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感想@映画「ショコラ」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「ショコラ」の感想です。

幸せのレシピ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

以下の記述にはネタバレを含みます。


図書館でDVDを借りて視聴しました。

この映画も、名前だけは知っていて
私の好みに合いそうだなぁと思っていたので、
こうして見られる機会があって(しかもタダで)嬉しいです。


おそらく、視聴(鑑賞)した誰もが思ったでしょうが、
私もヴィアンヌのお店に行って、
私の好みに合うチョコレートを見抜いてほしかったです。
彼女に「あなたの好みは……これね!」と言ってもらって、
すごく美味しいチョコレートを食べたい!!

今でこそ、日本でも
一粒何百円もする高級チョコレートがメジャーになっていて、
たとえば、ジンジャー入りだったり、
チリパウダー入りだったりするチョコレートも珍しくないですが、
十年ぐらい前なら「ええ」とびっくりされたでしょう。
それが、伝統と宗教を重んじる閉鎖的な村に齎されたら、
それこそ“堕落”の象徴とされてもおかしくないと思います。
まさに悪への誘いでしょうね。
ヴィアンヌはただ美味しいチョコレートを作っているのに、
魔女が媚薬でも作っているような描写になっていたのは
おかしかったです。


大家さんのバースデーパーティーを経て、
ヴィアンヌを巡る状況が更に悪くなり、
彼女も本気であの村を出ようと決意しましたが、
それを機に、これまで敵対していた
大家さんの娘(カロリーヌ)が逆に擁護側に回り、
彼女の引き止めに尽力していたのが良かったです。
また、頑なだったレノ伯爵の心もチョコレートで解け、
村中誰もが最高のイースターを迎えられたのも
素晴らしい最後だったと思いました。
実は内気な部分もあるらしい伯爵が、
カロリーヌを食事に誘うまで
あと数カ月かかったとのモノローグには
私も思わず笑ってしまいました。
伯爵かわいいぞ!
未熟な神父さんの成長が見られたのも良かったです。

最後、北風に誘われる云々のモノローグと共に、
またヴィアンヌ親子が放浪の旅に出るかと思いましたが
彼女がそうした事を「誰かに任せる」として、
あの村での定住を決めたのも良かったです。
ここは本気でホッとしました。
最初は、惨めとしか言い様がないジョゼフィーヌが
どんどん健全になり、明るくもなっていって、
最後、旦那の酒場(?)を小奇麗なカフェに変えて、
張り切って仕事していたのも良かった!


役者陣も魅力あふれる方ばかりでしたが、
今回はなんといっても
ヴィアンヌ役のジュリエット・ビノシュさんと
レノ伯爵役のアルフレッド・モリーナさんが
大変チャーミングでした。
特に後者は、似顔絵を描きやすそうなお顔で
親しみを持てました。

また、水色やベージュといった淡い色の世界の中で、
異邦人(異物)として描かれているヴィアンヌ親子の
象徴的な色が赤で、とても目立っていたのも
興味深かったです。
それと、村の風景がなんといっても素敵だったなぁ。
広場にある銅像も、存在感があっておかしかったです。




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2011-01-04 21:54  nice!(0) 
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