感想@劇団四季「鹿鳴館」*ネタバレあり [映画・舞台]
劇団四季「鹿鳴館」の感想です。
DVDで視聴しました。
以下の記述にはネタバレを含みます。
図書館にDVDがあったので、借りてきました。
私は、劇団四季の舞台については
ごくたまに観に行っているのですが、
ミュージカルばかりなので、
ストレートプレイは物凄く新鮮でした。
しかも、出演されているのはベテランの役者さんばかり!
圧巻でした。凄かったなぁ。
できればナマで観たかったです。
ただ、冒頭のご婦人たちの会話は
観ていて物凄く眠かったです。
何について話しているのかがよく分からない事から、
会話の中で何が大事かも分からず
(今後のお話に繋がっていく部分はどこか)
全てが平たんに聞こえてしまいました。
お話がぐっと面白くなったのは、やはり、
朝子と清原の会話からでした。
ここでようやく人間関係が見えてきて、
朝子の複雑な立場やら心情やらが分かり、
物語に一気に引き込まれていきました。
影山伯爵がまさに愛憎の人であり、
朝子は彼の妻なのであるという事がよく分かるラストが
物凄かったです。
確かに、朝子はかつて清原を愛し、子まで生したけれど、
今はやはり影山伯爵夫人なんですよね……。
別れの時まで二人の息がぴったりなのが、
逆にせつなくて、何とも言えない気持ちになりました。
これが伯爵家……そして伯爵家に嫁ぐことなのか!と
実感できました。
また、愚かだと思いながら
ダンスを踊る(=くだらない世に流されていく)という達観さも
お見事でした。
最初に眠かったのが嘘のように、最後まで面白かったです。
以下は、DVDを見ながら呟いていたツイートの転載です。
- sa9raribbonこれから劇団四季の「鹿鳴館」DVDを見る。最近、図書館がAV資料に力を入れてくれてすっごく有難いんだけど、貸出中が多くて返却待ちばかりなのが悔しい。
- sa9raribbonどうしよう……凄く楽しみにしてたのに、予約までして借りてきたのに眠いよ「劇団四季・鹿鳴館」。冒頭から、台詞だけで延々と回しているからで、動きがないせいだと思いたい⊂(、ω_⊂⌒⊃ すごい眠い
- sa9raribbonちょっと寝てご飯食べてから四季「鹿鳴館」の続きを視聴。第二幕の元恋人との再会から面白くなってきた。これ、「三島由紀夫がメロドラマを作ったらこうなる」劇なんだろうな。上品なのに現実の下品さもあって楽しい。
- sa9raribbon劇団四季「鹿鳴館」DVD視聴終了。最初の眠気は何だったんだってぐらい途中から面白かった。とにかく長台詞が圧巻。凄かったなぁ。ベテランさんしか出てないから安定感もあったし。何より三島由紀夫の作るメロドラマの内容が半端ない。後で字幕付きで見直してみる。
- sa9raribbon今、気付いた。私、劇団四季はナマの舞台でも今回みたいなDVD映像でも、ストレートプレイを見たのは初めてかもしれない。いつもいつもミュージカルばかりだもんなー。
こういう骨太の舞台を、次は是非、ナマで観たいです!
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2010-10-01 18:51
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