筆頭を見るのも好きですww)
かすがヘブン状態になっている上杉主従を見て、
負けずに「最強夫婦」としてラブラブを披露するところは
可愛くて素敵……と、
ゲームやアニメの彼らそのものです。

個人的に、キャラの再現率が高いと思えるのが
けんしんさま&前田夫婦なので、
彼らが登場している時は
自分もゲームの中に入れたような気になれます。

武田軍と伊達軍による宴会芸も、ちょっと長いとも思えますが、
面白いです。
ここはアンサンブルの方々の見せ場でもあり、
日替り要素でもあります。
(武田軍は固定:お館マタドール/お館三分クッキング/
八時だよ!お館集合!/お館様ゲーム/佐助でSASUKEなど)
*伊達軍の替え歌は(老兵が持つ紙も)日替りですが
小十郎のネタは(小十郎が失敗して自害しようとするのも)固定です。



舞台オリジナルとして、ゲームではまだ描かれていない
秀吉・半兵衛と、家康・三成の会話が目玉となっています。
(私がこの四人を特に好んでいるので
必然的に注目してしまう状況ではありますww)
第一幕の序盤、
遠征に出ていた関ヶ原の二人がそれぞれ大坂に戻ってくるのですが、
毛利元就を殺すことで屈服させた三成と、
長曾我部元親と和睦を結んできた家康……と、
BSR3の世界のメインでもある二人の考え方の違いが
明確に表されています。
他、秀吉と半兵衛に心酔し、盲目状態になっている三成と、
豊臣の天下で本当に民たちが幸せになれるのか?という疑問に
度々悩まされ、
「絆」の重要性に気付く家康の心情も
巧く描かれています。
けんしんさまに導かれて
彼が「東照」との言葉に至るのも良かったです。

第二幕の後半で、
慶次を斬ろうとする三成を、
筆頭と幸村が邪魔するんですが、
一人だけ何もできずにいる家康さんを見るのが好きです。
でも!!
三成が二人にやられそうになった時は、
迷わず助けに入るんですよね、家康……!!
ここも大好きです。



ただ、全般的に残念なところもあります。
殺陣が多い&一回の殺陣で激しい動きをするせいか、
昼より夜、二日目より三日目……という感じで
キャストさんに疲れが溜まっているらしいのが
あちこちで感じられるようになっています。
殺陣の激しさを観ているだけで、
これは相当な運動量であるのは承知の上ですので、
それが悪いというわけではないのですが、
キャストさんが転んだり、
階段で滑ったりしているのを目撃すると
「だ、大丈夫なのかしら」とはらはらしてしまいます。
声に力が無い時も結構ありましたし。
短期間の連続公演なので、
キャストさんの健康が本当に心配です。

チケット取りの時は、正直、
「もっとたくさん公演をやってくれてもいいのに」と思いましたが、
日に日に疲れているらしい(特に、足にきている気がします)
キャストさんを目の当りにしていると、
一日二公演×五日間でも、かなりきついのだろうなと
思ってしまいます。
千秋楽まで怪我が無いようにと、祈るばかりです。


終演後のカーテンコールでは、
日替りですが、キャストさんの挨拶を聞けます。
三成役の中村さんとか、
作中では決して微笑まない方がニコニコされているのを見ると、
中の人には興味が無い私でもドキドキしてしまいますww
私は豊臣主従贔屓なので、
秀吉様の中の人の団扇ネタ、
半兵衛の中の人の仮面外すネタが好きです。
一緒に「お館だ〜れだ/ワシじゃー!」をやれて嬉しかったです。

それと、すごく良い座席で、
キャストさんが目を合わせてくれた(と思えた)時は、
もうもう死ぬかと思いました。
あと、キャストさん同士がごにょごにょと耳打ちするのを見ると、
キャラたちがそうしているようにも思えて、
別の意味でドキドキします。



他、私が気になったことをキャラ別に挙げていきます。

慶次君:武器の扱いがとても上手。
あの大きさ(長さ)では、
動かすより止める時の方が大変だと思います。
些細な動きでもいちいち派手で、本当に慶次君っぽい。
武器が大きいので、構えると舞台で映えるなーと惚れ惚れします。
笑顔がかわいくて魅力的。

