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感想@NHKドラマ10「フェイク 京都美術事件絵巻」第1回:幻の伊藤若冲*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHKドラマ10「フェイク 京都美術事件絵巻」の感想です。
今回は第1回「幻の伊藤若冲」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。


各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめていきます。
テレビドラマ感想一覧:2011年1月 放送開始作品

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まずはあらすじから。公式サイトより転載します。

 江戸時代、18世紀の京都で活躍した画家・伊藤若冲の幻の名画「松樹番鶏図」を100年ぶりに発見し、若冲展を企画していた向井美術館に盗難予告の葉書が来た。
 内覧会当日、京都府警三条署の刑事・白石亜子(南野陽子)たちが警戒を強めているところに、「贋作が飾られています」とのメモが寄せられる。
 メモの送り主は浦沢右(財前直見)。大学の非常勤講師で、美術品を扱う事件で警察に協力する須藤教授(寺田農)の代わりとしてやってきた。右は、老舗の浦沢骨董店の一人娘で、幼いころから美術品に親しみ、店主で母親の曜子(藤村志保)に勝るとも劣らない目利きだった。贋作は精緻を極めたものだったが、右の指摘で、美術館の向井館長(宅麻伸)は、学芸員の小和田(松本明子)に展覧会中止の指示をする。そんな折、アパートで男の死体が見つかり、向井美術館の防犯カメラが捉えた男と同一人物だと判明するが、男の部屋からは「松樹番鶏図」は見つからない・・・。


正直に言うと、ちょっと期待はずれでした。
最近、この枠のドラマが面白かった事と、
骨董品・美術品の真贋がテーマという事から
私の期待が過剰だったからかもしれませんが
「あれ? これってこういう作品?」と
拍子抜けした部分が大きかったです。

というのも、まず、出演者の方言がやたら気になるからか、
民放の二時間サスペンスドラマの縮小版のようだと思えました。
これで観光+グルメ(+ちょっとのお色気)があったら
まさにそっち系になるはずです。

また、主人公が類い稀な目利きの持ち主という事で、
もっと対象(骨董品や美術品)の真贋を
ガンガン暴いていくのかと思いきや、
彼女の目が活躍するのはほんの僅かで、
メインがありきたりな推理になっていたのが
私の期待と違っていて残念でした。

何より、贋作のすり替え騒動が美術館側の自作自演で
実は最初から贋作だったというのは
この手のミステリではよくある内容ですし、
ここに、登場人物の色恋が加わった途端、
よくある民放の二時間サスペンスドラマになってしまったので
「どこかで見た感(ありきたり感)」が強まったなぁと
思えてなりませんでした。
また、今回を見た限りでは、
別に主要人物を二人一組にする必要は無い
──浦沢右を目利きのできる刑事にすれば済むお話だと思えました。
勿論、主要人物が二人いる方が、
会話でお話を簡単に進められますので
楽だという制作側の事情もあるのでしょうが、
せっかく白石亜子という相手役を出したのだから、
彼女もしっかりと描いていってほしいです。

とりあえず、次回に期待します。
テーマがテーマなので、
ありきたりな捜査&推理でなく
真贋で面白味を出してほしいです。


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続きの感想も書きました。
第2回:信長の油滴天目茶碗

宜しければ合わせてご覧下さい。


2011-01-05 21:12  nice!(1) 
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