感想@アニメ「屍鬼」第弑魑話(第7話):墓を暴く夏野*ネタバレあり [アニメ感想]
フジテレビ・ノイタミナ枠のアニメ「屍鬼(しき)」の感想です。
今回は第弑魑話(第7話):墓を暴く夏野です。
私は原作(小野不由美先生の小説)の大ファンです。
藤崎竜先生の漫画も、月刊ジャンプスクエアで一応読んでいます。
以下の記述には、先の展開も含めたネタバレがあります。
このアニメ版で初めて作品に触れる方は、閲覧にご注意下さい。
前回の感想はこちら。
【第髏苦話(第6話)】
各回の感想記事のURLは、他作品も含めて
こちらの一覧記事でまとめています。
【2010年7月 開始作品】
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まずはあらすじから。フジテレビの公式サイトより転載します。
兼正を怪しんでいるかおりと昭に出会った夏野は事件の真相をはっきりさせるため墓を暴くという作戦を二人に持ちだした。尾崎医院に運ばれた安森節子。家族は立て続けに死んでいる。真相を知るために入院をさせる敏夫。彼もまた、一つの結論に達しようとしている。
今回は、村迫正雄の例でもって、
“屍鬼”に襲われた死人がどう起き上がるか
──そして、起き上がった後にどうなるのかが
具体的に描かれました。
息をしていない/上手く喋れない……といった
起き上がった人が最初に感じる不自由さや、
兼正の人間(今回は人狼の辰巳)による指南がありました。
ここら辺は視聴者への説明も兼ねているので
とても丁寧で分かりやすかったと思います。
死んだ人が生き返るなんて、
冷静に考えるととんでもない話ですが、
こうして見ていると、普通に受け入れられてしまう
(村迫正雄がなさけないので、コミカルさすら感じてしまう)のが
面白いです。
そして、“食事”の件。
屍鬼にとって食事とは、人間の血を吸うことです。
で、人間が食事をしないと生きていけないように、
屍鬼も食事をしないと駄目なわけですが……
村迫正雄がそうだったように、
人は元から屍鬼ではないので、当初は、
他人を襲うことに対して物凄く強い抵抗感を持ちます。
で、この辺が、死鬼に残された
人としての理性なんですよね。
でも、食事をしないと猛烈な飢餓感に襲われてしまう……。
しかも、好きなように襲っていい(餌用の)人間が
あんなに近くにいる状態で
吸血を耐える方が難しいです。
人間でも、物凄く空腹の状態で大好物の食事があり、
「好きなだけどうぞ」と言われたら、まず食べますよね。
だから、最初に抵抗を持てば持つほど、
その後に感じる「あぁ、もういいや!」という
投げやりな感情に襲われるようになり、
最終的には自暴自棄の状態になって、初めて“食事”をする
──そして段々、
人を襲う事に抵抗をなくしていくんだと思います。
この後、村のほとんどの人間が屍鬼に襲われた事で、
起き上がりと化した死人も多々出るわけですが、
作中で吸血を我慢したのって、看護婦の律子さんだけですよね??
(漫画版は夏野も/小説版での夏野は起き上がらずに死亡)
あれだけの数の人間が起き上がりになって、
ほぼ全員といえる数の屍鬼が
他人の血を一度は吸っているのを思うと、
血への枯渇感がいかに凄いのかが、よく分かります。
さて、最初からその話題が出ながら
実質的には次回持ち越しとなった、墓暴きの件。
そういえば、清水恵の埋葬のシーンで、
アニメ版でも、田中かおりちゃんが
思い出の品(ちょっと具体的に思い出せない)を
お墓の中に入れてあげてましたよね。
途中だったにもかかわらず、
室井静信が許可していたシーンがあったはず。
あの伏線が、次回には出てくるのでしょうか。
(埋めたはずのものが何故かある)
怖いけれど、楽しみです。
そして尾崎さん頑張れ。
あの患者さんを巡って
ここからいよいよ、屍鬼との攻防が始まるんだなぁ。
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続きの感想も書きました。
【第夜話(第8話):棺桶の中身は…】
宜しければ、合わせてご覧下さい。
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2010-08-21 23:42
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