秀吉:
頑張っているとは思う……のですが、
置鮎さんボイス(アニメの秀吉の中の人)で慣れている私には、
喋るテンポをもう少し遅くしてほしかったです。
(舞台なので、速さに関しては限界があるとは分かっていますが)
あと、鎧の一部が壊れちゃったハプニングは残念でした。
見た目や動きは素晴らしいです。
彼が仁王立ちしていたり、のそのそと歩いていたり、
拳を振るっていたりするのを見ると
自然に「秀吉様〜」と言いたくなります。

半兵衛:
見た目は違和感が無いです。素晴らしい。
まさに「おお、はんべζ・×・ζ!」という感じで麗しいです。
でも石田さんボイス(アニメのはんべの中の人)で慣れている私には、
声が低いのが気になります。
全般的に滑舌が悪そうなので、もう少し頑張ってほしいです。
でも、第二幕で慶次君を相手にした時など、
必死になっている(苦しさを覚えている)時の声は、
その拙さがいい味になっていて、半兵衛っぽいと思えました。
良かったです。
関節剣を振るう時が、本当に、新体操のリボン演技のようです。
あれも腕の力を相当使うので
この人の殺陣も大変だろうなーといつも思っています。
第二幕の中盤、半兵衛が、
自分は死ぬのに慶次君は生き続けることを
改めて自覚する時の台詞が本当に辛そうで、
見ていると私まで辛くなってきます。
あそこは、自分も生きたいからこそ
悔しくてたまらないんですよね……。

政宗:
スチール写真で彼を初めて見た時は
正直「くせ毛の筆頭ってどうよ……」と思ったのですが、
舞台で動いているのを観たら、自然に「似てる」と思えました。
腕を組んで突っ立っているだけでカッコイイです。
立ち姿がはまっているだけでなく、
荒い感じの動きも筆頭らしくて、とても見応えがあります。
(刀による殺陣という点で、けんしんさまや三成と同じでも、
筆頭のは彼ら二人よりちょっと荒くて豪快な感じ。
二人は手数が多くて細かい/繊細な感じ)
ジャンプしているのを見ると、悪ガキっぽい幼さも感じられて、
やんちゃっぽくてかわいいかったです。
カテコで全体を締めているのが多かったので、
中の人は普段からお兄さん的立場なことが多いかしらと思いました。
舞台で筆頭が、「小十郎!」って乱暴に呼びつける度に
「あぁ、本物の政宗様だわー」と感嘆していました。

幸村:
似てる似てないの前に(勿論、似てるんですが)、
彼をやるのは喉が大変だろうなと心配になります。
それぐらい、始終、がなってます。
お館様(信玄)との「殴り愛」を見られたのが嬉しいです。
笑顔がかわいい。
慶次君とのやり取りが微笑ましくて、見所でした。

家康:
動きが非常に軽やかなのが良いです。
横にくるりと回転しながら飛ぶのが鮮やかで素敵。
動きのしなやかさが家康の若さをよく表していて
瑞々しい力に満ちている彼にぴったりでした。
フードの不規則な動きも、いい味を出していると思います。
あと、身体は細いんですが、筋肉がきれいなので
お腹や腕についつい見とれてしまいます。
両腕と両足を前後に大きく開いて腰を落とし、
胸を開くようにして構える戦闘の基本ポーズが見事です。
彼がそうやる度に、本物の家康を見ているような気分になれて
嬉しかったです。
おへそがかわいい。

