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感想:宝塚歌劇 星組公演「ハプスブルクの宝剣 −魂に宿る光−」「BOLERO−ある愛−」*ネタバレあり [映画・舞台]

NHKハイビジョンにて放送されました
宝塚歌劇 星組公演
「ハプスブルクの宝剣 −魂に宿る光−」
「BOLERO−ある愛−」の感想です。

ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)

ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)

  • 作者: 藤本 ひとみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 文庫

ネタバレがあります。


この公演は、見に行こうか迷っていた末に行かなかったので、
こうしてテレビで見られて嬉しかったです。


最初は、「ハプスブルクの宝剣 −魂に宿る光−」。
藤本ひとみ先生の小説を原作としているそうです。
(私は未読です)

まず、主人公のエドゥアルト(柚希礼音さん)の衣裳が黒い!
ひたすら黒い!!!
これ、舞台映えしたんでしょうか。
テレビで見ていると、背景も黒い時があったので、
せめてそういう時だけでも、
何か小物で、別の色を差し加えた方が良かったんじゃないかと
思いました。
あくまで舞台用の衣裳なので、普通の(一般的な)黒服よりは
埋没してなかったですが、
ひたすら黒かった印象ばかりが残りました。


娘役トップの夢咲ねねさんは、今回、
アーデルハイトとテレーゼ
(マリア・テレジア)の二役だったんですね。
前者の水色?青?のドレス&ハットがむちゃくちゃかわいくて、
しかも、可憐なねねさんにとても似合っていて、
私は序盤から*・゜゚・*:.。.(*´ω`).。.:*・゜゚・*:となりました。
この衣裳、ナマで見たかったなぁ。
そして、私はこの劇をずっと見ていて
「で? アーデルハイトは?」と思っていたので、
最後の最後に彼女が再登場したのも嬉しかったです。
正直、彼女はもう亡くなっていて、あれは幽霊だった……という方が
お話としては良かった気がしますし、
そもそも、あの橋でいきなり二人が再会できちゃう辺りは
ご都合主義としか言い様が無かったのですが、
まぁ、宝塚のラブロマンスなら最後はこうでなくちゃ駄目だよねと
納得する事もできました。

テレーズは、その役どころ上、当然なのでしょうが、
男前な感じがするので、
寧ろ、「友情」をやたらと強調して情に訴えてくる
フランツ(凰稀かなめさん)の方が
なんだかヒロインみたいで、
エドゥアルトの相手役っぽいなぁと思いましたww


ベブライ語の教えをドイツ語に訳した件も
結局、無事に実って大団円──なのでしょうが、
エドゥアルトが故郷に戻る際には
「あ、戻るんだ?」と意外に思えました。
最後まで見れば、
その先にはアーデルハイトとの念願の再会が
彼を待っていると分かるので、
まさにめでたしめでたしだと言えるのですが……
いまいちすっきりしなかったです。

それと、作中でエドゥアルトが、
自分はテレーゼから絶対に認められない云々と言っていましたが、
あれは、エドゥアルトがユダヤ人だからですよね??
ちょっと見落としがあったみたいで、
よく分からない部分があったのが残念でした。

そして、全般的に作りが粗いというか、
お話のスピードが速いというか、
これ、ショーとの二本立てでしたが、
一本物としてきっちりと作り、
各登場人物の心情、出会いと別れを丁寧に描いたら、
もっと良い作品になったような気がします。
上手く言えないのですが、全体的に物足りなかったです。



そして、ショー
──グラン・ファンタジー「BOLERO−ある愛−」。
宝塚歌劇の公式サイトの解説によると(転載します)
 ボレロは、四分の三拍子のスペインの舞曲で、日本人にとても好まれる曲想です。そんなボレロの持つ甘さ、神秘性、迫力、情熱に乗せて、一組の男女の愛が幻想的に描かれるショー作品。ボレロの他にも多様な音楽を使用し、クラシックな美術を基調にした格調のある場面、荒々しいアフリカの原始的イメージを表現した場面など、多彩な魅力が明るく激しく美しく展開します。

だそうですが、
ぶっちゃけ、ちゃんと“ボレロ”を使用していたのって
最初と終盤だけですよね??
「『ボレロボレロ』言わせていればボレロだ」というものではないと
私は思いますww
それなら別に、タイトルは「トマケトマケ」でも良いわけで。

それと、作中で延々と流れる日記のナレーションには
どうツッコミを入れて良いのやら……と、見ていて戸惑いました。
あれはもっと減らしても良いと思います。

個人的には、昨日放送された[EXCITER!!]が大好きなので、
今回みたいな、ちょっと古い感じのする
(歌謡ショウ連発みたいな)ショーは、あまり興味が無いです。
途中、カラフルな衣裳(テーマによって分けられている?)は
とても美しくて
「これ、二階席で見たらきれいだろうな」と思う事もありましたが、
全般的に少し眠かったです(すみません)。
でも、トップの柚希礼音さんのダンスシーンの見せ場は多いですし、
下級生たちがよく見える群舞もあったので
星組を好きな人には良いショーだったんだろうなと思いました。
というか、星組って結構パワフルな組なんですか??
トップさんが若いから、
そういう印象を私が勝手に持っているだけかもしれませんが、
このショーを見ていたら、
他の組よりミョーに活き活きしているなぁと思いました。

実は、星組だけ、
今のトップ&娘役トップ&二番手さんになってから
ナマで見てないんです。
スカピンも、東宝のチケットを取っていたのですが
用事で行けませんでした…… orz


あ、そうそう、ロケットは、
昨日の「EXCITER!!」の黒の衣裳のハイレグの食い込み具合が
なかなか凄かったので、
今回は、「あ、普通だ」と思ってしまいましたww
でも色は、個人的な好みで言えば、あまり好きじゃないです。
青系は映えるけど、足があまりきれいに見えない気がします。

あ、でもでも!
最後の最後、フィナーレで、
男役さんも娘役さんも、
ピンクの服を着たジェンヌさんでいっぱいになった時は
凄く嬉しかったです。
私、ピンクが大好きなので。
娘役さんはともかく、
男役さんでピンクのスーツ系+しかも数いっぱいって
あまり見ない気がしますので、眼福でした。


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2010-08-10 23:58  nice!(0) 
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