さくらもちモチ

感想@NHK土曜ドラマ「チャンス」第1回：命の出会い*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

NHK土曜ドラマ「チャンス」の感想です。
今回は初回の第1回「命の出会い」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧（インデックス）ページでまとめていきます。
【テレビドラマ感想一覧：2010年夏 放送開始作品】

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まずはあらすじから。NHKの公式サイトより転載します。

　証券会社・鳳証券に勤める藍田沙矢子（藤原紀香）は株取引の失敗で一番の顧客を自殺に追い込んでしまう。厳寒の北海道を彷徨い繁殖牝馬「ハルコ」の馬房で九死に一生を得る。沙矢子は命の恩人ハルコを買い取る。株取引の裏には敏腕投資家、藤本（市川亀治郎）の関与が噂されていた。友人、木暮（堀部圭亮）の勧めもあってハルコに種付けをする沙矢子。ハルコは見事、受胎するのだった。

私は、競馬には詳しくないのですが
（昔の友達が北海道の牧場で働いていたくらい）
ゆうきまさみ先生の漫画「じゃじゃ馬グルーミンUP!」の
大ファンです。
この漫画を読むと、
「牧場で働くのって、なんて素敵なんだろう」と
思ってしまいます。
（勿論、現実が厳しいのは分かりますが、
フィクションとして夢を見られて幸せです）



なので、このドラマの冒頭
──人生に迷った主人公が北海道で行き倒れになり、
助けてもらったことから、牧場との縁ができるという展開は、
見ていてビミョーな気持ちになりました。
まさにこれ、まんが「じゃじゃグル」の冒頭だからです。
他にも、競馬ネタとなると、
どうしても同じ内容になってしまうのか、
主人公がとある一頭に目を掛けるようになったり、
かわいがっていた馬が肉にされそうになったのを知って
慌てたりするのは
（競走馬はおいしくないので
食用ではなく、動物の餌にされる事が多いそうですが）
「じゃじゃグル」での該当シーンを思い浮かべてしまいました。
というか、牧場シーン＆エピソード全体がもう、
「じゃじゃグル」とかぶるという……。
私がここまで「じゃじゃグル」に固執していなかったら、
それほど気にしなかったレベルのかぶり具合だと思いますので、
これは私の問題なのですが、
「じゃじゃグル」をアニメか実写で見たかったなぁと
思ってしまいました。



主役・藍田沙矢子を演じられた藤原紀香さんについては、
私は、女優さんとしてはあまり好ましく思っていませんが
（すみません）
そう悪くなかったと思います。
台詞の一部が聞き取り辛かったですが、
これは、この枠で放送されるドラマでは珍しくないので、
許容範囲だと思います。
ただ、CMなどで修正（笑）されている紀香さんを
日頃からよく見ていますので、
顔にお肉がついてしまっている彼女をこの作品で見ると、
「わ、太ったなぁ」と失礼なことを思ってしまいます。
それでも、パーティーでのシーンで
ちょっと華やかに着飾った時は、
さすが女優さんという感じでおきれいでした。
とはいえ、全般的にカメラは
紀香さんをきれいには撮ってないですよね。
等身大の、リアリティある女性としての撮り方を
されていると思うのですが、
感情に流された藍田沙矢子が
「馬を買う！」と簡単に言ったり、
会社で左遷されても
毎月の飼葉代や種付け代を
ポンポンと払えちゃったりするあたり、
全然等身大の女性じゃないですし、身近でもないので
ちぐはぐしている感じがしました。



バーのマスター木暮淳（堀部圭亮さん）は、
フィクション作品でよくいる“良いオカマさん”ぽかったです。
こういう役は好きですが、
テンプレそのままという感じで、新鮮味がなかったです。
説教を垂れてくる御園隆子（加賀まりこさん）も同様。
漫画やアニメ、ドラマや小説でよくいる
お節介系のお客さんでした。



ドラマの出来としては悪くもないけれど、
東京パートが、他作品でもよく見られる設定＆お話である分、
牧場パートで「じゃじゃグル」を嫌でも思い出してしまう私には、
「どこかで見た作品をつなぎ合わせて編集し直した話」に
なっていたのが、残念でした。
しかし、面白くなかったわけではないので、
次回以降に期待します。


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続きの感想も書きました。
【第2回：夢を繋ぐ馬】

宜しければ、合わせてどうぞ。