三成:
彼を見る度に
「もし奇跡が起きて、本物の三成を生で見る時があったら
きっとこんな気持ちになるんだろうな」と思っています。
それぐらい、殺陣も他の立ち振るまいも完璧に似ていて
非常に素晴らしいです。
普段の猫背気味の立ち姿といい、
腰を落として敵を斬っていく動きといい、
上記にも書きました刀を納める仕種といい、
ゲームの彼そのものです。
腕の振り方を中心とする動きが、特に美しいです。
半兵衛との会話での「〜許可を!」の連発ネタは
何度観ても笑ってしまいます。
個人的には、三成が秀吉やはんべと喋るシーンを見られて
本当に本当に嬉しいです(夢が叶ったので!!)。
それと、カテコの並びで、幸村の中の人に隣を譲られて、
秀吉様の隣にちょっとだけ並んでくれたのが何度かあったのも
大変良かったです!!
豊臣ファンとして本当に嬉しかった〜〜! 眼福!
そのカテコでは、キレ気味に家康の名を呼んでくれたり、
三成君っぽく怖い感じで振舞ったりしてくれるので、
(ちょっと怖かったww/
こういう三成君が傍にいたら絶対に近寄らないと思いましたww)
中の人はファンに優しいんだなーと自然に思えました。
三成の中の人がカテコの挨拶当番の時は、
当たりだと思えることが多かったので、
いつもありがとうございます!と御礼を伝えたいです。
私は、「3」での一番の好きキャラは三成なので、
この人に彼を演じてもらえて幸せでした。
三成と家康の殺陣を見る度に
「あぁ……やっぱり「3」の舞台も見ておけば良かったな」と
本気で悔いています。
 ↑
東京公演が始まった後も
ぴあでチケットが売られていたのですが、
どうしようか迷った末に買わなかったので orz

けんしんさま:
キャラ再現度でのMVPはこの方だと思います。
声を含めて、まさに本物そっくり!!!!!!
美しくて強くて素敵です。
本気でびっくりするぐらい似ています。
ゲームのように、中性的な匂いがあるところも良いです。
(身体つきは女性なんですが、男前でかっこいい……という感じ)
失礼な話ですが、実際に観劇する前まではノーマークだったので
余計に、その本物っぷりに感激しています。

かすが:
かわいくて美人さんです。
目玉である「かすがヘブン
(かすがが「けんしんさまぁぁ」とピンク色に染まるシーン)」
の時の彼女が、本当に幸せそうで、
観ている私も嬉しくなってしまいます。
ただ、殺陣において身体が固そうに感じられるのと、
見映えのする殺陣の動きが側転のみなので
ちょっと物足りないです。
これは佐助もそうなんですが、
忍なのに縦の動きが無い(ジャンプが普通の高さ)ので、
殺陣が忍っぽく思えないんです。
特にかすがは、得物が苦無なので、
武器を持っても全然映えない点が不利なんですよね……。
なので、一度でもいいから宙吊りをやって、
ふわりと高くジャンプする縦の動きを入れたら、
きっと忍っぽく見えるのにと
いつも思っています。

前田利家&まつ:
二人まとめてしまって申し訳ないですが、
同じ感想なので……!!
けんしんさまと同様に、とにかく素晴らしいです。
似てますし、本当に違和感が無いです。
この二人は、お話における“和み”“お笑い”担当なので、
登場してくれる度に嬉しくなります。



感想はとりあえず以上です。
挙げなかったキャラも素晴らしいので、
BSRの世界/キャラをお好きな方には必見の舞台だと思います。
観た後に、ゲームで遊びたくなります。
九月にはDVDが発売されるらしいので、
今回見られない方は是非そちらで!!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。



────
(5/14)
……と、一度は記事を締めたのですが
自分で読み直したところ、感想を書ききれてないので
ここに追記しておきます。
*上記もちょこちょこと追記したり直したりしています。


【舞台の好きなところ】
・半兵衛とかすがの会話(+かすがと三成の会話)
キャストさんいわく、
今回の半兵衛のテーマは「生きる」だそうで、
彼とかすがとのやりとりに、
「2」の話が入っていて嬉しかったです。
「2」のかすがシナリオを遊ばれた方はご存知でしょうが、
半兵衛はかすがに対して、
他のキャラとは少し違う反応を見せるんですよね。
で、かすがもかすがで、
半兵衛を単なる敵とは見ていなくて……。
なので、主従としての死生観が絡む今回の二人の対峙は
とても好きです。

しかも、半兵衛に説教されたかすがが、
その受け売りのように、三成に説いているのを見たら、
かすがを通して半兵衛の考えが三成に受け継がれているようで、
なんだか泣けてきました……。
半兵衛が三成に直接言わないあたりがいいなぁ、と。

舞台が終わったら、「2」のかすがシナリオを遊び直してみます。


・家康と三成のやり取り
第二幕の蒼紅との戦いで「おいおい、口喧嘩か」と
二人に窘められるように、
家康と三成は、(まだ)仲間であるのに、
いまいち仲が宜しくないですが、
それぞれのピンチを相手が救うシーンが一つずつあるのが
とても好きです。
第一幕では、三成が家康を、
第二幕では、家康が三成を庇うんですよね、確か……。

しかも三成が、
けんしんさまと話して心が揺らいでいる家康に向かって、
「半兵衛様と私の信頼を裏切るな」みたいなことを
真剣に言っているので、
ここは緊迫した場面であるにもかかわらず、
「あぁ、三成君は家康を信頼してるのね」と
なんか微笑ましい気持ちになります。


・三成の生真面目さ
上記でも少し触れましたが、
三成が「何卒××する許可を!」やら「ここに宣誓します!」と
生真面目そうに半兵衛に言う度に、おかしかったです。
ここは客席からも笑いが多々漏れてましたね……。
また、半兵衛から褒められた三成が、
平伏しながら身体を震わせて感動している姿がかわいくて
見ていてたまらなくなります。
もう、秀吉と半兵衛が大好きなんだ!というのが
彼からよく伝わってきました。

異常な盲目さのせいで、三成がとても幸せそうに思える反面、
こんな彼だからこそ、この先、
二人を失ったことで絶望にたたき落とされるのだと思うと
不憫でなりません。
秀吉や半兵衛との会話が、
三成にとっては幸せの記憶になるんだなと思いながら見ると
せつない気持ちにもなりました。

このシナリオでは、慶次君が秀吉を倒してしまったので、
それを知った三成は、慶次君を恨むんでしょうね……。
慶次君は、秀吉を友達として自らの手で倒したことで
逆に心の芯の部分が強くなったと思うので、
ゲームの家康や、アニメの筆頭とは違った形で、
三成君の憎悪を受け止めてくれるとは思うのですが、
この展開を想像すると、ちょっと辛いです。
もしこうなってしまった時は、
誰よりも三成に近い家康が
彼の心の支えになってくれるといいなぁと
望まずにはいられません。


・佐助の頑張り
「佐助でSASUKE」の反りたつ壁ネタも凄いんですが、
ゲームやアニメでよく見る、
腰を落した状態での片足立ちを生で見られた時は
感動しました。
あれ、きちんと静止した状態で保っていられるって
かなり凄いですよね!!!!!

上記にも書きました通り、
縦の動き(通常よりも高く軽やかなジャンプ)が無いと
忍っぽく感じられないので、残念なのですが、
横の動きは割と凄いので、
アンサンブルから似た背格好の人を二人ぐらい出して、
その時のみ照明の明るさを少し落として、分かり辛くして、
分身の術を披露したらいいんじゃないかと思っています。


・アンサンブルの素晴らしさ
よく「殺陣は切られる側が難しい」とか
「ちゃんと切られてあげないと、それっぽく見えない」と
言いますが
今回もまさにその通りだと思いました。
普通に刀で斬られる時も勿論そうなんですが、
お館様や秀吉など、風圧で敵を吹っ飛ばす殺陣では
アンサンブルの人が軽やかに飛んでくださるので、
迫力がありました。

私は普段、宝塚歌劇ばかりを見ていて
普通の舞台を観ることはあまりないのですが、
アンサンブルの人が主役の後に(最後に)挨拶をするのって
珍しくないですか??
でもそれが舞台版BSRらしいなと思えています。
メインキャストさんの頑張りがあっての舞台ですが、
アンサンブルがいなければ、絶対に成立しませんので。



(11/4追記)
秋の舞台も見てきました!
感想&レポート@舞台「戦国BASARA3 瀬戸内響嵐(東京公演初日)」*ネタバレあり http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2012-11-03

宜しければ合わせてご覧ください。


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2012-05-16 00:05  nice!(1) 
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